投資信託等の金融商品は、その商品の仕組みを理解するのが簡単ではありません。投資信託の購入者が、
正しくその商品を理解しているというより、断れずに購入したり、なんとなくリスクがあるのを承知した上で購入するレベルだと思います。
金融のマーケットに縁遠い方なら、そこそこ勉強されないと、厳しいと思います。中には、素人にはほぼ理解不能な難しい商品もありますから。
一般の方でも理解するのが、難しい商品を認知症患者に売りまくったというニュース。
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認知症患者も「食いもの」に… 銀行・
証券の投信販売「大手の安心は『幻想』だ」
(産経新聞 6月9日)
認知症の89歳の男性に投資信託を販売したとして、男性の家族らが大和証券に損害賠償を求めた東京地裁の訴訟で、
大和側が請求の約7割にあたる600万円を支払う内容で和解が成立した。法廷に提出された証拠からは、
契約内容を理解していない男性に対し、外務員が一方的に契約手続きを進める様子が浮き彫りとなった。
高齢者向け投信販売のトラブルは近年急増しており、専門家は「強引な勧誘も目立ち、大手の銀行、
証券会社だからといって油断してはいけない」と警鐘を鳴らしている。(以下略)
購入総額が6000万円を超えていたようですから、10%ちょっとは、損が出てたんでしょうね。(もちろん、儲かっていれば、
こんな裁判もやらないと思いますが。)
報道によれば、大手の大和証券がやっていたとありますが、他の大手でも似た話はいくらでもありそうです。
営業「ここまでご理解頂けましたか?」
高齢者「はい。」
営業「ご契約頂けますか?」
高齢者「はい。」
営業「ここに、ハンコお願いします。」
高齢者「はい。」
みたいな理解しているかそうでないのか微妙なやり取りを、ノルマが厳しいとの理由で、
強引に進めてしまっている業界のような気もします。
そもそも規制が非常に厳しい業界、今後ますます増える高齢者に、どう対応していけばよいのか、考えさせられるニュースでした。