2006年11月17日
2006年11月17日
2006年11月16日
近未来通信、見せぬ経営実態…決算公告1度もなし 投資家から資金を募ってIP電話事業を行う「近未来通信」(東京都中央区)が、旧商法(現会社法) (2006年11月14日 読売新聞より引用) |
こんなニュースご覧になるとどう思われますか?
「むむむむ。悪そうな会社だな。」「法律違反してる悪い会社だな。」という印象を持たれる方が多いと思います。
ニュースにある会社法とは第440条のことです。
第440条 株式会社は、法務省令で定めるところにより、
定時株主総会の終結後遅滞なく、貸借対照表(大会社にあっては、貸借対照表及び損益計算書)を公告しなければならない。
これは旧商法でも同じでした。条文だけ見ると「株式会社は決算公告が義務付けられている」のがお分かりになると思います。会社法では、
「株式会社は」となっていますので、昔の有限会社、今の「特例有限会社」は含まれません。
ちなみに、公告はほとんどの中小企業は、この会社に限らず、「官報に掲載する」としている企業がほとんどです。
(ちなみに掲載費用は6〜9万円程度です。)
じゃあこの会社のように、決算公告しないとどうなるでしょう?
会社法976条2項 百万円以下の過料に処する。
となります。
6〜9万円の掲載費用をケチって、100万円の過料じゃたまりませんよね。
と、ここまで読まれると、「報道された会社は、やっぱり悪そうな会社」という確証になったのではないでしょうか。
「ちょっと待って、うちの会社もやってないよ。」という中小企業の方は、
この記事を読むとドキドキされるんじゃないでしょうか?
総務庁「事業所・企業統計調査」によれば、中小企業の会社数は約150.8万社、全会社数に占める割合は99.2%です。
さてここで問題。
最新の中小企業庁の「会計処理・
財務情報開示に関する中小企業経営者の意識アンケート」によると、決算公告を行っていると答えた方は、全体の何%でしょう?
A 0.4%
B 4.4%
C 44.4%
D 94.4%
法令順守はどれほどか?正解は→B
2006年11月15日
今日は法律とは離れたお話。だいぶ前ビルマがミャンマーに変わったように、今度はオーストリアの呼び名がオーストリーに変わったようです。
Osterreich 日本語表音表記 の変更について 残念ながら、日本ではヨーロッパに位置するオーストリアと南半球のオーストラリアが混同され続けております。 (オーストリー大使館商務部のウェブサイトより引用 |
昔、ロイターに入社したての頃、オーストリア改めオーストリー大使館に仕事で行きました。場所は今の事務所の近く、
麻布十番の暗闇坂の途中にあります。
まだまだ新人、今までこの手の大使館などに行ったこともありませんから、緊張したまま面談が終わりました。
オーストリー大使館の担当はK氏(仮名)という30代前半の金髪の男性、流暢な英語を話します。
面談を終え、帰ろうとした時、K氏は私の名刺を裏返し、突然。
K氏「誉(ほまれ)って書いて正誉(マサタカ)って読むんですね。」と言ってきました。
私「えっ?」
K氏「これは中々読めませんね(笑)。」と笑いかけてきました。
しばらく何が起こったか固まってしまいました。
私「日本語話せるんなら、始めにおっしゃって下さい(怒)。」
K氏「原田さんが始めから英語で話されるから、英語で話しただけで、ドイツ語ならドイツ語、日本語なら日本語で話しましたよ(笑)。」
とにっこり。
「誉」という字を知っていただけでなく、出身が宮崎だというと「日本書紀」の話になるぐらいの日本通の方でした。
(映画も油断すると日本語の字幕スパーを読むと言っていました(笑)。)
自宅が近所だったこともあり、K氏とはその後、たびたび遊ぶようになりました。私の自宅にも遊びに来て、「この部屋の有様じゃ、
コンタクトレンズできませんね(笑)。」と部屋を片付けられない私は、いじめられたりしていました。
ある日、K氏が家に遊びに来る予定がありました。朝早い時間の約束だったのですが、つい寝坊してしまいました。
当時まだ同居していた妹に、
K氏から連絡があったか尋ねました。(妹は彼の存在を知りません。)すると、しつこい変質者なら電話も訪問もあったとこと。
私「変質者?」
妹「だって「クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ(仮名:K氏の本名)と申しますが、お兄様はご在宅ですか?」
って日本語で言うから。」
妹「そんなのいたずらでしょ。そんな日本人いないし。」
彼の流暢すぎる日本語が、数ヶ国語を操る国際人をただの変質者にしてしまいました(笑)。
そんな彼も数年後、アルプスの素晴らしい景色の故郷に帰っていきました。あれから20年経ち、
手紙のやり取りもなくなってしまいましたが、K氏は元気でやってるのかな?彼なら、司法書士という日本語は知っていると思います(笑)。
2006年11月14日
司法書士がメジャーになるために、体調がいまいちなのに、こんな駄文を書いています。
最近司法書士は頑張ってますよ。法テラスからの鳴りっぱなしの電話の応対、目に見えないけど、ちゃんと頑張ってます。
でも前回の成年後見を巡るトラブルなんかの悪いニュースが1個でもあると、すぐにイメージダウン。そんな嫌なニュースがまた出ました。
(ネタ元は朝日新聞。)
「商工ローンのイッコーの元堺支店長らが不法な手数料など895万円を顧客から受け取っていた。」というニュース。
ここでいう「不法な手数料」とは?
同社の司法書士の資格のない社員に登記申請書を書かせて、手数料を受け取っていたというものです。ここまでなら、
「社員が司法書士法違反やっただけ」で、司法書士のイメージは悪くなりません。
問題はここから、「同社の社内規定に違反し、司法書士事務所の事務員から謝礼を受け取っていたこと。」
月報司法書士でもお馴染み、「キックバック」です。(お馴染みじゃだめですね。。。綱紀事案には、「キックバック」
で事務所拡大しているところが度々あります。)今回は、社内内部からの告発文書で表面化したようです。
この朝日の報道によると「司法書士事務所の事務員から」となっていますが、所長が知らない訳がないです。
こんな報道が多重会務者を始めとした方々が司法書士のイメージアップのために努力してきたものを一発で破壊してしまいます。
明日の朝刊に司法書士の文字が出るのかな。。。武士は喰わねど高楊枝。
2006年11月13日
またまた風邪なので、今日は帰ります。
「はらたいら」さんお亡くなりになりましたね。クイズダービー世代としては、ちとショックです。
現代用語の基礎知識に「QBK」や「エビ売れ」「マイケル買い」などが採用されたようですが、「はらたいら」さんなら当然全部知っていたでしょうね。ご冥福をお祈りします。