定時株主総会の時期です。今年は派手な(登記が多い)議案も例年より少なく、司法書士報酬としてはパッとしない年です。
定款変更も各社ほぼ必ずありますが。。。
「株式等の取引に係る決済の合理化を図るための社債等の振替に関する法律等の一部を改正する法律」
が今年の1月5日に施行されてますので、みなされている部分の形式的な定款変更ばかりです。
しかしこの定款変更も1月に登記してしまってますので(お年玉扱い)
、今更というかんじ。
パッとしないよなぁと思っていたら、この形式的な定款変更がまさかの否決となった株主総会があったようです。
style="MARGIN-RIGHT: 0px">
アルプス電気、
会社提案の定款変更議案を否決
アルプス電気が25日開いた定時株主総会で、会社提案の定款変更議案が、成立に必要な出席株主の3分の2以上(議決権ベース)
の賛成を得られず、否決された。
同社は「4割を超える外国人株主が、定款変更によって株主権を制限されると誤解したため」と説明している。
提案された議案は、株券電子化に伴う定款変更で、否決されても業務上は特に支障がないという。同社は「来年の総会での成立に向け、
理解を得られるように努める」としている。(2009年6月25日 読売新聞)
こちらが「第76 回定時株主総会における議案の一部否決についてのお知らせ」
http://www.alps.com/pdf/ir/disclosure/20090625_info.pdf
たぶん誤解のあった定款変更案。
第10 条(株式取扱規則)
当会社の単元未満株式の買取り・買増し、株主の権利行使に際しての手続き、その他株式に関する取扱い等は、
取締役会の定める株式取扱規則による。
http://www.alps.com/pdf/ir/disclosure/20090521a_info.pdf
担当者は「まさかこれで否決。。。」と固まっているに違いありません。
招集通知の英訳に問題でもあったのか、株券の電子化に対する理解が足りなかったのか。
確かに否決はされましたけど、全部「みなされている」ので実務面での影響はありません。
代表取締役が謝ってばかりの総会が多いようですが、こうなるよりはマシですかね?