2006年05月10日
会社法での設立登記完了
【速報】港出張所の登記完了予定日はちょっと前まで1ヶ月かかっていたのですが、新会社法が施行された5月1日に申請した株式会社の設立登記が無事完了していました。私のやった手続きを踏めば、OKのようです。細かい手続き上の留意点は、午後アップします。良かった良かった!!\(^o^)/
2006年05月10日
【速報】港出張所の登記完了予定日はちょっと前まで1ヶ月かかっていたのですが、新会社法が施行された5月1日に申請した株式会社の設立登記が無事完了していました。私のやった手続きを踏めば、OKのようです。細かい手続き上の留意点は、午後アップします。良かった良かった!!\(^o^)/
2006年05月09日
会社法が施行され、
実務上の様々な疑問点を抱えた司法書士のみなさんが登記相談に港出張所まで来ています。最近の港出張所の登記相談は、
待ち人数が10人を超えてますから、私の知り合いは、うちの事務所に暇つぶしに来られます。迷惑なようですが、
実は貴重な情報交換の場になってたりします(笑)。相談結果などを聞いてみても、細かい部分が判明するまでまだまだ時間がかかりそうです。
ちなみに5月1日の登記申請分については、まだ法務局から電話がありません。このまま補正なしで完了しそうです。
さて、前回のつづき。シリーズで司法書士の逮捕について書いてきましたが、
そんな中、昨日、菱和ライフ社長がビルの虚偽登記で逮捕されました。新聞の「虚偽登記」の文字に
「まさかまた司法書士が関与か?」と心配しましたが(新聞などの報道だけでは、詳しくわかりませんが)、
こちらは深い関与はなかったようです。やれやれ。
では話をまた架空増資に戻します。
今回の逮捕劇の裏側にある真実って何なんでしょう?知り合いとはいえ、2400万円を用立ててしまった動機はなんなんでしょうか?
元監査役である司法書士の登録番号はかなり古いものですから、
業界で長く司法書士として働いていたはずです。こんな事件に関与しなければ、司法書士として長きに渡り社会に貢献し、
それなりに社会的に評価される立場だったでしょう。彼の司法書士としての年収がどれだけだったかはわかりませんが、
少なくとも2400万円は用立てられるだけの収入はあったはずです。また普通のサラリーマンならもう定年退職する頃です。
悠々自適な老後を目の前にして、彼のすべての評価・評判は地に落ちました。
今日の日経の1面には「中央青山の一部業務停止」の文字。
判決文を偽造しちゃった弁護士、痴漢で現行犯逮捕される弁護士もいました。また最近、
司法書士の資格がないのに会社登記書類を作成した行政書士が、司法書士法違反の疑いで逮捕されました。
もちろん姉歯元1級建築士を忘れてはいけません。
次から次へと出てくる士業の逮捕。
職業倫理や士業のプライドはいったいどこに消えてしまったのか?国民に対しての信頼回復には、それぞれの業界で努力していかねばなりません。
士業のプライドを捨ててしまうこれらの動機の大半は「お金」です。
「武士は食わねど高楊枝」
そんな士(さむらい)に頑張ってもらいたいもんです。
私の努力の源は応援クリック&コメント。今日もクリックありがとうございます。
2006年05月08日
事務所に出たり、出なかったりのゴールデン・ウィークでした。
どこに行っても混んでいるのは、わかっておりましたが、「浅草の花やしき」「千葉のマザー牧場」に行って少しだけ癒されてきました。(実際、
花やしきでは、どーでもいいような「焼きそば」を買うのに、30分並んだりしましたので、本当に癒されたかどうかは微妙です(笑)。)
それでは、前回のつづき。
そもそもイーホームズはなぜ(架空)増資する必要があったのか?
国交省通達では、確認検査機関(イーホームズを含む)に対し、
資本金などの財務基盤を最低3000万円以上にするよう義務付けています。
これだけであれば700万円の増資で3000万円にすればOKです。ではなぜ5000万円にしたのでしょうか?
通達では、この確認検査機関の業務の範囲を、資本金に応じて定めてあるのです。
資本金が5000万円あると、
床面積が2000〜1万平方メートルのかなりデカイ建築物の確認検査までやれることになります。
登記簿に資本金が5000万円と記載されていれば、確認検査機関として商売の幅がぐっと広がるからです。「とにかく5000万円あれば。」
という強い思いが、今回の事件の発端となったのでしょう。新会社法で、「株式会社の最低資本金制度がなくなりました。」が、
資本金に囚われず、別の判断基準があってもよかったのかもしれません。
では今回の増資資金の還流工作をおさらいしてみましょう。
@元監査役の司法書士→(2400万円を融資)
→藤田容疑者
A藤田容疑者→(2400万円+自己資金300万円を株式購入資金に)
→イーホームズ
イーホームズ→(上記2700万円に相当する株(1株3万円×900株))
→藤田容疑者
ここで元監査役である司法書士による増資の登記→資本金5000万円となる。
Bイーホームズ→(2700万円を融資)
→藤田容疑者の兼業する造園会社
C造園会社→(2700万円を数回に分けて返済)
→イーホームズ
Dイーホームズ→(2400万円)
→藤田容疑者
E藤田容疑者→(2400万円返済)
→元監査役の司法書士
これだけの手順を踏んでいます。一般の方には分かりにくい内容で当然です。
司法書士がこれだけ深くこの会社に関与していて、この増資資金の還流工作を知らないという事もないような気がします。
司法書士がどうしてここまで深く関与しているのか、当事者でないと本当の理由はわかりませんが、真実は何なんでしょうか???
つづく。(もう少しお付き合い下さい。)
2006年05月03日
ゴールデンウィークですが、どうやらクライアントは出社している模様。
とてもありがたい重いファイルがいくつも添付されたメールが次々に届きます。。。これはまるで、「俺も出社してるんだから連休は休むなよ。」
というメッセージか(笑)。?
最近は、5月1日から会社法がスタートしましたので、
どうしても会社法関連の記事が多くなってしまい、ある肝心のネタに触れずここまできました。一応司法書士のメジャー化を目指していますので、
「司法書士の年収っていいんだよ。」とか「司法書士の仕事って面白いよ。」などのプラス面を取り上げる事が、
司法書士のメジャーへの第一歩と考えているのですが、綺麗な部分ではないマイナス部分を今日はあえて取り上げたいと思います。
司法書士業界関係者(業界に詳しい方は特にお分かりですよね。。。)
には厳しいニュースですが、これだけの社会問題になった耐震強度偽装事件、ブログで取り上げない訳にもいきません。先月末、
姉歯元1級建築士を含む容疑者8人が逮捕されました。その中に司法書士がいたのはご存知でしょうか?
逮捕容疑は公正証書原本不実記載。この
「公正証書原本不実記載罪」という用語は、一般の方には馴染みのない言葉だと思います。
刑法第157条「公務員に対し虚偽の申立てをして、登記簿、
戸籍簿その他の権利若しくは義務に関する公正証書の原本に不実の記載をさせ、
又は権利若しくは義務に関する公正証書の原本として用いられる電磁的記録に不実の記録をさせた者は、
五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。」
今回の例で言うと、法務局にあるイーホームズの会社登記簿(公正証書原本)
に事実でないウソッぱち(架空増資)を記載さてしまった容疑で司法書士が逮捕されたのです。
虚偽の登記の代表選手のような「架空増資」ですが、
今回の増資資金の還流工作について一般の方には分かりにくいと思いますので、さらに今回の架空増資のスキームについて説明します。その前に、
架空増資についてのある程度の基本的な解説は、過去のブログ「丸石自転車の架空増資」
で触れていますので、そちらをご理解頂いた上でご覧下さい。
お読み頂きましたか?では解説。
まずは、今回の事件の背景から。
問題となっているのは2001年10月の資本金2300万円から5000万円の増資の部分です。
そもそもイーホームズはなぜ(架空)増資する必要があったのか?
つづく。
2006年05月02日
新会社法のネタにしようと思っていましたが、業界の厳しいニュースについて書きたいと思います。記事を差し替えますので、しばらくお待ち下さい。