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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2006年10月30日

目指せ司法書士!

金曜日もブログの更新できずに失礼しました。他支部の司法書士と勉強会という名の飲み会に出ておりました。。。


前回の「次の人の名前に値段がついているのは?」
の正解は私、原田正誉でした(笑)。
ただ単純にアマゾンが本の広告を出しているだけ。
こんな名前にまで値段が付いてしまうとは、すごい時代になったもんです。

NHKで『あしたをつかめ〜平成若者仕事図鑑 「身近な町の法律家!司法書士」』の再放送がありました。そのためかどうかわかりませんが、
掲示板に質問がありました。微妙な問題ですが、あえて釣られてみます。

『司法書士になりたいと思っているのですが、
出身大学は一流の大学であろうと偏差値40位の大学であろうと関係ないのですか?また学部はどこでも良いのですか(農学部とかでも)?』

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別に一流大学の出身でなくても、また偏差値40の大学であろうとも、また法学部と全く関係のない学部でも司法書士を目指せますし、
中には合格する人もいると思います。もちろん私の知り合いでもいます。

私は学歴が全てとは思っていませんが、学歴は、少なくとも青春真っ只中の遊びたい年齢の頃に、
遊びを我慢してある程度の努力をしたことへの評価であるとは思います。色々な事情(家庭の事情・部活動)で、
受験の時間が確保できなくても、抜群の要領の良さ(事務処理能力の高さ)で高学歴となった人も知り合いには、たくさんいます。

高い事務処理能力は、司法書士の業務には不可欠なものだと思いますし、司法書士試験を受験されたことのある方は、
司法書士試験がとんでもないレベルの事務処理能力を問われるものだというのはご存知でしょう。

元々受験戦争を勝ち抜いた人は、受験勉強の仕方が分かっています。そんな人でも2〜3年は費やしてしまう司法書士試験。
過去にあまり受験勉強していない方が、カバーするには過酷なボリュームがある試験です。余程の気合がないと挫折するのは、
目に見えています。私のブログや他の現役司法書士のブログなどで司法書士の実際のところなど、
もっと研究されてからでも遅くないような気がします。
 
多くの方が司法書士を目指すのは、この手のブログを書いている私には喜ばしいことです。ただ生半可な気持ちでは合格できません。
1日10時間勉強できるか、休日にでも挑戦してみて下さい。

2006年10月26日

人の名前にも値段が

お客さんと飲みに行くので、今日は数日前のクイズの解説と問題のみとします。

ネット上では、色々な言葉に広告費がついているお話をしました。

次の士業のうち、1クリックのネット広告費が最も高いのは?

A 弁理士
B 行政書士
C 社会保険労務士
D 不動産鑑定士

答えはCの社会保険労務士の340円です。ちなみに弁理士は70円、行政書士は149円、不動産鑑定士は60円でした。

飲みに行くのでいきなり問題。

次の人の名前に値段(アドワーズ)がついているのは?

A 島田紳助
B 劇団ひとり
C 原田正誉

正解は→ランキング

 

2006年10月25日

合同会社(日本版LLC)への組織変更 2

英語表記だとカッコいいLLC(Limited Liability
Company)
こと合同会社
の組織変更のつづき。
昨日は日本語の合同会社がイマイチの名称だというだけのくだらない内容でしたので、今日はANAのスキームを説明する前に、
「合同会社とは何か?」からご説明します。

合同会社(LLC)は、法人格があり、出資が有限責任であり、
また内部のルールが柔軟な会社法から導入された新しい会社類型です。
まだ分かりにくいですね。。。

会社法が施行されるまでの日本の会社類型は、出資者は出資額の範囲しか責任を負わない「有限責任社員」で構成される「株式会社」と
「有限会社」、そして責任が出資額に限定されない「無限責任社員」が含まれる「合名会社」と「合資会社」
という4パターンの会社類型しかありませんでした。

合同会社は、
今までの合名会社や合資会社と違って、出資額までしか責任がありません。
かといって株式会社のような利益配分が出資した金額の比率に拘束されるようなタイプでなく、内部で決めたルールで柔軟に運営できます。

ちょっとは分かってきましたか?

元々は「アメリカにあるLLCが便利そうだなあ。」という経済界の熱い要望で会社法に導入される目玉でもありました。

まずは、比較表を見て下さい。(こんな表でも作成には時間がかかるんです。。。)

 


 


株式会社(注1)


有限会社(注2)


LLC (注3)


LLP


(注4)


法人格





×


パス・スルー課税


×


×


×



出資者の有限責任






内部自治






組織変更





×


決算公告義務



×


×


×

 

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(注1)譲渡制限のある非公開株式会社
(注2)かつての有限会社、現行の特例有限会社
(注3)合同会社
(注4)有限責任事業組合

 

明日は合同会社ネタのつづきでなく、軽めネタがいいですか?

2006年10月24日

合同会社(日本版LLC)への組織変更

今日のネタは日経新聞から。
全日空がインターコンチとホテル事業で提携することが発表されました。外資の高級ホテルのノウハウの導入は効果ありそうな気がします。

夏は子供を連れてプールに行ってますが、タバコが吸えてくつろげるプールとなると都内にあまりありません。
仕方ないのでホテルのプールをよく利用しています。日焼けしながら東京タワーが見える六本木の全日空ホテルは今年も行きました。眺望・
サービスはいいのですが、大人7000円の利用料金は厳しいものがあります。(知り合いに無謀な料金と言われました(笑)。)
外資のノウハウ投入で、もっと利用しやすくなるといいのですが。。。

さて前置きはそこまで。記事を読んで頂くと、一般の方には馴染みのない文字があったと思います。

ANAとインターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)が共同運営する仕組みの中核にあるのが
IHG・ANA・
ホテルズグループジャパン合同会社
」です。

「?」

合同会社?」

そう「合同会社」が馴染みなさそうな文字。
会社法を勉強した奇特な一般人ならともかく、一般人はまだ合同会社との接点は、まだなさそうです。
今年の5月にスタートした会社法で認められたもので、アメリカのリミテッド・ライアビリティー・コンパニーの日本バージョン。
「日本版LLC」とかカッコよい呼ばれ方をされています。(会社法上は合同会社とやぼったいかんじがしますが。。。)

記事を読んだだけではわかりにくいと思って解説しようと試みましたが、初心者にこのスキームの説明、1日じゃ全然無理です。

予習をされたい方はANAの「子会社の株式等の一部譲渡等に関するお知らせ
を読んでおいて下さい。

クリックが少ない場合、本日のネタ興味なしとしてつづきを書かない可能性があります。(つづき書くのシンドイですから(笑)。)
 

2006年10月23日

あしたをつかめ〜平成若者仕事図鑑 司法書士の巻

今までNHKの受信料問題で否定的な意見を述べてきましたが、今日はNHKの番組ネタ。

今日NHKで、『あしたをつかめ〜平成若者仕事図鑑 
「身近な町の法律家!司法書士
」』という30分番組が放送されていました。
高知市の司法書士事務所に勤務して3年目の司法書士林真貴さんが主人公です。

最近は、マスコミに司法書士が姿を現すと、どうもマイナスイメージの事件という情けない状況が続いていましたが、
やっとプラスイメージの司法書士像が放送されていました。

会社設立の仕事、不動産の立会い、クレサラ関係と彼女の1日を紹介。
最後には簡裁での訴訟代理と幅広い司法書士業務の魅力を十分にアピール、NHKが制作ということもあり、かなり立派に出来上がっていました。
(司法書士会のお偉いさんが見ても、たぶん満足な仕上がり(笑)。)

私みたいな都市型の偏った司法書士の仕事を紹介するよりも、ずっと好印象です。

番組では、あらゆる司法書士業務をこなす司法書士像でもありましたから、
あんな仕事してみたいと思う司法書士試験受験生は少なくないと思います。でも何回か司法書士試験に不合格、合格のため
「1日10時間の勉強を続けた林さんは・・・」という厳しい現実は、司法書士受験生にはちと辛そうではありましたが。。。

司法書士業務の説明の一部に「所有権設定」という文字が出てきたところはご愛嬌でしょうか(笑)?これ以外は、
あまり変な突っ込みをしなくてもいい番組です。10月27日(金)深夜24時からNHK教育テレビ再放送されますので、
ご興味がある方は是非チェックして下さい。