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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2006年03月23日

ヅラが被れないソリシター

 

 


司法書士の英訳候補のネタが続いております。

 


アンケートもぼちぼち集まりつつありますが、solicitor(ソリシター)
の人気があるようですね。このソリシターって何でしょう?ソリシターはイギリスの事務弁護士のことです。イギリスには、
弁護士にソリシターとバリスターの2種類があります。法廷で代理できるのはバリスターのみ
(最近ではソリシターも一部代理ができるようですが。。。この一部っていう所が、司法書士っぽい(笑)。)

  


ここまでは、まあ理解できるとして、このソリシターとバリスター、
イギリスでは明確な差があります。小学校の音楽室にヘンデルだのモーツアルトだのの写真があったのを覚えていますか?あの写真、
違和感なかったですか?みんな似た髪型していたと思いますが、あれヅラです。
権威の象徴としてイギリスでは、まだこのカツラが利用されています。そしてこともあろうに、
このヅラが着用できるのが、バリスターのみ。
ソリシターが着用することはありません。。。
この差別的なシステム、イギリスらしいというかなんというか。
。。この微妙な感覚がイギリスの会社を辞めた一因にもなっておりますが、今日はソリシターの話。
このへんを語り始めると止まらなくなってしまう(笑)。

 


簡易裁判所の裁判官が、「少額訴訟は肩肘はらずに、リラックスできるように、
法服を着用しない。」とおっしゃっていましたが、言うことを聞かない人がいる場合は、逆に権威を示す意味で「あえて法服を着用する。」
ともおっしゃっていました。この点、イギリスも同じ。イギリスのちょっと差別的なこのシステムもあえて非日常的な状況をつくり、
権威を示すには好都合なのかもしれません。

 


ソリシターが人気ありですが、このヅラがかぶれない事務弁護士。
ちょっとこの微妙な差別(区別?)が私個人的には、違和感ありありです。

 


明日はいよいよ、司法書士の名称自体を変更するという厳しいネタやります。
 

 

2006年03月20日

司法書士の英訳はjudicial scrivener??


司法書士のいい英訳がないかアンケート実施中です。
私自身悩んでおりまして、まだ投票していません(笑)。考えれば考えるほど深みにはまってしまいます。
外国人がイメージしやすければ、それでOKだと思いますが、これで完璧という表現がなかなかないですね。

 


今回突然中村会長からの文書として急に司法書士の英訳が出てきたのには、
理由があります。司法制度改革の一環として、
日本法令の外国語訳の基盤整備を早急に進めることが決定されたというニュースがあったのを覚えてらっしゃる方がいると思います。
要はその影響です。司法書士の英訳をここで決め、その英訳を連合会が積極的に働きかけないと、このままでは、
「judicial scrivener」が採用されてしまうという理由によるようです。

 

 対応を急いでいるのも、法務省が発行した「外国人のための入国・
在留・登録の手引き」などの書籍の中で、司法書士が「judicial scrivener」
と表記されているからのようです。 それに対して、行政書士は、
certified administrative procedurers specialist
と外国人に理解しやすい表記になっています。司法書士と違って、こちらは、明確。ここまで明確ではなくても、
そこそこ明確な英訳を決定してもらいたいもんです。果たして司法書士の英訳は「judicial scrivener」
かあるいは、それ以外のものになるのか??今後の会の対応が気になります。

 


ピンとくる英訳は難しいと思いますが、思い切ってアンケートに投票して下さい。
司法書士以外の方もお気軽に!!

 

2006年03月17日

司法書士名称の英訳

 


支部長の代表的なお仕事のひとつに支部長会に出席するというものがあります。この支部長会では、
事前に参考資料が配られます。(当日配布分を合わせると電話帳ぐらいの厚みがあります。)
来週の金曜日に支部長会が開催されますので、今日その支部長会の事前配布資料が送られてきました。

 


忙しかったので、じっくり読んでいませんが、「おっ!」という資料がありました。
連合会の中村会長から全国の司法書士会会長にあてた文書です。

 


題して


司法書士名称の英訳及び司法書士名称の変更に関する意見照会について(お願い)

 


どうですか?しびれますよね。
前々から議論のあった司法書士名称の変更については次回に回すとして、今日は司法書士名称の英訳について。

 


以前の日誌で、
一部ご紹介しましたが
、元ロイター時代の上司トムと久しぶりに飲む機会があって、「今何やってるんだ?」と聞かれ、説明するのに、
かなり時間を要した今の私の職業「司法書士」ですが、やっと会も本腰を入れるようです。

 


開業した頃、自分の名刺を作成する時に、英語名をどうするかかなり悩みました。
ちなみに、そこそこの英語辞書には司法書士の訳語として「judicial scrivener」と記載されています。
直訳すると司法代書人。昔の司法書士のイメージそのまんまですが、これじゃ通じません。

 


通じないとは思っていましたが、トムに「judicial scrivener」
と説明したところ、案の定「???」となっていました。仕方ないので、やっている具体的な業務を繰り返し説明。でも結局、
「だから弁護士だろ。」と言われて、「でも違う。」と資格制度の説明をしても、酔っているトムは弁護士だと決めつけてしまっていたようです。

 


そもそも司法書士という類似の制度がない外国人には、いくら説明しても無駄。
外国人に理解してもらえる「lawyer」も自分の名刺に入れるわけにもいかないので、結局今でも日本語のみの名刺です。

 


司法書士の業務に簡裁の訴訟代理権が加わったりして、業務自体多岐に渡っていますので、
昔の代書人の英訳である「judicial scrivener」と「司法書士」は当然違うものになってきています。

 


資料には新英訳案として

 

legal consultant

legal counselor

legal concierge

solicitor

judicial agent

 


が挙げられています。どうですか?何かいい英訳ありますかね???

 

2006年03月16日

禁断の営業方法 7つのYES


アンケート継続中です。
(ユーザーに負担が大きいのか、難航しております。是非ご協力を!タイトルさえ、入力頂ければこちらで手直ししますよ。)

 


さて、アンケート結果の中で、私個人的には、
ピックアップもされないと思っていた販売心理学がランクインしておりますので、それに関連した営業ネタ。

 


販売心理学の研修では、過去の記事以外にも、特色ある内容がありました。
そのうちのひとつ「7つのYES」
といわれる営業方法。営業のテクニック上では、卑怯、禁断の手口と呼ばれていた
「7つのYES」 、ご存知の方は少ないと思います。

 


研修を受けたのが、10年以上前なので、
ちょっと時代に合わなくなっている部分はありますが、原理は同じなので、ご紹介します。ブリタニカなどの老舗百科事典会社がありますよね。
昔はどの友達の家にも百科事典は置いてありました。当然私の家にもありました。ブリタニカも、今はマイクロソフトとの戦いに敗れ、
WEB上で百科事典のデータを公開するに至りましたが、インターネットが普及する前は、紙媒体である百科事典も売れていました。
そのころのお話です。

 


当時の百科事典の営業あるいは、
女の子がいる家庭ではピアノの営業なんかが典型ですが、7つのYESという、こんな手法がとられていました。

 


セールスマン「お子さんはいらっしゃいますか?」


客「はい。」@


セールスマン「お子さん、かわいらしいですよね?」


客「はい。」A(それはもう。。。と続くかもしれません。


セールスマン「お子さんの教育に興味はありますか?」


客「はい。」B


(中略)


セールスマン「お子さんの教育のために百科事典はいかがですか?」


客「はい。。。」F

 


「そんな簡単に10万円ぐらいする百科事典が売れるはずない。」
そう思われる方多いと思います。販売心理学の講義では、★の質問(営業マン的にはファイナルアンサーを求める質問)を出すタイミング、
その前後など詳しく学びます。(この記事、反響よかったらこの部分解説します(笑)。)なぜFに行き着くのか?

 


小手先のテクニックにしか過ぎませんが、上記のテクニックは、
誰が考えても反対できない当たり前の質問を、短い時間に連続して6回するものです。当然途中で反論される可能性のある質問は選択されません。
6個のYES(肯定的な返事)を与えた相手に、突然NOとは心理的に言いにくい部分と「子供の教育のため」
という大義名分が7つめのYESを引き出します。

 


「そんな馬鹿な」と思われるでしょうが、営業に限らず、
あらゆる交渉から果てはナンパまで幅広く活用できる方法です(笑)。

 


全く効果がないかもしれませんが、なにかを考えるきっかけとなればと思います。