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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2005年11月30日

非弁と非司法書士 その2

早いもので11月も終わり。いよいよ師走に突入です。ぼちぼちではありますが、年内駆け込み的な仕事が増えてきました。師走ならぬ『師歩』の12月になるといいのですが。。。のんびりお正月を迎えたいです。さて、昨日のつづき。

 

司法書士がもっている常識あるいは、普通の感覚ならやりたくない登記ですが、やってしまう怖いもの知らずが中にはいます。非司法書士排除のために、毎年、東京司法書士会では、非司法書士調査をやっています。法務局にご協力いただいて、過去の申請書類を調査します。大量の申請書類がありますが、司法書士の申請は印紙台紙を使用していますから、すぐ分かります。それ以外の書類を確認する訳です。

 

いろいろな申請書類を見ていると、中には「あれ?」という書類が出てきます。委任状の受任者のところには、通常「受任者 司法書士 ○○○○」と記載されているのですが、「受任者 ○○○○」と司法書士の肩書きがないものが出てきたりします。さらに調査を進めると、同じ名前が繰り返しでてきたりしますので、そうなると「違反者見〜つけた。」となります。本人申請でも矛盾点があったりしますから、そういう申請は要チェックです。

 

今年の調査結果でも、「非司」が見つかったようです。税務署などでは、「税理士の偽者に注意!」等のポスターが貼ってあったりしますが、登記は司法書士のお仕事ですので、司法書士の偽者にはお気をつけ下さい。

 

「登記は司法書士のお仕事」の部分もいろいろあるようで、機会があったらその話題にも触れたいと思います。

2005年11月29日

非弁と非司法書士

民主党の衆院議員である西村容疑者の弁護士法違反事件が世間を騒がせているようです。弁護士でないものが弁護士活動をすることを『非弁』などと呼びますが、我々司法書士業界でも、同じように司法書士でないものが司法書士活動をすることを『非司』と呼んでいます。

 

西村容疑者で問題になっているように、司法書士の名義貸しも『非司』と呼びますが、代表的な『非司』のひとつに司法書士以外のものによる登記があります。我々司法書士は、登記申請の代理ができます。逆に言うと、司法書士(弁護士を含む)以外は登記申請ができないという事です。よく登記を代理ではなく、単に、「本人のパシリです。」という代行という言葉で誤魔化している場合がありますが、これも立派な?『非司』です。

 

過去に逮捕者も出ているこの非司法書士活動、調査してみるとかなりの数あったりします。我々司法書士は、基本的に登記で飯を食っていますから、登記することの多大なリスクも十分分かっています。いざという時のための保険にも入っていますが、それでも念には念を、慎重すぎるぐらい慎重に登記を行っています。リスクが大きすぎて、私だったら(もし私が司法書士じゃないとして)、とてもじゃないけど、やれるもんではないです(笑)。

 

長くなりそうなので、つづく。

2005年11月10日

司法書士総合相談センター

昨日は、「司法書士総合相談センター」設置オープン記念レセプションに行ってきました。昨日は、早い時間に事務所を出なければならないのに、お客様との面談が長引き、非常にバタバタしておりました。そんな中、無理矢理書いた業務日誌のため、「司法書士総合相談センター」のレセプションに行った事実のみの記載となり、内容は、ほとんど伝わらなかったと思いますので、「司法書士総合相談センター」とは何ぞやというところから説明したいと思います。

現在東京司法書士会では、四谷の司法書士会館で、無料法律相談会を開催しております。(話がすこし脱線しますが、この法律相談という言葉、実はちょっと前まで司法書士が使うことはできませんでした。今でこそ簡裁の訴訟代理ができるようになりましたから、当然法廷にも立てますし、依頼者とは当然のように法律相談が行えます、しかしその簡裁の代理権が司法書士に与えられる前までは、法律相談という業務が行えるのは、弁護士だけ。司法書士は登記相談や法務相談という中途半端な言葉でお茶を濁していました。だいぶ話がそれてしまいましたので、元に戻しますね。)

「総合法律支援法」の施行も大きく影響していますが、この無料法律相談ができる場所を司法書士会館以外に立ち上げたもの、しかも東京司法書士会が自前で設置した場所が「司法書士総合相談センター」というものです。昨日は墨田総合相談センターの開設でしたので、錦糸町まで行ってきたという訳です。本当に駅前のテナントで一般の方々には有効活用してもらえそうでした。機会ありましたら、是非ご利用下さい。

2005年11月08日

オープン記念レセプション

昨年「総合法律支援法」が施行され、その中核となる「日本司法支援センター」が、平成18年度中に設立される予定となっています。東京司法書士会では、これに同調し、「日本司法支援センター」が行う業務に協力する一環としてし、東京司法書士会「司法書士総合相談センター」を設置することになりました。今日はそのオープン記念レセプションがあります。立場上、欠席する訳にはいかないので、早いですけど、これで失礼します。早く戻れたら、内容を変更しますが、難しそうです。。。

2005年11月01日

司法書士試験合格者の皆さんへ

今日平成17年の司法書士本試験の最終合格者の発表がありました。(法務省の詳細内容のあるHPはこちら)口述試験では、落ちないと思っていても今日の結果が出るまで不安だった方もいらっしゃると思いますが、まずは、合格おめでとうございます。まだまだ心配な方は官報を買って自分の名前を確認して下さい(笑)。

法務省の詳細によると、
出願者数(A) 31,061名
合格者数(B) 883名(男636名・72.0% 女247名・28.0%)
合格率(B/A) 2.8%
出願者・合格者・合格率ともに例年よりアップしています。司法書士が883名増えることになります。800名弱・合格率2.5%ぐらいかなあと思ってましたが、思ったより多かったですね。883名のライバルの誕生です。

試験に受かった方は、中央・ブロック・単位会・特別研修(場合によっては配属研修)が待っています。新不動産登記法の実務を学ぶのもこれからでしょうし、現行の商法で合格された訳ですから、新会社法の勉強もこれからです。未知の世界だと思いますが、要件事実論を学び、弁護士やチューターにいじめられるのもこれからです(笑)。その他、裁判実務・クレサラ・成年後見と学ぶものは果てしないと思います。

「試験に合格したんだから勘弁してよ!」という声が聞こえてきそうですが、あなた方は、我々の立派なライバルです。正直合格しただけでは、我々との勝負になりませんが、これから日々努力され、それぞれの分野で活躍されることを祈っています。(私のマーケットをあんまり荒らさないでね。という気持ちもありますが(笑)。)

P.S.
1年前に退職して、受験勉強に専念していたスタッフが、試験に合格して、今日から職場に戻って来ました。彼女を入れて、司法書士ライセンス3名体制となりましたので、今後は、より高い品質のサービスが提供できるのではないかと思っています。どしどし質問して鍛えてあげて下さい。宜しくお願いします(笑)。