本文へスキップ

司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2004年11月30日

月末の謄本取得

司法書士の仕事には、派手な登記や裁判などの仕事もあれば、「登記簿謄本を取って下さい。」という地味(だけど大切)な仕事もあります。幸いなことにうちの事務所は港出張所のすぐ近くなので、港管轄のものはすぐ取れます。(たまに法務局の人が、外から事務所を覗いて会釈してくれたりします。油断してると外から丸見えなので気をつけてます(笑)。)

登記簿謄本を取るには30分くらい待つのが普通です。法務局が遠いと、結局1時間仕事になります。登記簿謄本の取得報酬は高くないので、人件費も出ない辛い仕事です。でもうちは謄本取得の申請をして、一旦事務所に戻れますから、そう負担はありません。最近は全国ほとんどの法務局がオンラインで繋がっていますので(登記情報交換システム)、大抵の登記簿謄本ならすぐ取れます。昔と違ってずいぶん楽させてもらってます。

会社の謄本なら、間違い無くすぐに取得できるのですが、不動産は登記簿謄本の他に公図や建物図面も取って下さいと言われる場合もあります。登記簿謄本はすぐに取得できても、これらの公図や建物図面は、オンラインで取得できませんから、その管轄法務局に行くか他の司法書士事務所に取得をお願いしなければなりません。他の事務所も月末は忙しいので、取得してくれる事務所が簡単に見つからない時もあります。結構手配するのも大変です。簡単そうな登記簿謄本の取得、でも舐めると痛い目にあいます。頼まれる方々がこのあたりの事情を理解してもらえると助かるんですけどね。(実は今日の日誌はそのためだったりする(笑)。)

2004年11月26日

日本財団での打ち合わせ

今日は、12月11日(土)と1月15日(土)に予定されている遺言と成年後見の説明会(自分で決める老いじたく)の打ち合わせで、会場となる日本財団に行ってきました。もともとは、日本財団が港区にあるという理由で、この件のお手伝いをしていたのですが、なんかすっかり担当者です(笑)。一応リーガルサポートの理事の松井先生と事務局の人と同行してきました。

土曜日ぐらいは、お休みを頂きたいと思っていましたので、この説明会も時間があれば覗いてみますという程度の感覚だったのですが、当然当日の受付も担当しそうです。こうなったら乗りかかった船ですから、最後まで担当者として働きます。

ちなみにこの件、読売新聞など、いくつかの新聞にも紹介される予定です。記事をご覧になったら、「ああ、原田が担当者やってるやつね。」と思って下さい(笑)。

法定後見では、司法書士の就任件数が他の士業を上回っているそうです。今後の超高齢化社会でのニーズは相当なものがあるだろうと思いますが、成年後見の制度自体の歴史が浅いこともあり、まだまだ一般には「成年後見って何?」という状況です。今回の説明会もそうですが、より良い超高齢化社会のために、やらなくてはいけない事がまだまだありそうです。

2004年11月22日

皇統譜

週末事務所に出たんですけど、「働けど働けど。」です。一向に楽になりません(泣)。先日「日誌のお題」を頂きましたので、まずは、最近話題の紀宮様に関するお話。紀宮様は、今はもちろん皇族です。一般の我々と違って戸籍はありません。その代わり、皇族にも我々の戸籍に当たる「皇統譜」というのがあります。さすがに、この皇統譜の種類までは知らなかったので、調べてみました。皇統譜には、2種類あって、歴代の天皇・皇后の戸籍に当たる「大統譜」と、その他の皇族の戸籍に当たる「皇族譜」があるそうです。

民間の我々が、これらの「皇統譜」を見る機会はないと思いますが、結婚されて民間に入られる紀宮様であれば、見る機会はあるかもしれません。結婚されると、当然新しく戸籍に入られます。(ちなみに紀宮様には、現在は苗字はありません。)民間に入られると我々と同じですから、納税義務もありますし、不動産を取得するためには、住民票が必要になります。場合によっては、今後のご生活の中で、印鑑証明書や戸籍が必要になられる機会も出てこられるかもしれませんし、司法書士にお仕事を頼まれる事もあるかもしれません。もし頼まれたりすると普段見ることのない記載のある戸籍を手にする司法書士も出てくるかもしれません。

色々書き足りない部分もありますが、今はお二人のお幸せをお祈りするばかりです。(恐れ多いので、このくらいで勘弁して下さい(笑)。)

追伸
今日は、ちょっと早めですが、港支部の忘年会です。東京湾のディナークルーズなので、遅刻すると豪華客船に乗れません。急いで行ってきます(汗)。

2004年11月18日

デット・エクイティ・スワップ改

あれこれ1時間ほど日誌のネタを考えていました。普段は1日の中で、あったこと感じたことを書くのですが、「あれ、いいネタだけど、守秘義務がなあ。」「これも守秘義務の問題あるなあ。」と八方塞になる時があります。

そんな時は、新聞に目を通してネタを探すのですが、今日目にとまったのは日経の1面「三菱商事、いすゞに出資」でした。本来はこのネタを膨らまして日誌を完成させるのですが、今日のこの記事で気になったのは、債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ)です。このまま説明してもいいかなあ?とも思いましたが、内容が内容なので誰も読んでくれそうにありません。

興味なさそうな日誌を書いても仕方ありません。どうしようかなあ??と思っていたら時間だけが過ぎてしまいました。そうそう都合よくネタなぞありませんので、毎日こんなことをあれこれ考えている訳です。

必ずとは言いませんが、ある程度は参考にさせて頂きたいと思いますので、是非とも「日誌のお題」を頂きたいと思います。ここのコメント欄でも結構ですし、掲示板でも結構です。助けると思ってご協力下さい。よろしくお願いします。

2004年11月17日

進路相談

今日の日経に司法修習生への給与の廃止が延期になるような記事が載っていました。司法書士は研修中は、もちろん給料なんかありませんし、研修自体が有料です。司法書士の研修制度と比べるとはるかに優遇されています。我々は研修が終わると基本的に一個人事業主となりますから、まあ当たり前といえば当たり前ですが。

ご存知の方もいると思いますが、実は今月初め、この司法試験の最終の合格発表がありました。今年も知り合いで合格した人もいますし、残念ながら不合格だった人もいました。合格発表の日、受験生から電話がありました。電話口に出た声のトーンでなんとなく合否はわかります。出口の見えない中、10年近く勉強していくのは、他人事ですが可哀想です。勉強の方法論より、高いモチベーションを維持していく精神論が大切なようです。

最近、「高いモチベーションを維持していく事ができません。」という受験生と「暫く中断していましたが、また司法試験やろうと思います。」という社会人と話をする機会がありました。「今後どうしたら良いのか?」という相談です。私も脱サラで司法書士試験を受けましたし、出口の見えない中で勉強していました。色々話をしましたし、不安な気持ちもいっぱい聞かされました。適格なアドバイス等できませんが、「こっち(法律関係の業界)の仕事、面白いよ。」という一言で、皆さん結論が出たようです(笑)。

来年こそは頑張れ!!(ちなみに来年受からないと、ロースクールを出ないと受験できなくなります。←厳しい)