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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2006年03月17日

司法書士名称の英訳

 


支部長の代表的なお仕事のひとつに支部長会に出席するというものがあります。この支部長会では、
事前に参考資料が配られます。(当日配布分を合わせると電話帳ぐらいの厚みがあります。)
来週の金曜日に支部長会が開催されますので、今日その支部長会の事前配布資料が送られてきました。

 


忙しかったので、じっくり読んでいませんが、「おっ!」という資料がありました。
連合会の中村会長から全国の司法書士会会長にあてた文書です。

 


題して


司法書士名称の英訳及び司法書士名称の変更に関する意見照会について(お願い)

 


どうですか?しびれますよね。
前々から議論のあった司法書士名称の変更については次回に回すとして、今日は司法書士名称の英訳について。

 


以前の日誌で、
一部ご紹介しましたが
、元ロイター時代の上司トムと久しぶりに飲む機会があって、「今何やってるんだ?」と聞かれ、説明するのに、
かなり時間を要した今の私の職業「司法書士」ですが、やっと会も本腰を入れるようです。

 


開業した頃、自分の名刺を作成する時に、英語名をどうするかかなり悩みました。
ちなみに、そこそこの英語辞書には司法書士の訳語として「judicial scrivener」と記載されています。
直訳すると司法代書人。昔の司法書士のイメージそのまんまですが、これじゃ通じません。

 


通じないとは思っていましたが、トムに「judicial scrivener」
と説明したところ、案の定「???」となっていました。仕方ないので、やっている具体的な業務を繰り返し説明。でも結局、
「だから弁護士だろ。」と言われて、「でも違う。」と資格制度の説明をしても、酔っているトムは弁護士だと決めつけてしまっていたようです。

 


そもそも司法書士という類似の制度がない外国人には、いくら説明しても無駄。
外国人に理解してもらえる「lawyer」も自分の名刺に入れるわけにもいかないので、結局今でも日本語のみの名刺です。

 


司法書士の業務に簡裁の訴訟代理権が加わったりして、業務自体多岐に渡っていますので、
昔の代書人の英訳である「judicial scrivener」と「司法書士」は当然違うものになってきています。

 


資料には新英訳案として

 

legal consultant

legal counselor

legal concierge

solicitor

judicial agent

 


が挙げられています。どうですか?何かいい英訳ありますかね???

 

2006年03月15日

司法書士ドットコム その4

 


サイト初心者のために、アンケートにご協力下さい。

 


アンケートの投票の仕方がわからない方のために、手順をご説明。

 


アンケート投票の仕方 


最初にアンケートをクリック。

 


◆選択肢に自分の好きな記事がある場合。


1 自分の好きな記事を選択→「投票」→コメントがあれば、コメントを記入。
コメントなしなら、そのまま「投票する」をクリック。(おしまい。)

 


◆選択肢に自分の好きな記事がない場合。(手間が多くてすみません。。。)


1 過去の良かった記事のキーワードを思い出す。


2 ブログ画面左上の窓にそのキーワードを入力。サイト内を検索。


3 検索結果を確認し、記事のタイトルを確認。


4 アンケートをクリック。


5 「項目の追加」の欄にをタイトルを入力。「項目の追加」をクリック。


コメントがあれば、コメントを記入。コメントなしなら、そのまま「項目の追加」をクリック。
(おしまい。)私のほうで、リンクを張ります。

 

 


さて、長々と司法書士ドットコム、匿名見積もりサービスについて説明しましたが、今日で最後です。

 


固定資産の評価証明書、登記簿謄本があれば、かなり正確に見積もれますが、
複雑な内容であれば、見積もりの試算だけで、ずいぶんと時間かかることも普通にあります。さらに、匿名での応対ともなれば、
やり取りは基本的にメール。電話で話せればまだ10分で聞きだせるところ、メールだとタイプするだけでかなりの時間費やしてしまいます。
散々時間をかけ、やり取りして受注できないとなると小梅太夫じゃないですけど、
「ちきっしょー。」
と叫びたくもなります。

 


そもそもネット上では、相手の顔が見えません。匿名見積もりサービスとなると、
相手の素性すらわかりません。事務所で、対面していても受注をお断りするケースもあるのに、顔が見えない相手に受注を前提に話を進めるのは、
おっかないだけです。

 


リスクが少ない登記ならまだしも、顔が見えない相手との不動産登記。
迂闊に見積もりも出せません。私も自然に高めの費用を案内してしまいます。見積もりを取るお客さんは、
色んな所から見積もりを取ってますから、安いところに流れます。しかし私の知っている事務所のほとんどが、最初に費用を聞く相手は、
相手にしません。思いっきり高い費用を案内して、断っているのが実情です。

 


普通の事務所は、目の前の溜まっている仕事を処理するのに追われていますから、
のん気に見積もり出すほど暇じゃありません。司法書士は真面目な人が多いですから、基本的に費用をぼったくりません(笑)。費用も、
どこもそう変わらないのが現実です。(一部違うかも知れませんが、だいたいの話。)

 


今後匿名見積もりサービスをご利用になる場合は、見積もりだけの比較ではなく、
地理的に便利かどうか、先生との相性、事務所の電話応対、
対応が早いか
など周辺の付加サービスも加味し、検討されたほうがよろしいんじゃないでしょうか?

 


「安物買いの銭失い。」になりませんように(笑)!!

 

2006年03月13日

司法書士ドットコム その3

 


司法書士の見積もり司法書士ドットコムのつづき。司法書士の匿名見積もりサービスについて。

 


「だいたいいくら?」との質問に、「概算で10万円です。」と答えるとします。
人間1度「だいたい10万円。でも正確にはわかりません。」と説明されると、その後、「正確に計算すると15万円でした。」と言われた場合、
「え?高い。聞いた話と違う。」なんて思ってしまうものです。だからといって、ネット上の希薄な繋がりですから、始めから大目に、
余裕をもって、「15万円」と答えてしまっては、見向きもされません。

 


見積もる上で、重要な不動産の個数も、トラブルの元。
「不動産はマンション1部屋です。」といわれても、底地が何筆あるかも登記簿謄本がなければ、正確な数字は出せません。
神奈川のある物件のように底地62筆なんていう強烈なものもありますから、「底地が1筆だとすると、
概算で10万円です。」と回答し、受託した後に、「底地がかなりありましたから、正確な見積もりは20万円です。」
と誠意を持って説明しても、相手には不満しか残りません。

 


通常の売買などの不動産の名義変更ですら、そんな状態ですから、
ケース1の場合のような相続の場合は、さらに複雑です。「法定相続か遺産分割か?」「相続人は何人か?」「数次相続かそうじゃないのか」
などなど。そもそも相続人1人と50人では、その手間たるや雲泥の差です。
戸籍が5通必要なのか50通必要なのかで報酬が違ってくるのは当たり前です。

 


相続登記もいろんなパターン、いろいろな落とし穴がありますから(ちなみに、
今現在もディープな案件で苦しんでいます。。。この話は後日。)、概算でいくらとは、正直答えにくい案件が多くなります。
ほぼ仕事が完了する段階でなければ、正確に費用を説明することができないのが、この司法書士の見積もりの難しいところです。

 


ところで、お客にしてみれば、安ければ安い事務所がいいんでしょうか?

 


@新人司法書士一人だけの事務所


A司法書士のベテラン補助者が全ての作業をする事務所


B司法書士の補助者が作業をし、
司法書士が確認する事務所


C複数のスタッフ、
複数の司法書士が万全の体制で臨む事務所

 


ちゃんと考えれば、@よりCが人件費がかさむ分、高い費用になって当然です。
処理能力・処理速度はCがいいに決まってます。同じ土俵で登記費用だけ比較されても困ってしまいます。
でもこんな舞台裏事情はお客は知る由もありません。見積もりを求めるお客の大半は、安けりゃ安いほどいいんです(笑)。
ちょっと不満だらけの文面ですが、もう少しお付き合い下さい。

 


つづく。

 

2006年03月10日

司法書士ドットコム その2

 


昨日のつづき。司法書士ドットコムのお話。

 


司法書士ドットコムが新聞に掲載されたから、
たまたまこんな話になっていますが、司法書士を含めた士業の見積もりサイトは世の中にいっぱいあります。楽天とかもそうですね。
私も開業当初は、そもそも仕事に飢えてましたから、こういったサイトに登録していました。
しかしこれが仕事になるかというと全くだめなんですね。(私の個人的な見解ですが、司法書士事務所のボスなら共通の認識だと思います。)

 


一般の方は、司法書士なんて普段コンタクトしてませんから、
司法書士事務所に電話する事自体ハードルが高いのはずです。ですから、この手のサービスを利用して匿名で見積もりを受け取れるとすれば、
便利といえば便利でしょう。

 


しかしながら大きな問題があります。
一般の方の質問と専門家である司法書士との温度差というか知識の差があまりにも大きすぎる点です。見積もりが欲しいケースの典型的な質問に、

 


ケース1「父がなくなり、
父名義の不動産を私名義に変更したいのですが、いくらですか?」


ケース2「土地建物の名義を変えたいのですが、いくらですか?

 


なんてのがあります。一般の方から見れば、十分な質問かもしれません。
ところが概算の見積もりを出すにしても、こちらから質問しなければならない点が山のようにあります。
費用の大部分を占める登録免許税を計算するためには、固定資産の評価額がわからないと計算のしようがありません。
一般のかたはそんな事情を知りませんから、「だいたいいくら?」を連発します。想像で概算を計算するとしても、

 


「そもそもどの地域の物件か?」


「土地がいくつ、建物はいくつか?」


「広さは?築年数は?」


なんかを聞き出して想像で答えるしかありません。

つづく。

2006年03月09日

司法書士ドットコム


今日の日本経済新聞の1面「顔なき社会第2部匿名の魔力」
をぼんやり眺めていたら、「えっ!」という文字がありました。

 


司法書士ドットコム

 


以下記事によると、


しつこい営業の電話にうんざりしている人が多く、
ネット上で匿名で見積もりを受けられるサービスが流行っているそうです。(日経の紹介したNTT東日本・NTT西日本・
大阪ガスが共同で設立した株式会社ホームプロが運営している人気サイトはこちら。)

 


とここまでは、ウィニー、
ウィニーと個人情報流出のニュースが連日紙面を賑わせているので納得して読んでいましたが。。。

 

 


司法書士の業界にまでその分野が広がり、
司法書士ドットコムというサイトが立ち上がるそうです。要は依頼者は匿名のまま複数の司法書士より見積もりを受けられて、
気にいった人に頼めるサイトらしい。。。

 


「ん?」

 


司法書士ドットコムというサイト?」

 


「俺のサイトも司法書士ドットコムじゃなかったっけ???」

 

ご存知のようにドメインは早く取ったもん勝ちです。
shihoushoshi.comは私がずいぶん前に取得したもの。司法書士の商売するんだから、ドメインは
「司法書士ドットコム」、たまたま誰も使用していなかったので、すんなりドメイン取得できました。分かりやすいので、
気に入って使っていたのですが。。。(ちなみに、このブログサイトではなく、司法書士原田事務所のオフィシャル・サイトの方です
(笑)。)

 

ドメインはアルファベットと数字ですから、
一口に司法書士ドットコムといってもいろいろな表記ができます。「し」はsiやshiや4、「ほう」はhoとhou、「しょ」
はshoとsyoと表記できますから、例えばsihoshosi 、shihousyoshi、
sihousyo4などかなりの組み合わせが可能です。どの組み合わせにしようか考えたんですけど、すんなりこの
「shihoushoshi.com」に決めました。(一応ロイターの社員だったので、当時の感覚で決めてしまいました。)

 

 


ちょっと長引きそうなネタなので続けます。
(露骨
なSEO見え見えな部分は勘弁して下さい
(笑)。)