2008年05月01日
読点「、」 1個5,500円。
今日は「読点」のお話。
読点は元々読みやすくするためのもの。こうやってブログを書いていても、「どこに読点を入れよう?」なんて、多少は悩みます。
賞状に読点がないのは、表彰する人に「あまり読む能力がない人のための読点」をつけるのが失礼だかららしい。
普段は読点は、ブログの更新の際に気をつける程度のものですが、今日はこの読点「、」にやられました。
やられたといっても、司法書士がやられたというだけの話なので、一般の方には細かすぎる話なのかもしれません。
今日の出来事です。
今日は5月1日。会社法が平成18年5月1日に施行されて2年が経過しました。この2年間、少なくとも株式会社の設立は、
軽微な補正もなく完全な出来で登記してきました。
「今更、株式会社の設立で失敗なんてありえない。」と自信満々に思っていた今日、スタッフのK君が「あれっ?」と一声漏らしました。
K君は、電子認証の終わった定款をチェックしていたのですが、
「目的」(実際の事例とは変えてあります。)
1.コンピュータソフトウエアの企画、設計開発、販売、保守
K君「これ
1.コンピュータソフトウエアの企画、設計、開発、
販売、保守
じゃないですか?」
私「・・・」
違い分かります???
ちゃんと指示したつもりが、「、」なかったようです。普通の添付書類であれば、「、」を打つなんてたいしたことではないのでしょうが、
これは認証の終わった電子定款。物理的に「、」なんて打てません。
急遽公証人役場に連絡して、誤記証明を出してもらうことにしました。もちろん誤記の内容は、「、」を一箇所入れるだけ。
費用は5,500円也。
元々担当していた新人のN君は、当然がっくり。
よせばいいのに、「誤記証明なんて開業以来初だよ。」なんてブツブツ言ってしまったもんだから、N君ますますションボリ。
読点「、」 1個5,500円。
N君にも、私にも高い授業料となりました(笑)。