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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2005年08月17日

司法書士の夏休み

しばらく色々と理由をつけて業務日誌の更新をサボっていましたが、そのつけは重く、遅々として筆が進みません。気付くと日本対イラン戦が始まってますし、このままではどうしようもないので、今日は軽めのネタ、司法書士の夏休みについて。

基本的に司法書士の業務はやはり登記が中心ですから、法務局(お盆休みはナシ)が開いている限り、お盆といえども仕事はあります。不動産登記が多い事務所は、お盆と無関係に立会い(不動産取引)もある訳です。多くの方が休みを取られたであろう15日も大安でしたから、休めなかった司法書士も多いと思います。しかも立会いの準備をしようにも、銀行や不動産会社の担当者はお休みで、連絡がうまく取れず、イライラされた方もいるかもしれません(笑)。

司法書士の仕事が登記中心といっても、商業(会社・法人)登記がメインの事務所もあります。うちの近所の事務所もそういうタイプの事務所が多く、その手の事務所は今週全てお休みだったりします。

早めにお客様に夏休みの通知をしておけば、多少休んでも影響は少ないのかもしれません。思いきって休めばいいのに、中途半端に仕事をしていると、当然お客様からの問い合わせはありますし、アポも入ります。(普段より少ないですけどね。)

そんな司法書士業界にあって一番悲惨な夏休みになってしまう可能性がある業務が成年後見。「今日から家族揃ってハワイでのんびり。」というその日に、被後見人がお亡くなりになってしまっては、旅行どころではありません。

と、ここまで書いたところ、事務所に一本の電話。「遅い時間の電話はいい話ではないよなあ。」と思いつつ、電話に出てみると、やっぱり。これじゃ休めませんね(泣)。

2005年08月11日

本人確認 その2

昨日のつづき。
この手のちょっと怪しい人に限って、「急いでます。今日中に、今日中に。」を連呼されます。何をそう急いでいるのか尋ねてみても明確なお返事はありません。「義務者はどちらですか?」と尋ねると「その人は、足が悪い。ここまで来れない。」とか歯切れの悪い返事しかありません。「じゃあ、私が会いに行きますよ。」と言うと、急に帰られたりします(笑)。

そんな来訪者の中でも写真付きの身分証明書をお持ちの方ですと、こちらも信用してもいいのかな?と思いがちです。でも最近は偽造も巧妙になっていますので、写真があるからといって100%信用する訳にもいきません。そこで、ご本人ならお分かりになるいくつかの質問をします。生年月日を尋ねたり、今、前の住所を尋ねたり、干支を尋ねたりと決まりきった質問です。無難にお答えになると、本人に間違いないだろうなとの心証を持ちつつ、それでも念には念を入れます。

この間もこの手の方がいらっしゃいました。いくつかの質問を無難にお答えになったので、最後の質問のつもりで、「この家の壁の色は何色ですか?」所有者であれば当然答えられるはずのこの質問になぜか絶句(笑)。それまで落ち着いていた方の態度が一気に挙動不審になり、やがて支離滅裂となり、慌てて帰られました。

司法書士は、本人なら嫌がるぐらい慎重な本人確認をしています。しかしこれも、国民の皆様の大切な不動産という財産を守るためです。面倒だと思われるかもしれませんが、何卒ご理解・ご協力下さい。

2005年08月10日

本人確認

短い夏休みを取ったためか、仕事に追われています。そんな仕事に追われている時に困ってしまうのが、突然の来訪者です。今日はそんな困った来訪者のお話。

法務局の前ということもあり、たまに飛びこみで来られるお客様がいます。時間的に余裕がある時であれば何の問題もありませんが、月末・大安などお構いなしに来られると、ちょっとこちらも困ってしまいます。

そんな来訪者の中でも特に困るのが
@登記を急いでいる。今日申請したい。
A当事者(特に義務者)がいない。
そしてとどめが
B権利証が無い。
という来訪者です。

しかもなぜか「登記を急いでいる。今日申請したい。」という方はABに該当する方が多く、怪しさ抜群です(笑)。外見上、見るからに怪しい方は白紙委任状を何枚もお持ちだったりします(笑)。

つづく。

2005年08月04日

LLP つづき

【業務連絡】
8月5日(金)、8月8日(月)は夏休みを取らせて頂きます。8月9日から平常営業ですが、その日でとうとう40歳です(泣)とにかく30代最後の夏をエンジョイしてきます!

さてLLPのお話のつづきです。
LLPはLLC(合同会社)と違って会社ではありません。有限責任事業組合という名のとおり組合です。

LLPの主だったポイントは
@出資比率と異なる利益配分が可能である点
A出資額以上の責任がない有限責任である点
BLLPには課税されず、出資者に課税される点
にあります。

資金的に余裕はないが、技術力がある大学教授が10%の出資、提携する大企業が90%を出資した場合、株式会社と違って、出資比率が10%しかない大学教授に50%の利益を分配することができます。また仮にビジネスに失敗したとしても出資額以上の責任を負うことはありません。

使い勝手が良いので、色々なタイプのLLPが今後設立されそうです。この件で、新聞では「約1週間で登記は完了」と記載していましたが、混んでいる港出張所は1ヶ月弱です(笑)。

2005年08月03日

1本の変な電話

LLPのつづきのはずですが、面白いネタを仕入れたので、そのお話。LLPは明日。

今日、日中一本の電話がありました。スタッフが電話に出ますので、普通であればすぐに私に電話を替わります。ところが、なぜか電話の主はスタッフと長話。終いにはスタッフがくすくす笑っています。

「!」お客様の電話の応対中に、くすくす笑うなんて非常識だと思っていましたら、「先生、変な電話です。」とのこと。「???」ちんぷんかんぷんのまま電話に出ました。
「はじめまして、こちらフジテレビ、笑っていいともの○○と申します。」
「???」

私には芸能人の友達はいないし、私自身芸能人でもありません。どうやらテレフォン・ショッキングではないようです(笑)。話を聞いてみると一般の視聴者の疑問に答えるコーナーで「裁判官のトンカチみたいなものは何のため?」との質問の答えを探しているうちに、うちの事務所のサイトに辿りついたようです。(トンカチのお話はこちら。)

既に日誌のネタになったトンカチですが、ご存知のように「日本の裁判所にはトンカチはありません。」そうお伝えすると、いいとものスタッフは非常に驚いていました。こんな問合せじゃスタッフもくすくす笑うはずです。「忙しいのに、変な手間取らせて。。。」とも思いましたが、1日分の日誌のネタになりました。感謝、感謝です(笑)。