2006年05月09日
架空増資で司法書士逮捕4
会社法が施行され、
実務上の様々な疑問点を抱えた司法書士のみなさんが登記相談に港出張所まで来ています。最近の港出張所の登記相談は、
待ち人数が10人を超えてますから、私の知り合いは、うちの事務所に暇つぶしに来られます。迷惑なようですが、
実は貴重な情報交換の場になってたりします(笑)。相談結果などを聞いてみても、細かい部分が判明するまでまだまだ時間がかかりそうです。
ちなみに5月1日の登記申請分については、まだ法務局から電話がありません。このまま補正なしで完了しそうです。
さて、前回のつづき。シリーズで司法書士の逮捕について書いてきましたが、
そんな中、昨日、菱和ライフ社長がビルの虚偽登記で逮捕されました。新聞の「虚偽登記」の文字に
「まさかまた司法書士が関与か?」と心配しましたが(新聞などの報道だけでは、詳しくわかりませんが)、
こちらは深い関与はなかったようです。やれやれ。
では話をまた架空増資に戻します。
今回の逮捕劇の裏側にある真実って何なんでしょう?知り合いとはいえ、2400万円を用立ててしまった動機はなんなんでしょうか?
元監査役である司法書士の登録番号はかなり古いものですから、
業界で長く司法書士として働いていたはずです。こんな事件に関与しなければ、司法書士として長きに渡り社会に貢献し、
それなりに社会的に評価される立場だったでしょう。彼の司法書士としての年収がどれだけだったかはわかりませんが、
少なくとも2400万円は用立てられるだけの収入はあったはずです。また普通のサラリーマンならもう定年退職する頃です。
悠々自適な老後を目の前にして、彼のすべての評価・評判は地に落ちました。
今日の日経の1面には「中央青山の一部業務停止」の文字。
判決文を偽造しちゃった弁護士、痴漢で現行犯逮捕される弁護士もいました。また最近、
司法書士の資格がないのに会社登記書類を作成した行政書士が、司法書士法違反の疑いで逮捕されました。
もちろん姉歯元1級建築士を忘れてはいけません。
次から次へと出てくる士業の逮捕。
職業倫理や士業のプライドはいったいどこに消えてしまったのか?国民に対しての信頼回復には、それぞれの業界で努力していかねばなりません。
士業のプライドを捨ててしまうこれらの動機の大半は「お金」です。
「武士は食わねど高楊枝」
そんな士(さむらい)に頑張ってもらいたいもんです。
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明日からやっとコラボできそうです。