2003年04月18日
アナログ最前線
今日はいいネタがなかったので、昔話。
以前ロイターのサラリーマンだった話はしましたが、そこを辞めて、前いた司法書士事務所に初めて面接に行った日のお話。
事務所のT先生は当時すでに80歳を越えていらっしゃいました。
「はじめまして、原田です。」
「ああ、君が原田君かあ。」
ロイターではかなり社歴があり、君で呼ばれることはありませんでしたが、80歳の先生からしてみれば、まだまだヒヨッコ。当然「原田君」です。
その時、T先生は権利証の宛名書きをするために、ゆっくりと墨を擦ってらっしゃいました。いきなり書道ですか?何十年かタイムワープした気分でした。
ちなみにロイターには今のインターネットが普及する前から自前のネットワークがあり、今のEメールならぬ、ロイター・メールなるものを利用していました。社内にはパソコンはもとより、UNIXマシーンも数多くあり、インフラは当時としてはかなり整った環境にありました。他の会社に勤めたことがありませんでしたから、あの環境がふつうだと勘違いしていた私は衝撃を覚えました。こんな業界で果たして生きていけるのか?
デジタル最前線からアナログど真ん中(笑)。
そんな不安を感じた初日でした。