2009年08月25日
ビックマック指数とマサイ族
ずっと麻布十番などローカルねたが続いたので、ちょっとインターナショナルねた。
ビックマック指数という言葉をご存じでしょうか?
エコノミスト紙が発表している各国の経済力を図る指数のことで、1個のビックマックを買うのに、
どれだけの労働時間が必要かを示したものです。
http://www.economist.com/daily/chartgallery/displaystory.cfm?story_id=14288808
これによると
シカゴ・東京・トラントは12分くらい。ロンドン・NY・シドニー・フランクフルト・パリなんかは13〜20分くらい。
それと比較するとジャカルタ・ナイロビは140〜160分くらいの水準。2時間働いてやっとマック1個だとさすがに悲しくなります。
ビックマック指数は、経済的な指数のひとつとしてある程度の目安になりますが、海外旅行の際、
頭の片隅にビックマックがあると変なボッタクリに遭わなくてすみます。
ある程度の都市ならホテルの近所にマックはありますので、まず「マック」に立ち寄ります。
私はビックマックで下調べ、だいたい1個300円、3ドルと考えればいいので、例えばナイロビで1個240シリングであれば、
おおまかな相場感はつかめます。
大事なのは80シリング=1ドル=100円くらいと考えないこと。旅行地にもよりますが、先進国でない場合、
その相場感では旅行者価格。ビックマック指数で下方修正して下さい。
とはいえ、日本人観光客の多いところでは、過去にカモにされた日本人が相場を引き上げてますから、
ビックマック指数が通じない場合もあります。
ナイロビから離れたところにマサイ族が住んでいますが、彼らにカメラを向けると「100シリング」と手を出してきます。
これは被写体として1人100シリングということ。フレームに10人いたりすると大変。
こんなとんでもないボッタクリも過去の気前の良い日本人が相場を上げたからでしょう。
とか考えると、結局ビックマック指数は通じないってことになっちゃいますね(笑)。
(c) 0935|写真素材 PIXTA
↑これも100シリングか?