2009年12月07日
司法書士や弁護士の単独広告の禁止ってどうよ
style="MARGIN-RIGHT: 0px">債務整理ビジネスに「悪徳弁護士も」
被害者らが批判(2009年12月7日朝日新聞)
多重債務問題に取り組む「全国クレジット・サラ金問題対策協議会」などの被害者団体が、債務整理をビジネスにする弁護士らが
「二次被害」を生んでいるとの批判を強めている。11月29日には弁護士らの「単独の広告の禁止」を求める決議をした。
00年に自由化された広告の規制をめぐる論議になりそうだ。 (略)
地方の方はご存じないかもしれませんが、確かに首都圏の電車は司法書士や弁護士の広告であふれています。
中には一般人の不安を煽るようなうんざりする広告があります。
脱税のニュースがたびたび流れたり、司法書士会などへ報酬が多いなどのクレームが寄せられたり、
司法書士や弁護士が直接相談者に会わない、おいしい過払いのみ受託するなどの問題であふれかえっているのをご存じの方も多いと思います。
しかし、債務整理ビジネスに関する司法書士なり弁護士の問題は、個々の司法書士・弁護士の職業上の倫理などの問題で、
司法書士会や弁護士会が会員を強く指導すればいい話であって、単独広告の禁止は、ちょっとポイントがずれている気がします。
だからといってTVを始めとした単独広告に無条件に賛成しているものでもありません。
法律家として、守るべきものを保持してもらった上で、自由競争すればいいと思います。
特に司法書士の場合は、元々職業自体がマイナーであって、こういう広告の加熱競争でもない限り、
一般へ広く知らしめることは難しかったと思います。
この単独広告の禁止は、モラルのない司法書士や弁護士への手っ取り早い措置であると思いますが、もう少し議論の余地がありそうです。