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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2005年02月16日

裁判員制度

最近深夜のNHKで裁判員制度の特集が放映されていました。深夜で他に面白い番組もなかったので、2日連続で見てしまいました。この裁判員制度、様々な問題を抱えていますが、数年後には始まります。一般の方から、かなりの確率で裁判員に選ばれますから、他人事ではありません。「他人を裁く」という責任は一般の方には重いものになりそうです。

司法書士は民事関係の仕事が中心ですから、刑事関係の事はあまり知りません。もちろん詳しい先生もいると思いますが、私には刑事事件などドラマで見る程度です。そんな刑事事件には素人同然の私が、いくら熱心に裁判員制度に興味を持っても裁判員にはなれません。「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」の第15条(就職禁止事由)に裁判官・検察官・弁護士・弁理士・司法書士・公証人は裁判員の職務に就く事ができないとされているからです。

司法書士の受験科目には刑法はありますけど、実務ではほとんど使いません。訴訟代理人として簡裁の法廷に立てるといってもあくまで民事の世界です。一応告訴状などの作成も業務のひとつですが、私自身告訴状なんて作成した事はありません。刑事事件に関しては素人同然だと思うのですが、一般人とは思われていないようです。

法律専門職と評価されるのは喜ばしい事ですけど、裁判員もやってみたいのが本音です(笑)。

2005年02月15日

楽勝ムード

今日中に申請、今日中に内容を確認、今日中に資料作成等などの「時間に追われる仕事」が多い司法書士の業務の中で、「相続登記」という仕事は独特のものがあります。

相続登記にはお亡くなりになった方の生まれたときからお亡くなりになるまでの戸籍が必要です。生まれたときからの戸籍が必要になるのは、もちろん相続人を確定するためです。(この戸籍集めの作業をしていると、相続人が知らない「隠し子」が見つかったりする事があります。)この戸籍集めは、1日中やらなければならない仕事ではありません。ある市役所に戸籍の請求をしては、次の市役所に請求するという繰り返しの作業です。郵送でやり取りしますから、ある役所に請求したら、その返事が来るまでは作業は一旦お休みです。

戸籍を集めきるまで、通常2〜3週間かかりますので、時間に追われて苦しい思いをする事もありません。ゆったり構えられる仕事なので、割りと好きな業務です。それに相続人間に争いがなかったり、法定相続とおりの内容だと安心して仕事ができるというメリットもあります。

先日この好きな業務の典型である法定相続(実際は相続人は一人)という案件がありました。相続人は一人ですから、ややこしい話にもなりません。「楽勝、楽勝。」とすっかり油断していました。詳しく話を聞くとその唯一の相続人は「認知症の老人」でした。返事もできない状態だそうです。当然その老人から登記申請の委任を受けれる訳がありません。せっかくの楽勝ムードも吹っ飛び、苦労する業務に突入してしまいました(笑)。

2005年02月08日

認知症

まだ本調子ではありませんが、インフルエンザではないようです。流行っているみたいですから、気をつけて下さい。

体調不良という事もあり、今朝はタクシーで事務所に向かいました。タクシーに乗り、「新一の橋を右に。」と行き先を説明しました。新一の橋までは1本道なので、それ以上の説明もいらないはずです。ところがタクシーは中々発進しません。「???」しばらくするとゆっくり走り始めました。すると突然、そのタクシーは信号もなにもない所で急にUターンしました。前方から来た車と接触しそうです。「何事!!!」ビックリした私はそこでタクシーの運転手をまじまじと観察しました。個人タクシーではありますが、運転手はすごい高齢です。私が、懸命に「新一の橋。」と叫んでいるのも聞こえないようです。

もしかしてこの運転手、呆けてるかも。いや、運転手ではなくて、もともとこの人は呆け老人、何らかの事情で勝手にこのタクシーを運転しているのかも。運転手の顔写真は確かに、この老人です。でもこれまでの様子や、ふらつく運転、急停止など危なっかしくてどうしようもありません。「止めて、止めて。」やっと私の声が聞こえたのかタクシーは中途半端な場所に停車しました。「ここで降ります。」これ以上の恐怖には耐えられません。お釣りも諦めて、次のタクシーを拾いました。あまりの恐怖に運転手の名前など確認する暇はありませんでした。

初期の痴呆の高齢者が起こす交通事故(高速道路の逆行など)が年々増加しているようです。皆さんも十分気を付けてください。

今回「呆け」「痴呆」という用語を使用しましたが、誤解や偏見があるとの理由で、厚生労働省では「痴呆症」の代わりに「認知症」という用語を用いるようです。今は聞きなれない「認知症」という用語ですが、「痴呆症」のことです。ご参考までに。

2005年02月01日

内容証明は書きません。

先月、「飲み代を払ってもらえない。このままでは時効が来てしまう。」という方がいらっしゃいました。先日日誌に書いた高級クラブの方とはまた別の方です(笑)。

ちょっと話はズレますが、アクセスログというものがあります。その中に検索エンジン(ヤフーとかグーグル)で何というキーワードでうちのサイトに来たか分かるようになっている機能があります。もちろんそんなキーワードのほとんどが法律用語です。そんな法律用語の中に「高級クラブ」というキーワードでうちのサイトにアクセスされた方がいらっしゃいました。本来の目的とずれたサイトにさぞガッカリされただろうなと、思わずニヤニヤしてしまいました。

さて話を戻します。飲み代を払ってもらえない方は内容証明を書いてもらいたがっていました。この手の解決方法の第一歩は、内容証明なのですが、お話をお伺いするとどうやら内容証明を出さなくても解決しそうな内容でした。

昔、といっても数年前までは、司法書士には簡裁の代理権はありません。訴訟代理人になれませんから、当時は当然直接相手方と交渉することができません。仕方なしに内容証明を送ったりしていました。しかし今は違います。

「まず、直接お話してみます。一応今月中に振込まれればOKですよね。それでダメだったら、次の手を考えましょう。」と説明し、その日は帰ってもらいました。内容証明を書こうとしない私に半信半疑のようでしたが。。。

そして今日、「全額振込まれてました。」と、その方から弾んだ声で連絡がありました。結局報酬も頂き、めでたし、めでたしです。いつもこんな事案だったら良いんですけどね。

追伸
といってもうちの事務所のメイン業務は登記です。お間違えのないように(笑)。

2005年01月31日

月末の風景

1月もあっという間に終わってしまいました。今日は月末だけに、どこの事務所も人手不足のようで大変だったみたいです。

普通どの司法書士事務所も書類を作成する内勤部隊と立会い・申請・回収が中心の外回り部隊とにスタッフを分けています。忙しい日でなければ、私を知っている外回りの人は、港区の申請が終わると、うちの事務所に顔を出しては、油を売って帰って行きます(笑)。ところが今日は外回りの人だけではなく、普段外回りしない内勤の人達も外回りに借り出されていたようです。そんな忙しい状況でしたので、今日港出張所に来られた方々は皆、私の事務所に一瞬顔を出しては、油を売ることもなく、大急ぎで帰っていきました。

私も一緒に油を売りたいところでしたが、うちの事務所も、今日はなぜか遠方の申請が多く、1日中バタバタしていたので、愛想なしです。結局、お互いの切迫した顔を見ただけの一日でした(笑)。

P.S.
ネタなしのため、この薄い内容の日誌を書くのに2時間悩んでしまいました(泣)。