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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2005年06月02日

浅草三社祭 その5

こんなネタで連載していて申し訳ないですけど、今日も昨日のつづき。

苦しくなったら、回りの担ぎ手と交代です。我々は4本ある棒の前列、左から2番目です。回りに他の担ぎ手がギュウギュウ詰めでいますから、次の担ぎ手は、棒の1番後ろに入っていきます。5人ぐらいが前列にいますから、後ろから4人入ると最前列。5人目が入って、やっと外に出れます。苦しい時は回りに「苦しい、代わって。」と目で訴えます。開始数分で一応SOSを訴えましたが、数分でヘタレるとは、回りも思っていないのか、全然伝わりません。10分ほど無理してやっと交代です。

やっと神輿から解放されましたが、既に肩には激痛が走っています。2日間参加する予定ですが、この10分でもう十分な気がしました。町内を出た神輿はやがて仲見世通りに入っていきます。ここから雷門までは見物客が一番多いところです。担ぎ手の気合いも入り、神輿が大きく揺れ始めます。

神輿担ぎは十分満足しているのに、回りの方は、初参加の私にいい場所で担がせようと気配りをしてくれます。「大きなお世話だ。」と思いつつも、担ぎ棒の一番後ろに入れられてしまいました。仲見世通りにはギャラリーが多く、盛り上がりますが、さっき以上に角材が肩にめり込みます。周囲の空気とは別に、たぶん私一人だけ盛り下がっています。

つづく。

2005年06月01日

浅草三社祭 その4

業務とは無関係な日誌が続いていますが、3月決算の会社の定時総会の準備に追われ始めています。

さて昨日のつづき。
担ぎ棒は、固く大きな木材ですから、肩が痛くなるのは覚悟していました。サロンパスは必須だろうというのも、想定の範囲内でした。ところが、いざ神輿を担いでみると、想定の範囲外の出来事が待っていました。肩が痛いのは勿論ですが、腰にすごい負荷がかかっています。「こりゃ、とんでもない企画に参加しちゃったな。」

神輿の担ぎ手は、男性ばかりではありません。粋に髪を結った女性も当然担ぎます。となると、担ぎ手の平均身長は(男女あわせた)平均的な日本人になります。ところが私の身長は184センチ。気合いを入れて、背筋を伸ばして担ごうとすると、自分ひとりの肩にメイメリと角材が刺さって悲鳴を上げてしまいます。そうなると回りはぶら下がっているだけになってしまいます。

背筋を伸ばしての神輿担ぎは苦しすぎます。でも、回りに合わせようとすると、腰をかなり折った窮屈な姿勢になります。ゆっくり神輿は進んで行きますから、その窮屈な状態で歩かなければなりません。中途半端なヒンズースクワットをしながら歩くようなもんです。あっという間に、運動不足の体が悲鳴を上げ始めました。背が高いと得することが多かった人生でしたが、この時ばかりは、真逆です。小さいおじさんが、楽そうに担いでいるのを恨めしそうに眺めるだけです。

つづく。

2005年05月31日

浅草三社祭 その3

昨日のつづき。
「ボコボコとは物騒な言い方だなあ。」と、この時は、まだ多少の余裕がありました。神輿の出発地点に行くと、半纏を着た担ぎ手が集まってきました。担ぎ手はそれぞれの町内会、同好会でお揃いの半纏を着ています。逆に言うとこの半纏を着ていないと担げない訳です。私もこの半纏を着て、江戸っ子きどりです。(ここまでは良かったのですが。。。)

しかし、半纏を着ている人をよくよく見ると、明らかに一般人ではない方がいらっしゃいます。ツルツルの丸坊主やパンチパーマ、ヒゲ、サングラスといった方々が大勢います(泣)。渋谷などでは、タトゥーをした若者を良く見かけますが、この方たちのそれは、タトゥーではなく、当然立派な和物です(泣)。

「こりゃヘタな事すると、ボコボコだわな。」私の良く知らないこの世界。ルールを破ると制裁が待っているのはすごく理解できました。

四十四ある町内会の神輿が浅草寺に集結します。その内のひとつの神輿がいよいよ出発します。初参加の私に気を使ってか、最初から神輿が担げるようです。物騒ですが、多少のうれしさもありました。威勢の良い掛け声と伴に神輿のスタートです。でもこの時まで、その後の辛さは全く考えておりませんでした。

つづく。

2005年05月30日

浅草三社祭 その2

先週は、殆ど事務所におりませんでした。失礼しました。地方出張のお話などは、次回に回し、三社祭のつづき。

三代目にならねば、参加できない敷居の高い江戸のお祭り。宮崎出身の私は、自分の代では、参加できないものと諦めておりました。ところが、不思議な縁はあるもんで、なぜか参加できることになってしまいました。

昔から多少は、憧れていたお祭りですから、まずは、格好から入ろうと、張り切って『股引き、鯉口、前掛け、地下足袋』のお祭り4点セットを購入しました。ご存知ない方が多いと思いますが、現代の地下足袋には、かかとにエアー・クッションのあるものもあります。お祭り参加経験のある方のアドバイスによると、これらの格好は全て『粋』かどうかのようで、楽だろうなと思われるエアー・クッションも邪道。粋とは江戸っ子の痩せ我慢のことのようです。髪の毛も粋に短髪にしたいところですが、業務に支障が出そうなので、短髪は諦め、準備万端な状態でお祭り当日を迎えました。

土曜日は朝7時30分に集合し、着替えを済ませ、神輿の前に集合です。予め神輿を担ぐ上での、注意事項の説明がありました。神輿には4本の棒があります。前後合わせて8本の担げる棒がある訳です。「我々の担げる棒は神輿進行方向前の部分の左から2番目です。担げる場所が決まっていますから、決して他の棒に触れないように。ボコボコにされますよ。」

「ボコボコ?」それまで脳天気だった私にも、なんとなく嫌な予感がしてきました。

2005年05月28日

帰ってきました。

更新遅すぎますね。来週は平常営業です。