2006年07月24日
1級建築士に再試験
電子だのオンラインだのの話が続いてますが、
「1級建築士に再試験、猛反発」のお話。(読売新聞より。)
世間を騒がせた姉歯元1級建築士が関与した耐震強度偽装事件。
事件の再発防止のために、国土交通省が打ち出したプランが、なんと「1級建築士全員を対象に再試験を実施する」というもの。さすがに建築士らが猛反対し、
国土交通省は、再試験の断念を含む再検討に入ったらしい。
教師や医師等の国家資格の質の問題の話は、たまに取り上げられますが、
今回は1級建築士です。「どんな再試験であれば、事件の再発防止に繋がるのか?」という興味はありますが、
受験生が受ける試験と同じである必要はないと思います。それに再発防止であれば、再試験というより、どちらかというと職業倫理の問題ですね。
倫理の研修かなんかを徹底してやってもらえば、それでいいような気がします。
同じ事件の関連で司法書士が逮捕されましたが、
法務省が司法書士全員に再試験なんて言い始めたら、どうなるんでしょうね(笑)。数年前、
司法書士が簡裁での代理権を取得するのに必要な試験を受けましたが、その時、「受験はこれっきりにして下さい。」
みたいな気分だったのは確かです。
現在の受験生が受けてる試験を司法書士全員が受験して、
果たしてどれだけ合格するやら?私はセミナーの竹下先生ではありませんので、確実に不合格でしょうね(笑)。
マイナー科目の知識なんて完璧どっかに行ってます。勉強してるつもりの会社法関連でもどれだけ解けるか?
司法書士によって専門分野も全然違いますから、一律同じ問題じゃ大変でしょうね。
そもそも再試験を要求されないような「高度な知識と豊富な経験、
そして高い倫理意識を司法書士は絶えず持っている」と思われないといけませんね。(なんてね(笑)。)