2006年05月16日
大きな非公開会社と小さな公開会社 完
このブログは4部作です。
4日前の分からお読み下さい。
私「ゆっくり聞いて下さいね。(理解させられるか???)」
私「整備法53条で、旧株式会社が、旧商法特例法上の小会社(旧商法特例法第1条の2第2項)
である場合の新株式会社の定款には、監査役の監査範囲を会計に関するものに限定する旨の規定(会社法第389条第1項)
があるものとみなされるんですが、旧商法特例法上の小会社でかつ公開会社、つまり御社のような会社については、
監査役の監査範囲を会計に関するものに限定する旨の規定を置くことが認められていません。つまり御社の場合、
御社の監査役の監査範囲が会社法施行と同時に会計監査のみならず、業務監査まで拡大してしまうのです。
そうなると会社法施行時の監査役は、その会社法施行と同時に任期満了となります。(会社法第336条第4項第3号)
会社法が施行されたら、登記しなければならない典型パターンでした。6ヶ月以内に登記しなければいけません
(←運用ではこうするそうです。)ので、今度の総会の時に処理していたら、間に合いません。。。」
(みたいな内容をゆっくり、分かりやすく説明しました。いや、
説明したつもりになりました(汗)。もちろん非公開会社への変更手続きもご説明しました。)
私「分かりにくかったですか?」
お婆ちゃん「いいえ、よく分かりましたよ。
今回は監査役の変更登記だけする事にします。」
私「事前にご案内すべきところ、申し訳なかったです。」
お婆ちゃん「いえいえ、今分かって良かったです(笑)。
それに任期を10年にしてしまうと、
二度と先生にお会いできなくなりますから(笑)。」
私「・・・」(相変わらず寿命ネタだ。。。)
お婆ちゃんの会社の登記は無事に申請しました。
(また自転車に乗って来られました(笑)。)しかし、慌ててこの手のパターンになる会社がないか関与先を調べてみたら、
あるはあるはゴロゴロと出てきました(汗)。歴史ある会社の多くは登記懈怠にならないように、運用されている会社も多く、
こちらサイドからすると、安心なお客さんなのですが、さすがに今回のこのポイントまではご存知ないようです。
またこちらも目の前にある仕事の対応に追われ、うっかりしていました。ご迷惑をおかけしない内に、ご案内したいと思います。
時間かかりますが、司法書士、税理士の皆さん、今一度関与先をご確認あれ!!