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ちょっと古いネタですが、お付き合いを。
たまに「ずいぶんと不公平な遺産分割協議だな。」と思う遺産分割協議書を拝見することがあります。
法定相続分には程遠い分配であったり、場合によっては、全く遺産を貰えない方がいたり、「あれ?」っと思ってしまう内容です。
不動産登記に絡むものであれば、この内容で問題がないという心証を得るため、相続人の本人確認を徹底したり、それなりに気をつかいます。
個人的には、不公平な遺産分割協議に出くわすのは、父・母のどちらもお亡くなりになった後の遺産分割協議。父・母のどちらかのみがお亡くなりになった場合は、不公平でも単に税金を考慮した結果だったりするので、こちらはある程度理解できます。
しかし、父・母のどちらかのみがお亡くなりになった場合で、露骨に不公平なものは、父親の事業の後を継いだ長男が多く取得するのがその典型でしょうか。
典型であろうとも、相続人が納得していれば問題ありませんが、これは納得どころか法廷で、ドロドロとした争いになっています。
ニトリ遺産相続裁判 社長(息子) を訴えた90才母怒りの咆哮(NEWS ポストセブン 12月2日)
「お、ねだん以上。」のキャッチフレーズ通り、低価格ながら高品質でオシャレな家具を企画、販売して大人気のインテリア会社・ニトリが、 “お家騒動”で揺れている。社長の似鳥昭雄氏(67)が、父の故・義雄氏からの遺産相続をめぐって、母(90)及び3人の弟妹という、 まさに身内中の身内から訴えられているのだ。父・義雄氏が亡くなったのが1989年。その際、 昭雄氏は義雄氏所有のニトリとその関連の株すべてを相続した。これらの株の価値は、現在約200億円にのぼるという。一方、 母親は不動産、3人の弟妹は1000万円ずつを相続した。(以下略)
遺産分割協議書が偽造ではないかと揉めに揉めているようです。200億円と1000万円じゃ普通は揉めますね。
この遺産分割協議書の案件に巻き込まれた司法書士がいないことを望みます。。。