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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2013年05月09日

株主総会議事録の議事録作成者

株主総会議事録のちょっとした話。

お客様が作成した株主総会議事録のチェックをし、修正したりしてますが、個人的に修正するのが、心苦しいことがあります。

初めて株主総会回りを担当したお客様にありがちなこと、それは株主総会議事録の議事録作成者の記載です。

「今回の株主総会議事録を完成させました、確認お願いします。(たぶんミスはないけどね。。。)」と自信満々な担当者。
仮に佐藤太郎さんとしましょう。

株主総会議事録を確認すると、「あちゃ〜」、やってしまっている。

議事録作成者:佐藤太郎

そりゃ実際にWORDで作成したのは、佐藤太郎さんだろうけど、それじゃあだめ。

ちょっと行数かせぎですけど、会社法施行規則。
(議事録)
第七十二条  法第三百十八条第一項 の規定による株主総会の議事録の作成については、この条の定めるところによる。
2  株主総会の議事録は、書面又は電磁的記録をもって作成しなければならない。
3  株主総会の議事録は、次に掲げる事項を内容とするものでなければならない。
一  株主総会が開催された日時及び場所(当該場所に存しない取締役、執行役、会計参与、監査役、
会計監査人又は株主が株主総会に出席をした場合における当該出席の方法を含む。)
二  株主総会の議事の経過の要領及びその結果
三  次に掲げる規定により株主総会において述べられた意見又は発言があるときは、その意見又は発言の内容の概要
イ 法第三百四十五条第一項 (同条第四項 及び第五項 において準用する場合を含む。)
ロ 法第三百四十五条第二項 (同条第四項 及び第五項 において準用する場合を含む。)
ハ 法第三百七十七条第一項
ニ 法第三百七十九条第三項
ホ 法第三百八十四条
ヘ 法第三百八十七条第三項
ト 法第三百八十九条第三項
チ 法第三百九十八条第一項
リ 法第三百九十八条第二項
四  株主総会に出席した取締役、執行役、会計参与、監査役又は会計監査人の氏名又は名称
五  株主総会の議長が存するときは、議長の氏名
六  議事録の作成に係る職務を行った取締役の氏名
(←ここ)

議事録の作成に係る職務を行った「取締役の氏名」なんですよ。

「あの〜、議事録作成者のところなんですけど、佐藤さんは取締役じゃないんで、ダメなんですよ。。。
会社法施行規則72条確認してもらっていいですか。。。」

はりきって株主総会議事録を作成した方を貶めてしまうみたいで、個人的には、一番指摘しづらいです(笑)。

2013年05月07日

海外でも悪魔ちゃんはダメ

ゴールデンウィークも終わっちゃいましたね。
皆さんはどちらかへ出かけられたのでしょうか。
私はというと、ゴールデンウィーク明けに子供の学校の試験があるというので、基本は遠出をせず、近場におりました。

さて休み明けですので、軽め軽めのネタ。

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子どもに悪魔の名前はダメ、
NZの却下名一覧公表(2013.05.02 CNN)
(CNN) 子どもに悪魔の名として知られる「ルシファー」の名を付けることは認めない。「キリスト」「メシア」(救世主)
などの命名もダメ――。ニュージーランドの出生届受付機関が1日、これまでに両親の命名申請を却下した名前の一覧をCNNに公開した。

自分たちの子どもを「ルシファー」と命名しようとした親は過去12年で6組、「メシア」の名で登録しようとした親は2組いたという。

2001年以来で申請が却下された件数が最も多かったのは「ジャスティス」(62件)、次いで「キング」(31件)だった。(以下略)

日本でも昔、自分の子供に「悪魔くん」と名付けようとして問題になったことがありましたが、外国でも似たような話はあるんですね。

「キリスト」「メシア」はダメなんだろうなと何となくわかりますが、「ジャスティス」、「キング」は日本人には、問題なさそうな名前。

特に「キング」は、”I Have a Dream”の演説で有名なノーベル平和賞を受賞したキング牧師の印象が強く、「え?
だめなの?」と思う方のほうが多いと思います。

宗教が絡むと、それぞれの宗教によって、言葉の持つ意味が違ってきますから、
移民の多いニュージーランドが使えない名前を多めに制限しているというのも納得です。

下品な名前も当然リストに挙がってますが、自分の子供に一瞬でもこんな名前をつけようとした親がいたかと思うと、
ぞっとしてしまいます。

ここで下品な名前は公開しませんが、ひどいですよ(笑)。

2013年05月01日

麻雀放浪記 その2 早苗のおばちゃん

昨日のつづき。(今日も法律用語ではな専門用語が混じります。)

法学部でも我々が麻雀がうまいという話はそこそこ有名になり、それがきっかけで近江ゼミに入ることになったのですが、
麻雀がうまくて良かったのは、それくらい。
ネギを背負ったカモには逃げられ、サンマしなければならないこともしばしばでした。

麻雀放浪記に大きな影響を受けた我々は、手積みの雀荘がお気に入りでした。しかし当時の雀荘は、既に全自動卓がほとんど。そんな中、
数少ない手積みの雀荘が、法学部の校舎に一番近い南門を出たところにある雀荘「早苗」だったのです。

あと一人の面子を揃えることができなくなくて、サンマをやっていた頃、最後の面子になってくれたのが、雀荘「早苗」の
「早苗のおばちゃん」でした。早苗のおばちゃんは、大きく勝ちもしないし、負けもしない。今考えると、実は一番うまかったのは、
早苗のおばちゃんだったのかもしれません。

どれくらいの時間、早苗のおばちゃんと卓を囲んだでしょうか。我々の東京のおっかさんというような存在でもありました。

相当親しくさせて頂いていたので、大学を卒業してから、早稲田の近所まで行く機会があると、必ず雀荘「早苗」に顔を出し、
早苗のおばちゃんに近況を報告したりしていました。

ずいぶん早稲田にも行ってないなと思っていましたが、ふとしたことで、最近になって、
早苗のおばちゃんが数年前にお亡くなりになっていたことを知りました。

初歩的な元禄積みが流れ、私の積もる牌が全部早苗のおばちゃんに行ったことがありました。中を3回連続で積切りして、
厳しい視線を投げてくれた早苗のおばちゃん。

実に押し引きがうまい早苗のおばちゃん。裏ドラがあまり乗らない早苗のおばちゃん。今思えば、
全て早苗のおばちゃんにコントロールされていたのかもしれません。

もう一度あの面子で卓を囲みたいけど、またサンマに戻っちゃいますね。

本当にご冥福をお祈りします。

2013年04月30日

麻雀放浪記 その1

坊や哲、ドサ健、出目徳をご存じでしょうか。

若い方は、週刊少年マガジンで連載されていたので、ギリギリご存じかもしれません。
彼らは、阿佐田哲也原作の麻雀放浪記の登場人物です。

大学生1年生の頃、真田広之が坊や哲、鹿賀丈史がドサ健を演じ、映画化されました。当時としては、珍しいモノクロの映画でしたが、
そこそこヒットしました。

映画より先に阿佐田哲也原作の小説麻雀放浪記を全巻読んでいた私は、当時の大学生らしく、大学の空き時間には、
友達と麻雀をして過ごしていました。もしかすると大学で授業を受けた時間より、雀荘にいた時間のほうが長かったかもしれません。

早稲田大学の法学部の校舎に一番近い南門を出たところにある雀荘「早苗」、ここが友達との待ち合わせ場所であり、
大学時代に一番時間を過ごした場所でもあります。

(ここから多少の専門用語が混じります。)
当時一緒に卓を囲んでいたメンバーは、それぞれ麻雀放浪記の熱心な読者で、麻雀放浪記に限らず、阿佐田哲也の麻雀小説は、
東一局五十二本場等、全て読んでおり、初歩的な元禄積み、拾い、小手返し、いくやまこえてはつ等の通し等は、
問題なくできるそこそこのレベルでした。

熱心に麻雀を研究さればするほど、一緒に卓を囲んでいたメンバーである打ち手3人のレベルが高くなってしまい、「カモにされたくない」
と、あと一人の面子を揃えることができなくなってしまいました。

つづく

2013年04月25日

相撲協会もいよいよ公益法人へ移行申請

スポーツ新聞に「公益法人への移行申請」という文字があるのも違和感がありますが、国技でもありますし、問題もありましたので、
ニュースになっています。

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相撲協会、
7月下旬にも公益法人への移行申請(スポーツ報知 4月25日)
 公益財団法人への移行を目指す日本相撲協会は24日、東京・両国国技館で公益法人制度改革対策委員会を開き、
内閣府への移行申請を7月下旬から8月上旬までに行う方針を決めた。
 7月の名古屋場所後の理事会までに最終案をまとめ、評議員会に諮る。11月の移行期限に迫る中、
協会と親方の契約関係などで内閣府とのすり合わせが続いている。(以下略、引用ここまで)

「公益法人への移行申請がよくお分かりでない方のために」
どうしてこんな記事になっているかというと、相撲協会のような従来からある公益法人は、今年の11月までの移行期間中に、公益社団・
財団法人もしくは一般社団・財団法人への移行申請をしなければ解散することになっているのです。

「公益社団・財団法人か一般社団・財団法人か」
公益社団・財団法人を相撲協会が狙っているのは、法人税において公益目的事業が非課税になったり、
公益法人の寄附者に対する寄附税制の優遇措置が受けられたりするからなんですけれど、
以前あった八百長の問題等を含む協会のあり方が公益社団・財団法人に求められる高い公益性に欠けると判断されそうな時期もあったりして、
延び延びになってしまったのかなと思います。

現段階で、内閣府とのすり合わせが続いているようなので、ほぼほぼ公益法人への移行は決定と考えていいんじゃないでしょうか。

私個人的には、「公益社団・財団法人か一般社団・財団法人か」という問題よりも、いい年をしたおっさんが、
今まで一度も両国国技館で相撲を観戦したことがないことのほうが問題なので、近々行ってみたいと思います。