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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2003年08月27日

冷たい汗

来月中旬「全国一斉成年後見無料相談会」が社団法人センター・リーガルサポートの主催により全国各地で開催されます。平成12年4月1日より新しい成年後見制度が施行されてから3年が経過しましたが、家庭裁判所などの業界関係者以外にはなかなかこの制度が浸透しているとは言えない状況です。リーガルサポートでは、この機会に成年後見・遺言・相続などに関する無料相談会を開催し、より市民に成年後見制度の普及させようとしています。
地域のリーガルの担当者は、この無料相談会の内容・日程などを記載したポスター・チラシを区役所等に配布しなければなりません。
港区用の資料が今朝届いたため、今日は午前中から港区役所と港区の社会福祉協議会へ行ってきました。さすがに区役所と社会福祉協議会の担当者は、この分野に明るく、色々質問されました。私は今偉そうにリーガル・サポートの役員をさせて頂いてますが、実務的にはまだまだの段階です。会社法務の質問なら、すんなり答えられるんでしょうが(?)、なにせ成年後見。制度のことならまだしも、リーガルサポートの活動実績など具体的な数字を求められてしまい、冷たい汗をかきながら、シドロモドロで説明してきました。冷たい汗を拭きつつ、「これじゃ新人営業マンだなあ。」と数年前?の新人サラリーマン時代を思い出してしまいました(笑)。たまにはこんな経験もありですかね?

2003年08月26日

結論 やっぱり友人にお金を貸してはいけない。

世の中では良く「友人にお金を貸してはいけない。」とか言いますよね。友人といっても幼馴染だとか、小学校や中学校がたまたま同じだったとか、大学のゼミが同じだったとか、会社の同僚、結婚式に呼んだ親友など様々です。小学校や中学校がたまたま同じだった友人がお金を貸してといってきても断ることのほうが多いと思いますが、自分の結婚式にまで呼んだ親友が困ってると頼んできたらどうでしょう?やっぱり貸しちゃうんでしょうか?お金をあげるつもりで貸すんならいいんでしょうけど、大きい額だとそうもいかないでしょうね。ちょっと道徳の時間みたくなっちゃいますけど、友人にお金を貸すことの基本はやっぱり「ただであげる。」でしょうね。あげられない額なら、貸さないほうがいいんでしょうね。
返済も厳しい取立て先を優先し、あいつだったらまだ許してくれると返済も最後の最後になりそうです。(最後でも返済してくれるなら、まだマシなんでしょうけど。。。)
簡裁の代理権がありますから、やろうと思えば「訴えてやる!」という人の味方にもなりますけど、相手が友人だと裁判に勝っても後味が悪いでしょうね。無二の親友に頼まれて、断るに断れないなんて事もあるでしょうけど、お金を貸さないで関係が悪くなるほうが、法廷まで引きづり出して関係が悪くなるよりよっぽどマシな気がします。法的な解決方法を検討しながら、ちょっと複雑な気分になります。

2003年08月25日

映画なにわ金融道 補足

事務所から通りを歩いている人たちの表情が見えます。今日は特に暑そうです。(こういう季節めいた事を書く時は、たいていネタ不足です。)
ギラギラした陽射に目を細めて歩いている人が多いです。稀にサングラスをして歩いている人もいます。サングラスの人を見る度に、「事務所に入って来ないで!」とお祈りしています(笑)。
ネタ不足なので、先日の「映画なにわ金融道」の補足。映画の中で主人公は地面師に騙されます。昔の地面師の話なので、手口が古いです。まず、法務局(コンピューター庁でないところ)で不動産登記簿を閲覧します。そこで登記簿の原本の該当部分を抜き取り、あたかも所有権が移転したように記入し、偽の校合印を押し、元あった場所に戻します。(注…これは完璧に犯罪ですので真似しないで下さい。詳細な手口は漫画「なにわ金融道」に紹介されています。)あとは、当該物件を購入しようとしている人が、この偽造された部分を信じて、売買代金を払ってしまえば犯罪完成となります。映画の舞台が大阪という設定という話はしましたが、今大阪のほとんどの法務局はコンピューター庁です。この手口を実行しようにも出来ない状況です。(コンピューター庁ですから、法務局のデータベースにでも侵入しない限り同種の犯罪は不可能です。)こういった事情で「脚本が変だ。」と言ってしまうと、原作からだいぶ離れてしまいますから、撮影当日は黙って見ていました。このあたりの事情を理解した上で映画をご覧になると面白いかもしれません。

2003年08月22日

麻布十番祭り

今日から3日間『麻布十番祭り』です。街に人と車であふれています。駐車禁止を呼びかけるパトカーがうるさいです。去年この祭りをやっているのを忘れ、新橋から事務所までうっかり車で移動してしまい、到着まで2時間(通常かかっても20分)渋滞にはまったのを思い出しました。夕方になると数万人が狭い街に集結してしまいますから、今年は、スタッフを4時には帰してあげました。
たこやき屋・金魚すくいなどの屋台が麻布十番商店街に延々と並びます。このスタイルのお祭りでは東京最大の規模です。下町のお祭りと違って、各国の大使館関係者が屋台を出すなどの変わったところがあります。地下鉄の駅ができ、六本木ヒルズもできましたから、今年の人出もすごいんでしょうね。
実は今日、関西の同期の司法書士と飲む約束をうっかりここ麻布十番でしてしまいました。なんとか場所は押さえましたが、2次会はうまく脱出しないと大変なことになりそうです。
業務日誌の原型がほとんどない内容になってしまいましたが、お祭りに免じて(?)お許し下さい。

2003年08月21日

映画なにわ金融道 その3

先日簡裁訴訟代理の認定式?が港出張所の所長室であり、認定証をもらいました。司法書士会員証も新しくなり(ただ簡裁訴訟代理関係業務認定会員、認定番号が追加されたもの、以前の会員証よりちょっと濃い青色です。一部でゴールドの運転免許のような金色の会員証になるという噂がありましたが、デマだったようです(笑)。)、いつでも裁判スタンバイという状態にはなりました。
さて話はまた映画に戻ります。
撮影当日、ドヤドヤとうちの事務所に20人もの関係者が入ってきました。事務所の外にも大勢のスタッフがいます。うちの事務所の看板部分に「司法書士粕田事務所」のプレートが貼られました。外から見ると既にうちの事務所ではなくなっています。
騒然としたかんじに近所の人たちも「何やってるの??」みたいな様子で中を覗いています。主人公の灰原も到着し、いよいよ撮影スタートです。舞台は大阪という設定なので、関西弁です。司法書士役(残念ながら、私ではありません(笑)。)の人が関西出身ではないようで、アクセントに苦労してました。
なにわ金融道の作者(青木さん)の体験をベースに書かれていますので、今の不動産登記とちょっと整合性のとれていない台詞(一部法改正された部分)が脚本にありました。スタッフにその旨を伝えると、じゃあ、台詞を変えましょうという事になってしまいました。マンガを読んでいた時から「この部分おかしいな。」と思っていましたが、まさか自分が訂正できるとは思ってもいませんでした。アクセントで苦労していた司法書士役の人は突然台詞まで変更されてはまっていました(笑)。
正直言うと「保証書での不動産取引をニコニコ顔で引きうける司法書士ってこの世にいないでしょう。」と思ったり、また大阪の法務局がコンピューター庁になっているのに、無理やりブック庁の設定も変だなあと思いましたが、これらを訂正してしまうと、ストーリーが変わってきてしまうので、さすがに黙っていました。
撮影も順調に終りましたので、ずうずうしくも台本に灰原(主人公)のサインをもらってしまいました。(事務所に置いてありますので、来られた方はみてください。)
P.S.
映画のほうは、来年公開予定だそうです。興味ある方は要チェック?です。