2003年08月25日
映画なにわ金融道 補足
事務所から通りを歩いている人たちの表情が見えます。今日は特に暑そうです。(こういう季節めいた事を書く時は、たいていネタ不足です。)
ギラギラした陽射に目を細めて歩いている人が多いです。稀にサングラスをして歩いている人もいます。サングラスの人を見る度に、「事務所に入って来ないで!」とお祈りしています(笑)。
ネタ不足なので、先日の「映画なにわ金融道」の補足。映画の中で主人公は地面師に騙されます。昔の地面師の話なので、手口が古いです。まず、法務局(コンピューター庁でないところ)で不動産登記簿を閲覧します。そこで登記簿の原本の該当部分を抜き取り、あたかも所有権が移転したように記入し、偽の校合印を押し、元あった場所に戻します。(注…これは完璧に犯罪ですので真似しないで下さい。詳細な手口は漫画「なにわ金融道」に紹介されています。)あとは、当該物件を購入しようとしている人が、この偽造された部分を信じて、売買代金を払ってしまえば犯罪完成となります。映画の舞台が大阪という設定という話はしましたが、今大阪のほとんどの法務局はコンピューター庁です。この手口を実行しようにも出来ない状況です。(コンピューター庁ですから、法務局のデータベースにでも侵入しない限り同種の犯罪は不可能です。)こういった事情で「脚本が変だ。」と言ってしまうと、原作からだいぶ離れてしまいますから、撮影当日は黙って見ていました。このあたりの事情を理解した上で映画をご覧になると面白いかもしれません。