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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2004年04月12日

うちのお袋様が上京中

ちょっと大変だった登記が無事完了してホッと一息です。特別研修も前半が終り、こっちの負担も減りちょっとは楽になりました。あと負担といえば、この日誌ぐらいです(笑)。
今、うちのお袋様が上京しております。親孝行のつもりで、毎晩、彼女の晩酌につきあっています。以前「負の遺産」でご紹介したうちのひいじいちゃんの土地の件の話をしたところ、「やった方がいいけど、印鑑を集めるのが無理。」と複雑な人間関係を延々夜中まで説明されました。むしろ人的な交流のなくなる次の世代のほうが楽にまとまるかもしれません。
私より当然お袋のほうが人生長いですけど、長ければ長いほどやっぱり色々あるようです。晩酌の後半は、決まってこのあたりの愚痴になります。「あんたに、(論理的に)淡々と説明されても意味がない。」とか散々言われてます(苦)。このような人間関係は、別にうちに限ってのことではないと思いますので、全国各地で相続発生後、ガタガタやるんだろうなと身にしみて感じています。
ちょっと文章が短めですけど、お袋が明日には宮崎にお帰りになるので、早めに晩酌したいと思います。

2004年04月09日

ドリフ世代

花見の時期が終ったと思ったら、またこの時期が来てしまいました。そう花粉症の季節です。うまく行けば今年は花粉症にならないかも。と淡い期待を持っておりましたが、目と鼻に同時に来ました。暫くつらい状態です。
季節の変わり目なのか、最近いろいろな著名人がお亡くなりになります。昔小さい頃は「誰々がお亡くなりになりました。」とニュースでやっていても「誰それ?」といったかんじでしたが、年を重ねるにつれ、お亡くなりになる方の大半が自分の良く知っている人になってしまいました。
ちょっと前になりますが、個人的にショックだったのは、やはり「いかりや長介さん」死亡のニュースでした。私は完璧にドリフ世代です。小学校1年生の頃は加藤茶のタブー(「ちょっとだけよ。」というやつ。)のモノマネは学校で下品だと禁止されたのを覚えています。人気もありましたが、反面その影響力や品の問題で、学校やPTAの反感を買い、親にも見るなと言われました。見るなと言われた「全員集合」見たさに、小学校たぶん3年生の頃に「家出」してしまったほどのドリフ好きです(笑)。最近発売になったDVDも買おうかと迷ってます。
そんな自分なので、長さん死亡はかなりショックではありました。
日々の業務では、○○○○の死亡により、相続が発生したとか、死亡による役員変更もやらなきゃね、とか「これ自殺だろうな。」とか淡々と作業を進めてはおりますが、ショックはショックでした。
以前お話した芸能人とは違い、私と長さんには何の接点もありません。接点があれば、長さんの相続登記ぐらいサービスでやってあげるところですけどね。(むしろ私にやらせて下さいですけど。)
長さんのご冥福をお祈りします。

2004年04月08日

外国会社の登記

今日、東京会では、特別研修の訴状・答弁書の〆切でした。うちのグループは昨日ずいぶん遅い時間まで討論していたようです。受講されている皆さんお疲れ様でした。
昨日世界の登記事情についてお話しましたが、今日たまたま外国会社設立の話があり、そのからみで英国系の商業登記簿謄本(Certificate of Registration of a Company)が手に入りました。登記簿の内容は、日本のものに比べると「えっ?」っと思うぐらい少ないです。かろうじて会社名・会社のタイプ(株式会社等)・設立日がわかる簡単なものです。資本金も事業目的も役員も載っていません。(商号変更などの履歴はかろうじて記載されています。)これだけでは、そんな名前の会社があることしかわかりません。定款はある程度のページ数がありますので、これで確認するしかないようです。
会社の事業目的も日本の場合は、何項目も具体的に羅列してありますが、海外の会社の場合は、「○○○○法で禁止されていない業務全部を行う。」みたいなケースがあったりします。この内容を日本の登記簿に引き直すと具合が悪いかんじがしますが、海外でこうなっている以上、そのまま登記されます。(他に工夫する場合もあるようですが)
外国会社も港区にはある程度の数がありますが、地方の法務局にはほとんどありません。外国会社の登記については、参考となる図書・資料が乏しく、個々の国々で事情も違っていますので、処理するのは結構手間だったりします。事例の多いアメリカやイギリスであれば、大使館の対応も慣れていますが、ほとんど例の無い国だったりすると大使館員に説明するのも大変です。はまらないように慎重に対応したいもんです(笑)。

2004年04月07日

海外の司法書士と世界の登記事情

昨日司法書士の歴史っぽい話になったので、ちょっと掲示板での質問にあった海外の司法書士と世界の登記事情について。この部分は参考にする資料がなくうろ覚えで書かせて頂きます。正確ではない部分もあると思いますが、ご了承下さい。
今でこそ司法書士の業務は登記・訴訟・成年後見・クレサラ等といった職域が増えていますが、ちょっと前までの「司法書士=登記」というイメージの上で説明します。このイメージでいくと司法書士は登記申請をするのが、メイン業務になります。不動産・会社について法務局に登記申請するのがお仕事ということになります。
海外での登記はどうなっているんでしょうか?一応英国系登記制度(イギリス・ニュージーランド・オーストラリア)と大陸系登記制度(ドイツ・フランス)があるようです。その他には、過去にスイスの登記簿を見たことがありますので、スイスの一部の州では登記制度があるようですし、中国などにもあるようです。
それではこれらの登記制度がある国に司法書士がいるかというと、答えは「NO」です。日本でいう司法書士の登記関係のお仕事は、ドイツではこの登記は公証人が行っているようですし、その他の国では弁護士がやっています。そもそも登記制度を採用していない国のほうが多いですから、その制度自体なければ司法書士もいない訳です。登記制度があっても公証人や弁護士の業務の一部ですから、登記に特化した司法書士という職業は、海外にないことになります。
先日、以前勤めていた会社(ロイター、イギリスの通信社です。)の最初(新卒時代)のボス(トム)がニューヨークから出張で東京に来てるというので、久しぶりに飲みに行きました。会社を辞めて以来会ってなかったので、当然「今何をやっているんだ?」という質問をされます。そもそも海外にない仕事ですので、司法書士という英語もありません。説明するのが面倒だったので、「日本独特の仕事で、ある一定分野(登記・簡裁)に特化した弁護士の一種だ。」と説明しました。トムはイギリス人なので、なんとか通じたようです(笑)。

2004年04月06日

代書人

今日「ここは代書屋さんですか?代書してもらえますか?」という方がいらっしゃいました。私自身この「代書」という言葉を知ったのは、この業界に入ってからのことです。古くは司法書士は代書人、弁護士は代言人と呼ばれていました。明治時代の頃は、今のように全ての人が字が書けたり、読めたりする時代ではありませんでした。当時、字が書けない人に代わって字を書いてあげる職業がまさに「代書」人であった訳です。
今ではこの言葉を知っている人も少なくなりました。現在あえてこの言葉を使う場合には、「この代書屋ふぜいが!。」などと差別的に使われることが多いようです。この言葉自体あまりイメージが湧かないので、「この代書屋!」と呼ばれたとしても、あまりピンときません。(使われたことは無いですけど。)
今日来られた方は、持参された文章を自分のケースに置き換えてワープロで作成して欲しいというまさに代書の依頼です。文章は法律文書ですが、内容を検討する必要もなく、ただワープロ打ちして欲しいというものでした。パソコンもワープロも持っていないため、うちの事務所に来られたようです。
でもお話をお伺いしてみると、結局は裁判による解決しか道がないようでした。しかし、請求している金額があまりにも少額なため、我々に訴訟支援してもらうと赤字になってしまいます。しかたないので、極々簡単に本人訴訟のアドバイスをしてあげました。説明はしたものの、一般人からすると敷居の高い裁判所に行かなければ、解決できません。本人に相当な気力がないと結局のところ「泣き寝入り」となってしまいます。色々とやってあげたい気持ちはありますが、こちらも商売。うまいこといきませんね。