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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2003年06月26日

期待の大物新人

昨日、昔勤めていた司法書士事務所の人達と飲みに行きました。
司法書士試験に合格すると中央研修(2週間)・関東ブロック研修(2週間)・東京会の研修(1ヶ月)を受講しなければなりません。そして最後に、配属研修があります。期間は3ヶ月で、ベテランの先生がいる事務所に新人が割当されます。昔勤めていた司法書士事務所のT先生は業界50年のベテランですから、今年も新人が割当られたようです。
もともとこの業界で働きながら合格した人は、配属研修しても意味ないですから、この配属研修を受ける新人は決まって大学卒業して間もない本当の新人が多いです。
飲み屋にて
私「今年の配属研修始まりました?」
前の事務所のKさん「うん、今来てるよ。」KさんはT事務所の番頭さんで、40歳後半です。
私「どんな人ですか?」
Kさん「それがさー、60歳超えてるんだよ。」
私「まじですか?」
Kさん「T先生がさ、今年こんなのが来るからって履歴書見せてくれたんだよ。そしたら60歳だろ。だからすぐ『60歳じゃないですか!こんな人教えらんないですよ。』って文句言ったんだよ。そしたらT先生は『おれが二十歳の時に生まれてるんだから、若いじゃないか。』って言うんだよ。そりゃT先生からしてみれば若いだろうけど、教えにくくてしょうがないよ。」
毎年新人イビリして楽しんでいるKさんには、ちょっと扱いづらい新人?のようです。
そのせいかどうか知りませんが、Kさんはすごく悪酔いしてました(笑)。

2003年06月11日

B5サイズ

さっきからいいネタないか、事務所をグルグル回ってます。新聞の細かい記事をさがしたり、まるで〆切に追われた4コマ漫画家のようです。
散々考えた末「申請書」の話。
ほとんどの企業で書類というとA4版だと思います。前の職場でもA4用紙以外を使うことはほとんどありませんでした。そういった世間の流れなのか裁判所に提出する書類もA4サイズに変更されましたし、公証人役場でも定款はA4サイズにして下さいという所が増えてきました。しかしながら我々の業界ではB4用紙・B5用紙を主に使用しています。ご存知のように登記簿謄本はB5サイズですし、普段の登記申請は不動産・商業登記ともB4用紙を二つ折りして行っています。
お客様が、司法書士が使用している申請書を見る機会はほとんどありませんから、司法書士の業界標準がB5サイズということをご存知ない方もいっぱいいらっしゃると思います。例えば委任状をお客にメールで送信して、プリント・アウト後押印してご送付頂くと、B5サイズの原稿がいびつな形でA4用紙に印刷されたものに押印されて戻ってくることがよくあります。(わかってらっしゃるお客様も、会社にB5サイズの用紙が無いだけかも知れません。)
ページのレイアウトもろくに出来ないのかとか、パソコンのスキルが無いとか思わないで下さい。変な業界なんです。(一応Windowsは3.0の頃から仕事で使ってました。最近の若い人は見たことないでしょうね。ちなみに日本語は使えないバージョンです(笑)。)

2003年05月20日

裁判もやる?ってか!

特別研修もいよいよあと10日ぐらいになりました。模擬裁判に向けて資料作りもいよいよ大詰めです。最初の頃、研修のほかの方を飲みに誘っても〜。と不満げに書いておりましたが、これだけ長期の研修だとこのぐらいのスタンスのほうが、無難だった気がしてきました。
考査も近づいてきましたので、グループ内で考査の話はよくでるのですが、昨日グループ・リーダー(裁判事務経験者。他のグループ・リーダーと比較してもいけてる方だと思う。)が「考査で私が落ちても笑わないで下さいよ。」と言ってましたが、「大丈夫です。あなたが落ちたらみんな落ちます。」とみんなが突っ込んでいました。最初の頃は研修にさえ出てれば認定されるという認識でしたが、今はどれだけ受かるのかな?というかんじになっています。
PS
芸能人ネタがつき、またしてもネタ探しに四苦八苦しております。
ところで、司法書士会で作成している雑誌「falo」の前号のタイトルが「ボケたらどうする?」というのはご紹介しましたが、今回のタイトルは「裁判もやる?ってか!」です。訴訟における司法書士の関与の仕方が割とうまくまとまって書いてあります。欲しいかたいらっしゃいましたら、ご連絡下さい。(事務所においでになった方には半ば強制的に渡してます(笑)。)

2003年05月19日

考査合格後

今度の週末に模擬裁判をやります。事案が結構複雑で、原告・被告どちらが有利とも言えない微妙なかんじです。ただ教材としてはとてもいいのではないでしょうか。
本来なら、準備書面・証拠申出書など作成しなければならないのですが、こうしてのん気に日誌を書いてます。
「裁判するのに司法書士さんに頼めるんですよね。」というお客様が今日お見えになりました。昔ならちょっと腰が引けるような案件でしたが、今特別研修を受けている最中だということを説明して、お急ぎでなければ認定後(考査合格後)また相談に来てもらうことにしました。考査合格後っていつになるんですかね(笑)。
この方は簡裁代理権が司法書士に付与されたことをご存知でした。そのうち登記以外のお客様もこうしてお見えになるんでしょう。

2003年05月16日

「今度は法廷でお会いしましょう。」

昨日おとといと東京簡易裁判所に終日研修がありました。簡裁の判事の方々による講義、訴訟手続を説明したビデオの上映、実際の裁判の傍聴・レポート提出と内容の濃い研修でした。実際の裁判の傍聴も争点が多く・興味深いものを、私達の役に立つように、期日をわざわざ調整して研修に合わせて頂いたようです。
ふつう裁判を傍聴する人は、有名な事件の裁判でもない限り少ないと思いますが、今回東京会から100人が研修に出席していましたから、傍聴席に司法書士が鈴なりになっていました。当事者尋問や証人尋問に呼ばれた人は観客の多さに戸惑っていたのではないでしょうか?
普通のお兄ちゃんが被告として呼ばれているのは気の毒な気がしました。(でもお金は支払ってないみたいですけど(笑)。)
裁判が終わり関係者が退出すると、判事が歩み寄ってきて先ほどの事件の解説があり、質問にも気軽に応じて頂きました。
普通「訴えてやる!」とか「今度は法廷でお会いしましょう。」とかという台詞は嫌な感じがしますが、訴訟代理人になるであろう私達に講義を終えた判事が「今度は法廷でお会いしましょう(笑)。」とニコヤカに挨拶されました。言われても嫌な感じのしない「今度は法廷でお会いしましょう。」ってのもあるんですね。