2004年07月28日
法廷デビューの道 その14
またまたつづきです。このネタのおかげで、ずいぶん楽させてもらってます。このシリーズが終わっていたら、今日はUFJの仮処分の話などをしなければならないところです。危ない危ない(笑)。
我々の事件を扱う法廷では、別の事件の審理が始まっていました。裁判官の顔を見ると、私の特別研修の時に、講師をやられていた方でした。お話が面白い方だったので、覚えていました。
審理されているのは、敷金返還請求の事案です。敷金返還では、現状回復について大家が正しく理解していないことが多く、傍聴のたびに、裁判官に厳しく指摘されています。今回も裁判官の口調がかなり厳しく、これを聞いたたーさんが萎縮しなければいいなと思いながら傍聴を続けました。
傍聴中。ラウンドテーブルを指差して。
私「(ひそひそ声で)あの真ん中が裁判官で、隣りの年取った人が司法委員、裁判官の左が書記官だよ。」(司法委員は民間の方ですが、簡易裁判を手伝ったりします。和解なども司法委員と行います。経験豊富な民間の方なので、高齢の人が多いようです。)
私「一番手前の左が原告、右が被告。敷金返還請求だから、被告は大家ね。」
私「俺らは原告だから、こっち(左)ね。」
裁判官の厳しい声が響きます。これ以上傍聴しても、たーさんが萎縮するだけです。たーさんに声をかけて、急いで法廷を出ました。