2006年02月17日
司法書士とサラリーマンの比較
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揺れに揺れている耐震強度偽装事件ですが、昨日ヒューザーの破産開始決定が出ました。
思ったより早い決定に住民の方々もほんの少しだけ良い結果となりました。
130億円とも言われる被害を賠償しなければならないとなれば当然債務超過となるようです。
偽装マンションの住民には、気の毒ですが、
まだローンを組んで日も浅い方が多いようですし、心機一転、思い切って破産して1からやり直すという手段もあります。そんな中、思い切った
「破産」という手段に出れない方がいるようです(あくまでも噂ですが)。そう、
破産してしまうと商売できなくなってしまう弁護士など士業です。
昨日の司法書士の年収の話で、
「単純にサラリーマンの年収と比較するのは難しいと思う。」と書きましたが、単純に比較できない問題として士業特有のリスクがあります。
サラリーマン時代は、「これで失敗したら破産してしまう。」というリスクはありませんでした。出世に影響するようなことは、
色々ありましたけど(それが収入に大きく影響してしまいますが)、失敗=破産という図式はありませんでした。
司法書士は、破産してしまうと商売ができなくなります。それこそ一大事。
「これ失敗したら、どうなるんだろ?」そんな心配をしながらの業務ですから、サラリーマンと給与だけで比較されてはやってられません。
もちろんサラリーマン時代とは経費面で優遇されている部分もあったりはしますが、絶えず続く緊張感には参ってしまいます。私の周りの先生も、
この気苦労が絶えない方が多いようです。
「とりあえず会社に出てれば給料もらえるもんなあ。」
私と同じ頃、会社を辞めてサラリーマンとは別の道を歩み始めた上司が飲むたびにこぼしてました(笑)。
社内政治だのなんだのと、当時は当時なりの気苦労がありましたが、私個人的には、「こっちのほうが数段しんどいです。」