2008年02月06日
会社設立のマーケットはおいしいのか???
もうずいぶん昔の話となってしまいましたが、
行政書士の商業登記開放運動を憶えていらっしゃるでしょうか。結局開放を求めないということで決着した運動でありましたが、
彼らの開放運動のメイン・ターゲットとなっていたのが「会社設立の登記」でした。
大騒ぎして、会社設立登記の市場開放を求めていましたが、彼らが是が非でも手に入れたいような本当においしい市場なんでしょうか?
おいしそうな市場といえば、こちら。
昨年、消費者金融クレディアが経営破綻し、大きな問題となりましたが、この消費者金融1社の過払い債権は約65億円程度。
あくまでも理論価格ではありますが、弁護士や司法書士の過払い報酬は13億円(65億円×20%)
たった1社の過払い報酬でこの規模。あと数年とはいえ、さすがに過払いバブル。最近司法書士の広告が電車なんかで良く見かけるのは、
やっぱり広告費を投入してもおいしい市場だからですね。
それじゃあ、会社設立登記のマーケットはそんなに大きいのでしょうか?
港区の司法書士の株式会社設立報酬はだいたい10万円〜15万円(らしい)、この単価で計算したいところでありますが、インターネットで
「会社設立」を検索してみると。。。
安いところは報酬が3万円。。。通常、司法書士が関与してこの値段はありえないので、
こういった料金を提示しているところの多くが非司法書士。商売としては、薄利多売としても厳しい料金。
平均単価が計算しにくいところですが、あえて会社設立報酬1社を5万円として、1年間で設立された株式会社の総数をかけると、
この市場規模がわかります。
さて問題。司法書士なら5万円自体もどうかという料金ですが、
あえて1社5万円で計算した「株式会社設立」の市場規模は?(平成18年の統計データ)
A 約5億円
B 約50億円 ←正解
C 約500億円
D 約5000億円
騒ぐ程のマーケットなんでしょうか???
報酬1社10万円でも上記の2倍。。。