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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2004年04月14日

ADRってなに??

今日の日経にADR法案についての記事が載っておりました。
ADRとは一般の方には馴染みのない言葉だと思いますが、「裁判外紛争解決手続」のことです。裁判所ではなく、民間団体や行政機関が紛争の解決する方法です。今でも弁護士会や業界団体のものがありますが、法的効力が無いので、いまいち活用されていません。
このADR法案が通れば、これらの解決方法に法的な効力が与えられますので、迅速な紛争解決につながるはずです。簡単にいうと、裁判外で「あなたはこの人に今月中に100万円支払いなさいね。」といった仲裁内容に法的効力が与えられるようになる仕組みです。日経新聞によれば「医師や司法書士などの専門性を生かすことで、云々。」と書いてありましたが、法案が通ったら、また慣れない業務が広がるんですかね?
今やっている簡裁の訴訟代理人業務より(原告または被告のどちらかの味方)、登記の立会いなどに求められる中立性の延長にあるADRのほうが、案外司法書士向きな仕事になるかもしれませんね。
今日はこれからロイター時代のお隣のセクションの上司であったCさん達とお食事会です。Cさんは、昨日話題にでた国立の雄「東大」出身で、TOEICのスコアが975点の個性的なエリートです。しかし、あまりにもキャラが強いので色々な問題の多い方です。本人の了承を得られたら、、その諸問題について説明したいと思います。

2004年04月12日

うちのお袋様が上京中

ちょっと大変だった登記が無事完了してホッと一息です。特別研修も前半が終り、こっちの負担も減りちょっとは楽になりました。あと負担といえば、この日誌ぐらいです(笑)。
今、うちのお袋様が上京しております。親孝行のつもりで、毎晩、彼女の晩酌につきあっています。以前「負の遺産」でご紹介したうちのひいじいちゃんの土地の件の話をしたところ、「やった方がいいけど、印鑑を集めるのが無理。」と複雑な人間関係を延々夜中まで説明されました。むしろ人的な交流のなくなる次の世代のほうが楽にまとまるかもしれません。
私より当然お袋のほうが人生長いですけど、長ければ長いほどやっぱり色々あるようです。晩酌の後半は、決まってこのあたりの愚痴になります。「あんたに、(論理的に)淡々と説明されても意味がない。」とか散々言われてます(苦)。このような人間関係は、別にうちに限ってのことではないと思いますので、全国各地で相続発生後、ガタガタやるんだろうなと身にしみて感じています。
ちょっと文章が短めですけど、お袋が明日には宮崎にお帰りになるので、早めに晩酌したいと思います。

2004年04月09日

ドリフ世代

花見の時期が終ったと思ったら、またこの時期が来てしまいました。そう花粉症の季節です。うまく行けば今年は花粉症にならないかも。と淡い期待を持っておりましたが、目と鼻に同時に来ました。暫くつらい状態です。
季節の変わり目なのか、最近いろいろな著名人がお亡くなりになります。昔小さい頃は「誰々がお亡くなりになりました。」とニュースでやっていても「誰それ?」といったかんじでしたが、年を重ねるにつれ、お亡くなりになる方の大半が自分の良く知っている人になってしまいました。
ちょっと前になりますが、個人的にショックだったのは、やはり「いかりや長介さん」死亡のニュースでした。私は完璧にドリフ世代です。小学校1年生の頃は加藤茶のタブー(「ちょっとだけよ。」というやつ。)のモノマネは学校で下品だと禁止されたのを覚えています。人気もありましたが、反面その影響力や品の問題で、学校やPTAの反感を買い、親にも見るなと言われました。見るなと言われた「全員集合」見たさに、小学校たぶん3年生の頃に「家出」してしまったほどのドリフ好きです(笑)。最近発売になったDVDも買おうかと迷ってます。
そんな自分なので、長さん死亡はかなりショックではありました。
日々の業務では、○○○○の死亡により、相続が発生したとか、死亡による役員変更もやらなきゃね、とか「これ自殺だろうな。」とか淡々と作業を進めてはおりますが、ショックはショックでした。
以前お話した芸能人とは違い、私と長さんには何の接点もありません。接点があれば、長さんの相続登記ぐらいサービスでやってあげるところですけどね。(むしろ私にやらせて下さいですけど。)
長さんのご冥福をお祈りします。

2004年04月02日

ホームレス2

おとといのつづきです。
朝からそんな行動を取らざるを得ないホームレス生活者がホームレス生活者になってしまったの背景には何があるのでしょうか?
その殆どが借金苦だと言われています。借金苦から逃れる道として自己破産という手があります。徳政令のように借金がチャラになりますので、この道を選択する人が増えています。自己破産すれば、自分の借金はチャラになりますが、保証人の保証債務はチャラになりません。通常は、親兄弟・親戚・恩師・友達などに保証人になってもらっていますので、これらの方々に多大な迷惑をかけてしまう事になります。場合によっては、これらの保証人まで破産させてしまう事もありえます。保証人になったばっかりに、自宅を手放し、自己破産。当然主債務者を恨みに思うでしょう。主債務者の中には、平然とその恨みを受けとめて生活できる人もいるようですが、その恨みに耐えられずに行方不明→ホームレスとなってしまう人がいても仕方ない気がします。それ以前に自己破産すらしないで夜逃げしている場合も多いと思います。
また、7年間行方不明だと失踪宣告(民30条)すれば、死亡したことになります。その結果、保険をかけていれば保険金も入ります。また自分の債務も10年間で時効消滅します。このあたりの法知識が無いため、永遠にホームレス生活を続けている人がいるようです。我々に相談できれば、そんな生活から逃れられるかもしれません。そんなホームレス生活者など生活困窮者への法的支援を行っている司法書士の団体があります。「こんな日が来るのを待っていたんだ。」と涙ながらに相談する人もいるようです。
私のタバコを吸ったあの人が私に相談して涙する。そんな日が来るかもしれませんね(笑)。
追伸
グループ研修のチューターを甘くみてました。受講生より勉強しないと、教えられません。昨日引越しもしたのに、片付ける暇なしです(苦)。

2004年03月31日

ホームレス

東京は昨日雨が降りました。時間によっては、結構な雨量だったので、これはもう桜は散ってしまったかな。と思っていましたが、今日外出先のあちこちで見事な桜を見ることができました。新入社員時代に朝から花見のスペースを確保するお仕事をやらされていたのを思い出しました。最近では、ホームレス生活者が場所を確保し、そのスペースの使用権を販売しているそうです。いい時代なのか悪い時代なのか?
ホームレス生活者の話題になってしまったので、最近遭遇した「悲しいとき」を感じたことでも書きます。
先日の朝、雨が降っていました。バス停でバスを待っている間タバコを吸っていました。すぐにバスが来たので、バス停に置いてある灰皿に吸殻を投げ込みました。灰皿の中には、雨がたまっていたので、すぐに火も消えるだろうと、思った瞬間、横からものすごい勢いでホームレス生活者が飛び出てきました。雨には濡れていましたが、まだ火のついているタバコを灰皿の中から取り出すと、うまそうにタバコを吸い始めました。一瞬の出来事でしたが、ホームレス生活者と間接キスした結果になりました。淡い初恋の間接キスとは、程遠い結末に、朝から思いっきり悲しくなってしまいました(泣)。
これだけでは、単なる笑い話なので、明日はホームレス生活者を取り巻く法律関係についてお話します。
つづく。