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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2006年02月16日

司法書士の年収と私が司法書士になる前の年収

司法書士の平均年収1400万円
世間の皆さんは司法書士の年収に興味があるんですかね?

 


「司法書士 年収」

 


ヤフーで検索した場合の司法書士の第2検索ワードの1位は「年収」です。2位が「試験」
というのを見ると、司法書士の年収に興味があるのは、これから司法書士になりたいという受験生に多いんでしょうね。
もちろん私も同業の年収は気になりますが(笑)。

 


司法書士の平均年収1400万円。
私が司法書士を目指そうと思っていた頃の司法書士試験予備校のパンフレットには記載されていました。(冷静に考えると、
いったいどうやったら、司法書士の平均年収なんて割り出せるのか不思議ですけど。)

 


ご存知のように私は、外資系企業に勤務するサラリーマンでした。会社名は
「REUTERS」。普通の日本人は読めないと思いますけど、これでロイターと発音します。世界最大手の通信社、ロイターです。

 


外資系ということもあり、20代後半には、
1000万円の給与を貰っていました。会社を辞める30歳ぐらいの頃は、1500万円越えていたと思います。
その頃の年収と予備校のパンフレットに記載された司法書士の年収。同じくらいでしょ(笑)。

 


「司法書士の年収の平均が1400万円なら、俺がやればもっと稼げるだろう。」
そんな安直な考えでこの業界に入りました。司法書士は個人事業主ですから(一部には司法書士法人もありますが)、
単純にサラリーマンの年収と比較するのは難しいと思いますが、本当の司法書士の平均年収はどうなんでしょう?

 


タブーですが、気がむいたら続き書きます。

 

 

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2006年02月15日

電子公告調査機関とは


昨日の電子公告の続き。昨日ご紹介した『貸借対照表に係る情報の提供を受けるために必要な事項』は、
特に制約はありませんが、電子公告とは別物、電子公告はお金がかかります。「自分のHPに掲載するのに、何で金がかかるんだ?」
おっしゃる通りですが、第3者にチェックしてもらうからです。
(ヒューザーで問題になっている会社がやっている確認審査みたいなものをイメージして下さい。
だからっていいかげんではないはずです(笑)。)

 


商法上、これは必ず公告しないといけないような場面(合併、会社分割、
資本減少、準備金減少等)で行う公告ですから、「HPが見えない」じゃ困る訳です。定められた公告期間が1ヶ月間であれば、
その間継続してHP上に掲載されていることを、電子公告調査機関(現在3社あります。)がチェックして問題がなければ証明書を発行します。
当然その電子公告調査機関の証明書が登記に必要になってくるのです。これがないと登記できませんから、要は、
その証明書交付手数料がかかるという仕組みです。

 


費用がかかるといっても、日本経済新聞などの日刊紙に比べると、格安です。
しかも、この電子公告にしておけば、債権者保護手続のうち個別催告が省略できるというメリットを享受できます。合併、会社分割、
資本減少等の場合は、債権者への公告は、官報でしなければなりませんが、電子公告を採用しておけば、「官報+電子公告」の「ダブル公告」で、
実務上とても大変な「全ての会社債権者に対する催告書の送付が不要」になるのです。(今日も、
電子公告を採用していない会社の担当者が苦しんでいました(笑)。実際笑い事ではないくらい大変です。。。)

 


とても便利な電子公告。導入がお済でない会社担当の方いらっしゃいましたら、
詳細ご説明します。

 


ここから先は業界関係者向け。


官報+電子公告でも、会社分割の場合、
分割会社の不法行為債権者に対しては省略ができないのでご注意あれ。ほとんどの場合そんな債権者はいないと思われますが、念のため上申書に
「不法行為債権者はいない」と記載するのをお忘れなく!
 

2006年02月14日

電子公告制度とは

 


電子公告調査機関の調査書という名のPDFファイル入りのCDを添付して申請したものが無事登記完了したので、
今日はその前提となる『電子公告』について。(↑ちょっとマニアックすぎるので、一般の方は、この部分はわからなくていいです
(笑)。)

 


『電子公告』。聞きなれない言葉かもしれませんが、
平成17年2月に施行された商法改正でスタートした新しい制度です。さらにその数年前からスタートした
『貸借対照表に係る情報の提供を受けるために必要な事項』で商業登記簿謄本に「http:〜〜〜〜〜」
と記載されたものをご覧になった方もいると思いますが、それとは別の制度です。

 


このサイトの読者のどれだけの方が、
商業登記簿謄本をご覧になったことがあるのでしょうか?「官報により行う」なんてフレーズを見たことありますかね?
会社の株主への通知や債権者への合併等を知らせる方法を公告と商法では呼んでますが、まさに、その方法(「公告する方法」)のことです。
通常の中小企業は、ほぼ間違いなく「官報」を採用していますが、上場企業では「日本経済新聞」などの媒体が利用されてきました。

 


インターネットの普及に伴い、
「別に官報や新聞じゃなくてもネットに載せればいいじゃん。」の発想でスタートしたものが電子公告です。
日本経済新聞などに掲載すると掲載料金が50〜数百万円までかかっていましたから、徐々に(当然に)ではありますが、
この電子公告を採用する企業が増えてきました。この制度を利用するためには、定款変更しなければなりませんから、今年の定時総会あたりで、
この採用の流れはさらに加速しそうです。

 


日本経済新聞などの掲載料金と比べ、自前のネットに載せれば終わりですから、
当然安上がりです。本来はタダ同然の電子公告ですが、まるっきり無料という訳でもありません。どこにお金がかかるのかについては、明日。
 

 

(さらに…)

2006年02月13日

法務省のQRコード

 


スポーツ誌を見ていると、「原田まさか失格」「原田ガックリ」「原田ショック抜けず」
とオリンピックでの記事が並んでいます。私は全くの無関係ですが、何か自分も悪いことしたような気がしてしまいす。
原田も割りとある苗字ですが、鈴木・佐藤ほどはありふれていない分、「原田」というとなぜか反応してしまうからです。
私とは正反対の「痩せ過ぎ」。200グラムと言わず20キロでもお譲りしたいところです(笑)。

 


痩せ過ぎで困っていない私は、昨日スーツを買いに行きました。
10年昔であれば、表参道ヒルズに出かけたりするところですが、今のこの状態では、全然スーツにこだわりはありません。
アルマーニじゃないと着ないといっていた昔がウソのようです(笑)。

 


よく「紳士服の○○○」
などの量販店にはスーツ1着1万円などの商品が置いてあります。ちょい悪オヤジに憧れるものの、スーツにこだわりがなくなっている現在、
そんな量販店のスーツでも買いたいのですが、身長184センチ、胸囲116センチの私が着れる安いスーツはありません。

 


毎回アルマーニほど高くないものの、中途半端に高いスーツを買わされています。

 


こんなネタを懸命に法律の話と結びつけようとしましたが、無理です。

 

 


仕方ないので法務省の携帯版ホームページでもご紹介しておきます。。。


今日の画像がそのQRコードです。(すみません、こんなネタで(笑)。実は、
極上のネタありだったのですが、守秘義務でアウトです。)

2006年02月10日

登記簿謄本1通60万

 


銀行などに頼まれて登記簿謄本を取得するというコテコテの司法書士の仕事があります。ほとんどの場合、
抵当権設定など不動産登記のお仕事にも繋がるので、格安で取得したりしています。
以前は実際にある管轄でしか取れなかった謄本も、 今では目の前の東京法務局港出張所で取得できるので、
そんな負担でもなくなってきました。

 


登記簿謄本といっても、この呼び方も古い呼び名です。
コンピューター化された法務局のものは、正確には

 


不動産の登記簿謄本→全部事項証明書(土地)、全部事項証明書(建物)


商業・法人の登記簿謄本→現在事項証明書、
履歴事項証明書

 


という呼び方が正しいものです。

 

 


そんな登記簿謄本の取得ですが、
マイナーな登記簿謄本に工場財団の登記簿謄本というものがあります。司法書士試験受験生なら1度は見たことがある条文です。(↓)

 


工場抵当法 


第11条 工場財団ハ左ニ掲クルモノノ全部又一部ヲ以テ之ヲ組成スルコトヲ得


1.工場ニ属スル土地及工作物


2.機械、器具、電柱、電線、配置諸管、
軌条其ノ他ノ附属物


3.地上権


4.賃貸人ノ承諾アルトキハ物ノ賃借権


5.工業所有権


6.ダム使用権

 


通常は抵当権の対象となるのは、土地や建物ですが、大きな工場には、
それ以外にも担保価値の大きいものが当然あります。より大きい融資を受けるのに、この工場財団という登記が利用されます。

 


工場財団の登記簿謄本だけでは、
具体的に工場財団を組成しているものがわからないので、工場財団目録に細かい機械や器具など11条にあるものが記載されます。

 


この目録付の登記簿謄本、電話帳ぐらいの厚みがあるのが普通です。
謄本は10枚まで1000円、5枚超過ごと200円します。分厚いので謄本1通が1万円ぐらいしたりします。

 


最近、この目録付の工場財団の登記簿謄本を取らなければならなかったので、
管轄法務局に電話してみました。ところが・・・

 

 


私「○○号の工場財団、目録付の謄本を郵送でとりたいんですけど、
登記印紙どのくらい入れとけばいいですか?」


法務局職員「確認しますね。しばらくお持ち下さい。。。」

 


職員「あの〜。ものすごいですよ。」


私「え?」


職員「書庫2段分あります。」


私「え?2冊?」


職員「書庫2段分です。ギュウギュウで詰まってます。」


私「だいたいのページ数分かりますか?」


職員「しばらくお持ち下さい。。。」

 


職員「150冊ぐらいありますので、1冊平均100枚として15000枚です。


私「(電卓叩きながら)、ということは、60万ですか(笑)。」


職員「そうですね(笑)。」


私「安く見積もっても60万ねえ。。。困っちゃいましたね(笑)。。。」

 


登記簿謄本1通といってもなめちゃダメですね(笑)。