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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2013年12月17日

ブルータス おまえもか

最近は、任期を短縮したり色々と方法があるので、ストレートな役員の解任の登記をすることはなくなりましたが、
地方銀行で解任があったようです。

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実は解任だった? 十六銀の前頭取、
会見でも虚偽説明(朝日新聞デジタル 12月15日)
(略)十六銀は頭取交代の際、堀江氏が9月26日午前の取締役会で「辞めようと思うので議案としてあげてほしい」
と当時専務だった村瀬幸雄氏(56)に伝え、村瀬氏が堀江氏の解任動議を提案。議決に参加できない堀江氏を除く10人全員が賛成した、
と説明していた。(中略)
村瀬氏は今月14日、朝日新聞の取材に対し、村瀬氏がまず取締役会で解任動議を提案した後、堀江氏が辞意を表明したと認めた上で
「あくまで円満だった」と話した。十六銀の法人登記簿にも堀江氏は9月26日付で「解任」と記されている。

「辞めようと思うので議案としてあげてほしい」なんてことはありえないでしょう(笑)。辞任の意思表示をした後、
報告事項として代表取締役が辞任することをあげるというは、あると思いますけど、辞任の前提として、
わざわざ解任議案をあげることはないですね。

事実としては、新頭取の村瀬氏が、取締役会で解任動議を提案する根回しがすっかりされて、
当の本人以外が頭取の解任に賛成するというドラマでありそうな流れ。

 


 

ここからはあくまでも私の想像、妄想の世界。

H氏「それでは、これで取締役会を閉会します。」


M氏「ちょっと待って下さい。H氏の代表取締役解任動議を提案致します。」

H氏「M、何を言ってるんだ。」

M氏「それでは、H氏の代表取締役解任に賛成の方、ご起立願います。」

ぞろぞろと取締役が起立。

H氏「「おまえら、何を。」

H氏「○○、おまえもか。何を考えているんだ。」

H氏「貴様ら〜。。。」

 

円満な状態とは評価しにくいんですけどね。本当のところはわかりません。

2013年12月12日

妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する

嫡出でない子の相続分が嫡出子の相続分と同等となる「民法の一部を改正する法律」が昨日施行されたところではありますが、
こちらも子供に関する話。

既に新聞やテレビの報道でご存じの方も多いと思いますが、性別変更した夫は、
人工授精によって生まれた子を法律上の子と認める決定が出ました。

「特例法3条1項の規定に基づき男性への性別の取扱いの変更の審判を受けた者は、以後、
法令の規定の適用について男性とみなされるため、民法の規定に基づき夫として婚姻することができるのみならず、
婚姻中にその妻が子を懐胎したときは、同法772条の規定により、当該子は当該夫の子と推定されるというべきである。」

(嫡出の推定)
第七百七十二条  妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。
2  婚姻の成立の日から二百日を経過した後又は婚姻の解消若しくは取消しの日から三百日以内に生まれた子は、
婚姻中に懐胎したものと推定する。

詳しくは下記をお読みください。
平成25年(許)第5号 戸籍訂正許可申立て却下審判に対する抗告棄却決定に対する許可抗告事件(最高裁HP)
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20131211164109.pdf

反対意見も出ております。科学の進歩に法律が追い付いていないことや子の福祉など色々考えさせられます。

2013年12月11日

忘年会シーズン

そろそろ忘年会シーズンですね。

昨日は情報電子化委員会とその忘年会。

久しぶりに飲み過ぎで今日はへとへと。

会社法の一部を改正する法律案でもじっくり読みたいけど、帰らせて頂きます。

http://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00138.html

2013年12月09日

続 タクシーに乗った話

前回は、四谷へ向かう時に遭遇したタクシーの話でした。研修の帰りもタクシーを利用しました。今日はその帰りのタクシーの話。

四谷から麻布十番への帰り道は、最短距離のルートのど真ん中に迎賓館・東宮御所があるので、そこを避けるため、
左折して赤坂見附経由で帰るか、右折して権田原(昔ビートたけしがバイクで事故した現場付近)、青山を経由して帰るかの2択になります。

過去の経験上赤坂見附経由のほうが、多少早くて安い。研修初日はそのルートで帰り、1600円くらいでした。

タクシーを拾って、
私「麻布十番までお願いします。」
運転手さん「はい、わかりました。」
目の前には迎賓館。すぐに右折か左折か判断しなければならないのですが、運転手さんの反応ない。ちょっと心配。

私「どこ経由で行きます?」
運「右行って、権田原、青山経由で行きます。」
私「左行って、赤坂見附、溜池経由のほうが近くないですか?」
運「いや、右行ったほうが近いですよ。右でいいですか?」
私「昨日同じ場所から乗って左折して1600円くらいだったけど。」
右折か左折の判断をしなければならないところまできました。

運「いや、右でしょ。なんだったら1600円超えたら、超えた分のお代はいいですよ。」
運「右でいいですか?」
私「じゃあ、お願いします。」
そしてすぐに右折。

最近の運転手の中には、「新人なんで道がわかりません。」とかプロ意識のない方が大勢いるのに、このプロ意識はすごい。

経験から来る自信と、素晴らしいプロ意識。
私「いや〜、運転手さん、すごいですよ。」
味村本の存在を知っている運転手さんの帰りにこんな運転手さんと出会うなんて、今日はすごいなあと思いながら、
彼のプロ根性を誉めていました。

気のせいか、結構赤信号で停まる。。。

あれ?

青山墓地のあたりで1500円。

まさか

六本木ヒルズの前を通過したところですでに1700円。

微妙な空気。

麻布十番に着いた時には、1800円を超えてました。。。

運転手さん、すごいすごいと誉めていたのに、この結果(笑)。

気まずい空気の中、
「お客さん、1600円ね。」

宣言とおり、おまけしてくれましたけど、できれば1500円台で到着して、かっこいい、これぞプロというところを見せて欲しかった
(笑)。

まあ残念な結果でしたけど、商売やるからには、これくらいのプロ意識を持って仕事に取り組みたいですね。

2013年12月06日

とんでもないタクシーに乗った話

昨日はリーガルサポートの研修があったので、四谷の司法書士会館に行きました。バタバタしてましたので、タクシーで四谷へ。

私「四谷お願いします。」
運転手さん「四谷のどこですか?」
(60歳くらいの運転手さんです。)
私「司法書士会館わかりますか?」
運「わかりますよ。研修ですか?」
私「???」

なぜ研修って分かるんだ???

運「簡裁代理権の研修ですか?」

なぜその言葉を知っている。。。

私「いや。成年後見の研修です。」
運「親族法とかは弁護士さんより司法書士さんのほうがお詳しいですよね〜。」

なぜそれを知っている。

私「そうですね。」
運「相続登記とかやられているんですか?」
私「やりますけど、うちは会社関係が多いんですよ。」
運「商業登記ですか〜。」

なぜその言葉を知っている。。。

私「そうですね〜。」
運「味村本読んでましたよ。」

いやいやさすがにその用語を知ってちゃいかんだろ。。。しかも読んだらいかん(笑)。
さすがに我慢の限界。まさか元司法書士か???

私「味村ご存じですか?業界にお詳しいですね〜?」
運「昔司法試験やってましてね。」
なるほど。でも商法やるのに、司法試験受験生が味村本はやりすぎでは???
運「通達とかいっぱい載ってるでしょう。ずいぶん助かりましたよ。」
私「最近会社法の施行後の改訂版が出たんですよ。」
運「でも味村さんお亡くなりになったでしょう。」

なぜそこまで知っている。。。

私「ええ、他の方が書かれてます。」
運「会社法になって江頭は読みましたよ。」

なぜそこまで(笑)。

色んなタクシーに乗りましたが、味村本の存在を知っている運転手さんは、たぶん日本でこの人くらいでしょう。

全訂 詳解商業登記(きんざい)
編集代表 筧康生/神崎満治郎/立花宣男
25,200円と少々お高いですけれど、タクシーの運転手さんも読んでいるくらいですから、司法書士の方は必須です。
まだの方は購入して下さい(笑)。