2007年07月12日
びっくりする調査結果
style="MARGIN-RIGHT: 0px">不明男性、名義貸しか 板橋の血痕『振り込め』トラブルの疑い
(2007年6月9日 東京新聞より)男性が代表取締役の会社は昨年十月から今年五月までに、
新宿区の司法書士会館の一室など都内五カ所に計七社が登記された。(中略)
警察庁が把握する振り込め詐欺グループの入金先の住所と一致した。
上の記事を憶えていらっしゃいますか?ちょっと間が空いてしまいましたが、2007年06月21日の私のブログ「司法書士会館に振り込め詐欺グループの会社?
」の続き。
会社の本店所在地は、実際にその場所になくても、
あるいはその所在地にあるビルとの賃貸借契約がなくても登記可能というのはご説明しました。今は私書箱サービス・秘書サービス・
簡易なオフィスレンタルサービスなどもありますから、完全に架空の住所とは言えない住所地に会社の本店を置くこともできます。
新規で設立される会社の場合、正式な賃貸借契約が締結されるまで、
知り合いの会社なり事務所の住所を形式的に本店として登記する場合もあるようです。
前提知識をざっと説明したところで、ずいぶん前にあったお話。
あるビルのオーナーから「最近うちのビルに本店があるという会社のことを聞きたいという税務署の問い合わせが多い。
本当にそんな会社の本店がうちのビルにあるか調べて欲しい。裁判の資料にしたいので、実際にあったら全部登記簿謄本を取得して欲しい。」
という依頼がありました。
「本店所在地」で簡単に検索して、その本店所在地にある会社の登記簿謄本を取得することはできません。1個1個丁寧に調べていきます。
うちのスタッフが丸2日ぐらい潰しました。
そのビルにはある士業の事務所があり、どうやらそこがお客のために登記簿上の住所を貸していた様子。
実際に調べてみると。。。
さて問題。
港区にあるそう大きくないビルを本店として登記していた会社の数は?
289社
「どんだけ〜〜〜」であります(笑)。