2010年07月13日
昔ちょっと懲りたお話
今はあまりありませんが、昔ちょっと懲りたお話。
合弁会社を設立する。
合併や会社分割をする。
司法書士がそれらの手続きを準備するためには、それなりの時間が必要です。場合によっては、100時間投入することもあります。
それなりの規模の会社がこれらの手続きを行うには、それなりの重い段取りになります。
しかしいくら入念な準備をしても、それぞれのスキームが破談になることも当然あります。
A社との合併は諸般の事情により中止。。。
特に相手方がある場合は、それも致し方ないことです。
コンサルティング色が強い士業であれば、そこまでかけた報酬を当然請求できるでしょう。しかし司法書士の本分は登記してなんぼの世界。
設立した会社の登記簿謄本、合併した記載のある登記簿謄本をお客様にお渡ししてなんぼ。
そうは言っても理解のある会社、ある程度の規模の会社であれば、報酬はもらえます。
問題なのはそうじゃない会社の場合です。
振り回すだけ振り回し、
「あの話はなかったことになりました。」
と1本の電話で終わり。
冗談じゃないよ。
と思っても、そう言えば、「これらの登記をした場合の費用はこちらになります。」とご案内したっけな。
過去何度かやられました。
それに懲りて、
提案色の濃い案件の場合、
スキームの説明を始める前に、報酬を入念に説明するようになりました。
事後的に報酬でトラブルにならないよう気をつけましょう。