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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2011年11月04日

司法書士の世界でも商標権侵害差止等請求事件

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先日「別府はとバス」と「はとバス」の話をしました。「お客の商号が不正目的の商号使用の差止めにならないように、気をつけましょう。」という話でしたが、お客の話だけでもなく、「自分のところも気をつけましょう」という話。

とりあえず読んでもらったほうが話は早いので、こちらをどうぞ。

平成22年(ワ)第1232号 商標権侵害差止等請求事件
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20111104100253.pdf

似た名前の司法書士法人があるなとは思ってましたが、こんなことになってました。えぐい数字が載ってますので、なにかの話のタネにでも。

2011年11月02日

とうとう「別府はとバス」は商号変更

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今回も商号変更のお話。

「別府はとバス」社名変更へ=「はとバス」 との訴訟和解―東京地裁(時事通信 11月1日)
 東京の観光ツアーで知られる「はとバス」(東京都大田区)が、観光バス会社「別府はとバス」(大分県別府市) に商号の使用禁止を求めた訴訟があり、東京地裁(阿部正幸裁判長)で1日、別府はとバスが社名を変更することで和解が成立した。 はとバスが発表した。
 訴状によると、同社は社名が違った1950年から、はとバスの愛称を使用。63年には社名をはとバスに変更した。一方、 別府はとバスは66年に設立された。

めでたく(?)和解が成立したと表現したいのか「はとバス」のHPには、

 

「別府はとバス鰍ノ対する商号の使用禁止等を求めた訴訟 和解合意に関するお知らせ」
http://www.hatobus.co.jp/newsrelease/111101.pdf

 

という真面目そうなタイトルとは、かけ離れた脱力感のあるイラストが載っています(笑)。

 

別府はとバスは66年に設立とありますので、こちらの歴史もなかなかのもの。しかし同社のHPの脱力感もなかなかのもの。
http://www6.ocn.ne.jp/~b-hato/

 

東京地裁で争った2社ではありますが、どちらもほっこりしてますね。

これにより「別府はとバス株式会社」は、株主総会で商号変更することになります。交渉を始めてから2年半でようやく決着です。

会社法で、類似商号規制は廃止されましたが、今回のような不正目的の商号使用の差止めは、ない話ではありません。気をつけましょう。

2011年10月31日

ハロウィン定着しませんね

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f1704 - 写真素材
(c) furukenストックフォト PIXTA

世界の人口が今日70億人に達するそうです。世界の人口は40億人と習った世代のおじさんは、ただびっくりする数字。

70億人もいれば、色んな人がいて当然。先週の金曜日、六本木で食事をしていたのですが、ヒゲ面のおじさんがミニスカートをはいていました。良く見ると、どうやら看護師の格好。

一瞬「???」と固まってしまいましたが、単にハロウィンの仮装だったようで、辺りを見渡すと、おかしな格好をした人が結構いました。

クリスマスやバレンタインなど海外の行事が日本に定着してますが、なぜかハロウィンは定着しませんね。日本の「わび」「さび」などの文化、あるいは恥の文化とどうしても相容れないようです。

今の日本の子供たちがお菓子をもらって大喜びする場面も想像できませんし、恥ずかしがることの多い子供たちが、無理やり「Trick or treat.」と叫ぶことも想像できません。

夜の繁華街や一部の特殊な環境にある人たちを除けば、仮装なんかする訳ありません。地味な職業である司法書士も当然そう。四谷の司法書士会館に、仮装した司法書士がゴロゴロしるという絵も想像するだけでゾッとします。

そういえば昔、テレビ局の衣装部から身長180センチ以上用の白雪姫の衣装を借りた記憶があります。レンタル代は3万円くらいだったかな?当時の写真がないのでアップもできないのは残念ですが、酔っ払って吹っ切れれば楽しいイベントではありますね(笑)。

2011年10月28日

いっそ「株式会社モバゲー」に商号変更すれば?

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横浜身売り暗礁 モバゲーベイ×で急転 (2011年10月28日日刊スポーツ)
(略)巨人渡辺会長の発言が大きく影響を及ぼした。DeNAは「横浜モバゲー・ベイスターズ」という球団名でNPBに申請予定だった。 だが、前日26日、渡辺会長が取材に対し「モバゲーという名前で1つの球団を作るのは野球協約上、無理」などと、 拒否する考えを明確にした。また、モバゲーという子会社を作って球団運営をすることで球団名を通す案も否定した。 野球協約に明確な規定はないものの、商品名の宣伝に球団を利用しないという慣例がある。(略)

野球協約って何だろと思ったら、発見しました。全部で209条もあるシロモノ。

日本プロフェッショナル野球協約2010
http://jpbpa.net/up_pdf/1284176133-994935.pdf

27条 この組織に参加する球団は、発行済み資本総額1億円以上の、日本国の法律に基づく株式会社でなければならない。

合同会社はダメみたいですね。しかも資本金の制限があります。

ちなみに株式会社ディー・エヌ・エーは、103億92百万円。資本金だけ見ると問題なし。

協約にざっと目を通したところ、記事にあるように、明確に商品名はダメという規定時代はないみたい。

だったら、いっそのこと臨時株主総会で商号を

「株式会社モバゲー」

にしてしまえば、渡辺会長も文句言えないかも。

昔ホリエモンがダメになったことを思い出します。今回はどないでしょうか?

2011年10月27日

ダメな親友

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バカラテーブル - イラスト素材
(c) aaakkkiiiイラスト素材 PIXTA

オリンパスも数百億円でしたが、こちらも。

大王製紙前会長、106億円全額カジノか (2011年10月27日14時32分  読売新聞)
 大王製紙の井川意高前会長(47)による巨額借り入れ問題で、 井川前会長が連結子会社から借り入れた計約106億円のうち約90億円が、 海外のカジノ関連会社の口座に前会長名義で入金されていたことが27日、関係者の話でわかった。(略)

井川意高前会長は私の1個年上。この記事だけ読むと、創業家のボンボン。ダメな3代目の典型のようですが、実は筑駒→東大法学部のエリートです。

法律には明るいはずですから、自分が何やってるか十分認識していたと思います。子会社の取締役会、あるいは議事録なんかは、ちゃんとしたものを準備するような段取りは踏んでいるはずですが。。。

これだけの恵まれた環境で育ち、経歴も申し分ない彼がなぜカジノ?たぶんバカラだと思いますが、博打に狂うのは理解できません。

彼の派手な経歴とは違いますが、理数科の同級生で東大に不合格となり、パチンコ・スロットに狂ってしまったダメな親友を思い出しました。こんなニュースがあるとダメな親友もまともに思えます。(このブログを書いているこの瞬間もパチンコ屋にいると思いますけど。)