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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2014年10月24日

株式の譲渡制限に関する変な規定

会社法になってから、株式の譲渡制限に関する規定も画一的ではなくなりました。

商法時代は
「当会社の株式を譲渡するには取締役会の承認を要する。」
というのがお決まりでしたが、

今は、
「当会社の株式の譲渡による取得については、株主または取得者は取締役会の承認を受けなければならない。」
とか
「当会社の株式を譲渡により取得するには、当会社の承認を受けなければならない。」
とアバウトなものや

「当会社の株式を譲渡により取得するには、株主総会の承認を受けなければならない。」
といった取締役会非設置会社風のものや

「当会社の株式を譲渡により取得するには、株主総会の承認を受けなければならない。 ただし、
株主または従業員持株会が譲渡により取得するには、株主総会の承認があったものとみなす。」
といった昔の有限会社風のものまで色々あります。

で、今回発見した株式の譲渡制限に関する規定が

当会社の株式を譲渡するには、すべての取締役会の承認を要する

「あれ???」

「すべての?」

「すべてのって何だ?」ということになりまして、調査することになりました。

つづく。

 

2014年10月22日

似た案件

今日は似た(というかほぼ同じ)案件のチェックが続きました。

ほぼ同じ内容なので、楽といえば楽なのですが、精神的には疲弊します。

疲れ果てたので、帰ります。
 

2014年10月21日

あれ〜?なニュース 未成年後見人

昨日は、情報電子化委員会があるのを15分前に知り、慌てて四谷に向かいました。

さて、ちょっと前のニュース。私の同級生が勤務している宮崎日日新聞のネタ。

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後見人横領で国に賠償命令 宮崎地裁判決
(宮崎日日新聞 10月16日)
 未成年後見人の祖母に財産を横領された少女と親権者の父親が「横領を防げなかったのは宮崎家裁が後見人を監督する義務を怠ったため」
として、国などに2599万円の支払いを求めた訴訟の判決で、宮崎地裁は15日、国に2511万円の支払いを命じた。
判決理由で末吉幹和裁判長は「家事審判官は横領の可能性を容易に認識し得た」として家裁側の後見監督責任における違法行為を認めた。

宮崎地裁が宮崎家裁の失態を認定したちょっと変わったニュース。
でもこの記事よく読むと「あれ?」って思いません?

祖母が未成年後見人になっているのに、親権者の父親がいます。

「あれれ???」

ちなみに民法。
第八百三十八条  後見は、次に掲げる場合に開始する。
一  未成年者に対して親権を行う者がないとき、又は親権を行う者が管理権を有しないとき。
二  後見開始の審判があったとき。

父親が管理権を有しないのか?

でも記事のかんじだと法定代理人っぽいですよね。

詳細分からないので、調べようがありませんが、一般の方が読んで「ふ〜ん。」なニュースも我々が読むと「あれ〜?」
なこともある訳です。

もっと分かりやすい記事になるよう同級生に言っておきます。

 

2014年10月17日

「財団法人 ベネッセこども基金」の設立について 追跡調査その2

つづき。

ベ「お待たせしました。大変申し訳ありません。先程、申し上げた「設立はしました。」は誤りでございます。」
私「えっ?」
ベ「大変申し訳ありません。誤った情報を申し上げ失礼致しました。」
私「いい加減な対応で誤魔化そうとされたのですか?」
ベ「決してそのようなことは。。。」
私「先程「設立はしました。」という情報を流すよう指示した方とお話したいのですが。」
ベ「少々お待ち下さい。」
・・・
・・・
・・・
・・・

やっと電話口に出た上司に、

このような対応では不信感をつのるばかりであること。
正確な情報を提供すること。
一般の方の誤解を招くような「財団法人ベネッセこども基金」ではなく「一般財団法人ベネッセこども基金」
である旨もHPで早急に開示して欲しい。
と伝えました。

 

今日HPを見てビックリ!

 

今ならかろうじてHPのキャシュで確認で確認できますが、

私が苦情を伝えた段階のHPの記載

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今回の事態の重大性、
広範囲にご迷惑をおかけしたことに対する弊社の社会的責任などを考慮して、お詫びのあり方についてさまざまな検討を行ってまいりました。
その結果、未来ある子どもたちへの支援や子どもたちが安心して学習に取り組める環境の確保などを目的として、
「財団法人 ベネッセこども基金」の設立を決意するに至りました。

 

今HPの開示内容

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当社から漏えいしてしまった件数の多さや社会的な影響の大きさをふまえ、
ご迷惑をおかけした皆さまおひとりおひとりへのお詫びに加えて、
広く社会に対して貢献させていただける方向も考えるべきではないかという思いから議論を重ねました。
その結果、子どもの成長支援や教育に携わってきた事業者として、
未来を担う子どもたちへの支援や子どもたちが安心して学習に取り組める環境の確保などを目的とした「財団法人 ベネッセこども基金」
の設立を決意いたしました。

財団法人ベネッセこども基金は、10月末に設立手続きを完了することを内定しております。
一般財団設立後、早期に公益財団法人への移行を目指します。

ありゃ対応が早い(笑)。
誠意ある対応が見えたので、この件のつっこみは、これくらいにしておきます。

 

2014年10月15日

「財団法人 ベネッセこども基金」の設立について 追跡調査その1

「財団法人 ベネッセこども基金」のつづき。
暇だった訳ではありませんが、ブログのネタのために追跡調査しました。

まずは、「財団法人 ベネッセこども基金」なるものが登記されているか、調べてみました。法人名はたぶん
「一般財団法人ベネッセこども基金」だろうとは思いますが、主たる事務所がどこかわかりません。
手当たり次第にベネッセグループの関連会社等の本店所在地で検索してみましたが、該当なしです。

仕方ないのでお問合せ先の電話番号に電話してみました。

私「財団法人ベネッセこども基金についてお聞きしたいのですが」
ベネッセコールセンター(以下ベ)「この度はご迷惑をおかけし、申し訳ありません。」
私「財団法人ベネッセこども基金はもう設立されたのでしょうか?」
ベ「少々お待ち下さい。」
・・・
・・・
ベ「お待たせしました。設立はしました。」
私「寄付する先を詳しくしりたいので、主たる事務所の所在地を教えて下さい。」
ベ「少々お待ち下さい。」
・・・
・・・

ベ「お待たせしました。主たる事務所の所在地は教えられません。」
私「えっ?」
私「これから寄付しようとする先についての情報は開示されないのですか?」(俺の子供の情報はダラダラ開示してたくせに。。。)

ベ「少々お待ち下さい。」
・・・
・・・
・・・
・・・

長くなるのでつづく。