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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2005年06月23日

不仲の兄弟 その2

「なるほどね。」戸籍を見てようやく揉める理由がわかりました。兄弟二人の生年月日が同じだったんです。つまりは、双子。幼い頃から兄弟喧嘩しないように、着る服も一緒、食べるものも一緒、買ってもらうオモチャも一緒。ところが二人が住んでいた実家だけは仲良く半分に出来なかったのでしょう。なんとなく次男の「納得すべきだろうけど、納得できない」気持ちが分かったような気がしました。

双子の場合、今は早く産まれた方が兄となっていますが、昔は逆だった時代もあるようです。そもそも「どっちが本当の長男なの?」という区別は案外いいかげんなものなのかもしれません。

身の回りには、双子って結構いますよね。学校だと、だいたい1学年に1組ぐらいはいましたよね。現代では珍しくない双子ですが、日本史の中では、あまり登場してこないです。戦国武将で双子なんて皆無です。どうやら、家督相続で揉める前に悲しい手段が選択されていたようです。普通の双子も揉めるくらいですから、大名の跡取となると。。。それを考えると揉めるだけ、今はいい時代なのかもしれません。

2005年06月22日

不仲の兄弟

支部長の仕事は手を抜けば楽だし、頑張れば苦しいという意味が少しずつ分かってきた今日この頃です。雑務で午前中つぶれてしまいました。

さて、今日は久しぶりに相続のお話。相続が発生し、法定相続分ではない割合で相続財産を分けることを遺産分割といいます。最近は法定相続の割合で分割することが多いような気がしますが、田舎では本家の土地建物は長男が取得するという分配の仕方もまだまだ多いようです。先祖代々の土地を売って、その代金を相続人で分け合う方法はこんな時代でも抵抗があるのでしょうね。

不公平な分け方なのかもしれませんが、「先祖代々の土地だし。」とか「長男だから.」とか「ここで裁判みたいなことをしたくないし。」など様々な理由で不公平だけど、お互いの納得する内容の分配に落ち着くことの方が多いようです。

もちろん中には「これじゃ納得できる訳がない。」となる場合もあります。先日兄弟2人なのに散々揉めているケースに遭遇しました。次男が一歩も譲らないのです。昔は一緒にカブト虫とか採りに行った兄弟なのでしょうが、こうも兄弟仲が悪くなるのか、ちょっと不思議でした。そんな時、戸籍を見ていて、次男の譲らない理由が分かりました。

つづく。

2005年06月21日

プロボノ活動 2

震災の現場、離島(小笠原等)に出向いて法律相談を受けたり、ホームレスのための該当相談も当然プロボノ活動です。しかもこれらは、無料奉仕するのにかなりの気合いが必要です。(離島での相談など数日を要します。)嫌々やっているという気持ちでは、ちょっと無理かもしれません。でも実際に積極的に取り組んでらっしゃる司法書士は相当数います。

だれからも強制されることなく、これらの活動に積極的に取り組むというのが理想ではあると思いますが、現実は日々の仕事に追われてしまって難しいのかもしれません。

第二東京弁護士会では、この活動が義務化されていて、この活動をしない会員には年12万円の負担金を徴収しています。東京司法書士会でも将来的には、この罰則を設けて、より積極的な活動をしていこうとしています。

現実には罰則でも設けないと、ある程度の活動には繋がらないと思います。罰則があっても中々有効な活動にならないかもしれません。私個人的には、この手の活動はしている方だと思いますが、積極的にやりたいという尊い意識は残念ながら持てていません。各々の司法書士がpro bono publicoという意識を強く持つしかありません。罰則など無くても、活動する日が来るのでしょうか?

2005年06月20日

プロボノ活動

東京司法書士会では、プロボノ活動が義務化(年間12時間)される方向です。2005年4月号の『月報司法書士』(司法書士に無料配布される業界紙)でも、この『プロボノ』が特集されました。業界ではこのプロボノという言葉も浸透しつつありますが、まだ一般の方には馴染みのない言葉かもしれません。もちろんガムじゃないです(笑)。

プロボノとは、ラテン語の pro bono publico(公共の利益のために)が語源で、アメリカでは「一定の職責をもつ専門家(法律家・医師・宗教家)が公共の利益のために無料奉仕ないし低廉な費用でサービスを提供すること」と解され一般化している。(以下月報司法書士2005年4月号より抜粋、ちょっと行数をかせいでしまいました(笑)。)

ボランティアに似てますけど、専門家がその職域で行う点が違います。私が街をきれいにしようと街を掃除しても、それはボランティアであってプロボノではありません。たまに私が東京司法書士会や港支部で行っている法律無料相談会の相談員を無料で引き受けるのは、プロボノの一例です。

つづく。

2005年06月17日

試験委員

毎年定時総会の準備をしているこの時期、司法書士受験生にとっては直前期となります。こっちも大変だけど、あっち(受験生)は精神的にもっと苦しいんでしょうね。今回はメインの不動産登記法の改正があり、受験生にしてみればたまらない試練です。また今回の試験に合格しないと、今度の会社法大改正が試験範囲になってしまいますから、プレッシャーたるや相当なものがあると思います。

私の周りにはこの司法書士試験の問題を作成している試験委員と呼ばれる人たちがいます。さすがに良く勉強されていますが、特別な方たちではなく、普通の司法書士です(笑)。6月も中旬ですから、問題はもう出来上がったようです。こんな勤勉な方々が作成するからには、素直な良問だろうと思ったりもしますが、受験生にしてみれば難問だったり奇問だったりするのかもしれません。

どんな書式の問題が出るのか毎年予想するのですが、全然当たりません(笑)。まあ受かる人は、どんな問題が出ても受かるんでしょうけどね。個人的にはひねくれず、素直に問題と向き合うのがいいような気がします。ラスト2週間頑張って下さい。