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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2005年02月17日

登記簿謄本がA4サイズに!

だいぶ前になりますが、「我々の業界ではA4サイズではなくてB4、B5サイズの用紙が主流です。」みたいな内容の日誌を書いた事があります。しかし昨年申請書の用紙もA4サイズに移行したりと、徐々に普通に用紙のA4化が進んでいましたが、とうとう登記簿謄本(登記事項証明書)と印鑑証明書もA4サイズになります。(とりあえずは、さいたま地方法務局上尾出張所 、平成17年2月28日から導入されます。不動産・商業両方とも。)
紙幣と同じように偽造防止に色々な工夫がされているA4の用紙になるようです。

不動産登記法の改正の影に隠れて、あまり話題にならないネタですが、突然見知らぬ登記簿謄本の出現に驚かないで下さい。とはいえうちの事務所で上尾の謄本を取得する機会もありそうにないので、実物を見るのはだいぶ先の話になってしまいそうです。

2005年02月16日

裁判員制度

最近深夜のNHKで裁判員制度の特集が放映されていました。深夜で他に面白い番組もなかったので、2日連続で見てしまいました。この裁判員制度、様々な問題を抱えていますが、数年後には始まります。一般の方から、かなりの確率で裁判員に選ばれますから、他人事ではありません。「他人を裁く」という責任は一般の方には重いものになりそうです。

司法書士は民事関係の仕事が中心ですから、刑事関係の事はあまり知りません。もちろん詳しい先生もいると思いますが、私には刑事事件などドラマで見る程度です。そんな刑事事件には素人同然の私が、いくら熱心に裁判員制度に興味を持っても裁判員にはなれません。「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」の第15条(就職禁止事由)に裁判官・検察官・弁護士・弁理士・司法書士・公証人は裁判員の職務に就く事ができないとされているからです。

司法書士の受験科目には刑法はありますけど、実務ではほとんど使いません。訴訟代理人として簡裁の法廷に立てるといってもあくまで民事の世界です。一応告訴状などの作成も業務のひとつですが、私自身告訴状なんて作成した事はありません。刑事事件に関しては素人同然だと思うのですが、一般人とは思われていないようです。

法律専門職と評価されるのは喜ばしい事ですけど、裁判員もやってみたいのが本音です(笑)。

2005年02月15日

楽勝ムード

今日中に申請、今日中に内容を確認、今日中に資料作成等などの「時間に追われる仕事」が多い司法書士の業務の中で、「相続登記」という仕事は独特のものがあります。

相続登記にはお亡くなりになった方の生まれたときからお亡くなりになるまでの戸籍が必要です。生まれたときからの戸籍が必要になるのは、もちろん相続人を確定するためです。(この戸籍集めの作業をしていると、相続人が知らない「隠し子」が見つかったりする事があります。)この戸籍集めは、1日中やらなければならない仕事ではありません。ある市役所に戸籍の請求をしては、次の市役所に請求するという繰り返しの作業です。郵送でやり取りしますから、ある役所に請求したら、その返事が来るまでは作業は一旦お休みです。

戸籍を集めきるまで、通常2〜3週間かかりますので、時間に追われて苦しい思いをする事もありません。ゆったり構えられる仕事なので、割りと好きな業務です。それに相続人間に争いがなかったり、法定相続とおりの内容だと安心して仕事ができるというメリットもあります。

先日この好きな業務の典型である法定相続(実際は相続人は一人)という案件がありました。相続人は一人ですから、ややこしい話にもなりません。「楽勝、楽勝。」とすっかり油断していました。詳しく話を聞くとその唯一の相続人は「認知症の老人」でした。返事もできない状態だそうです。当然その老人から登記申請の委任を受けれる訳がありません。せっかくの楽勝ムードも吹っ飛び、苦労する業務に突入してしまいました(笑)。

2005年02月14日

今後一切の結婚を禁じる法律

日本にも、生類憐れみの令など変な法律がありましたが、長い歴史の中には、変わった法律がありました。大昔、ローマ帝国があった時代、「恋人や家族と離れたくない、戦争に行きたくない。」という若者を強制的に戦力にしてしまおうと考えられたのが「今後一切の結婚を禁じる法律」です。理不尽極まりないこの法律に反対し、結婚式を挙げさせていたのが聖バレンティヌス。そしてこのバレンティヌスが殉職したのが今日、バレンタイン・デーの由来だそうです。

今の私からは想像もできないと思いますが、昔、学校にファンクラブまであった私にとって、今日は大量のチョコを持ちかえる日でありました。また家に持ち帰った大量のチョコを妹(先日自動車事故を起こした)にあげる日でもありました。そんな今から20年以上前であれば、ハラハラドキドキの楽しい1日なんでしょうが、今では「義理チョコを貰う日」。時の流れとは不思議なものです(笑)。

2005年02月10日

ダスキン株主代表訴訟

風邪が流行っているようで、お客様の中にも数日寝こんだという方がけっこういらっしゃいます。皆さんも本当に気をつけて下さい。私も本調子でないので、この連休でなんとか復活したいと思います。しかし本調子ではないと言いながら、昨日はしっかりサッカーを見ていました。最後まで諦めない良い見本を見せてもらいました。

見本と言えば、典型的な株主代表訴訟の見本のような判決が出ました。ダスキンの株主代表訴訟です。元専務らに106億円の支払いを命じる内容です。地裁の判決ですので、今後どうなるかはわかりませんが、高額です。この106億円、会社に払えと言っているのでなく、元専務ら個人に払えって内容ですのでお間違えのないように。

こんな判決がでますから、コンプライアンス、コンプライアンスというのも理解できます。サラリーマンの成功者として取締役に就任しても、こんなリスクをサラリーマン人生の最後に負わされたんじゃたまりません。そのリスク回避のため、一応数年前に商法の改正で責任免除の規定が置かれましたが、今回はそれに該当しません。最終的な勝者となるためには、最後までコツコツ諦めずに努力するしかないようです。

同社の元専務はもう肉まんも見たくないでしょうが、今日は暖かい安全な肉まんでも食べて元気になろうと思います(笑)。