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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2005年10月20日

民法に誤訳?その1

ネタ探しに2時間使ってしまいました(泣)。書き始めるまで、結構苦労した今日は、寄付行為のお話。一般の方には『寄付行為』という言葉はあまり馴染みのないものだと思いますが、民法の勉強をしている人にはお馴染みの用語、総則の前半で出てきます。寄付行為とは財団法人のルール、社団法人や会社にとっての定款のことです。

私が民法を勉強し始めの頃、この「寄付行為」という言葉に違和感を持っていました。「なんで社団法人は定款なのに、財団法人では寄付行為なの?」どうしても寄付行為=財団法人の規則に思えなかったからです。

そんななぞが、先日ある程度解明しました。ある知り合いの司法書士に、「あれはフランス語のアクトをそのまま訳してあるから、行為になったらしいよ。噂だけどね。」その時は、これはいい日誌のネタを頂いたと思ったのですが、いざ今日その根拠を探そうとして2時間経過してしまいました。。。

英語のactはフランス語でacte。このacte、日本語では@行為A証書、法律などの意味があります。「本来Aの意味なのに@の行為と誤訳した、それがそのまま民法で寄付行為として定着している。」もっともらしい説明です。散々調べてみましたが、そのものずばりの根拠はどこにもありません。

あえてそうだろうなあと推測される記事が穂積陳重の「法窓夜話」にありました。長くなりそうなので、つづく。

せこくつづくにしてしまいましたが、苦労してます。

2005年10月20日

口は災いの元

寄付行為のつづきのはずですが、インパクトのあることがありましたので、今日はそのお話。いや本当に口は災いの元です。

現在、結構複雑な相続の案件を抱えており、今日は、その件で、税理士事務所で打ち合わせがありました。打ち合わせ場所の事務所には、既に弁護士さんも来ておりました。三人寄れば文殊の知恵と言いますが、さすがに三士業が集まると、打ち合せが早い早い。半端ない速度で、それぞれの役割分担が決まります。かなり複雑な事案も、少しずつほぐれていきます。

あっという間に、打ち合わせも終わり、エレベーター・ホールへ。皆さんもご経験が、おありだと思いますが、エレベーターが来るまでの間、会話がないと気まずくないですか?私は、ほとんどの場合、当たり障りのない話題(お天気の話など)をすることにしています。今日はその税理士事務所に、普段見かけたことのないスタッフが働いていましたから、
私「あれ?新しい男性スタッフが入ったんですね?」
すると、しばらく沈黙が。。。やがて他のスタッフの笑い声が聞こえてきました。
私「???」
ちょうどその時、エレベーターがフロアに到着したので、エレベーターに乗りこみました。
税理士「妹だよ。」
私「え??」
税理士「俺の妹。」
私「あっ。。。げっ。」言葉にならない言葉を残して、エレベーターは閉まってしまいました。思いっきりやっちゃいましたね(笑)。打ち合せがうまくいっても、これじゃあ。。。どうしてわざわざ「男性スタッフ」と言ってしまったのか。普通に「スタッフ」と言えば良かったんですけど。

たった一言ですが、やっぱり口は災いの元ですね。皆さんは似た失敗ありますか(笑)??

ちなみに明日は午後1時より、司法書士会館にて無料法律相談の相談員をやります。相談が終わると、幹事をさせて頂いている司牡丹(高知県の日本酒)の会に出席します。(なぜ宮崎出身の私が高知県の司牡丹の幹事をやっているかは、こちら。)ちょっと忙しい週末になりそうです。(飲み会は朝まで続く予定です(笑)。)

2005年10月19日

タイで『徳政令』

今日、日経を読んでいたところ、『徳政令』の文字が目に入りました。タイのタクシン政権で『徳政令』が出されるようです。私は昔、大学受験で日本史を選択していたこともあり、多少の日本史オタクな部分があります。(日本史オタクの素養があったから、日本史選択だったという方が正しいかも(笑)。)そんな私ですから、日本史っぽい用語などには、ついつい敏感に反応しています。

日本史の勉強も大学受験までだと思っていましたが、大学で『日本法史』なるものを選択していました。文字通り日本の法の歴史でありますから、古くは「ツミ」「ハラヘ」に始まり、飛鳥浄御原朝廷律令、大宝律令等があり、鎌倉時代には、御成敗式目。そして永仁の徳政令が登場します。徳政令というと、対蒙古戦の後の永仁の徳政令が有名ですが、大学の頃のテキスト『概説日本法史(杉山晴康著)』によると、文永4年(1267年)、文永10年(1273年)にも御家人所領回復のために徳政令が出ているようです。

対蒙古戦で戦費などの負担が重くなり、疲弊していった御家人のための徳政令ですが、日本史上では、一時しのぎのものにしかすぎず、かえって御家人を経済的に追い詰める原因となり、また鎌倉幕府への不信感が増大していきます。そして結局は、六波羅探題の滅亡、新田義貞により北条高時が討たれ、鎌倉幕府は滅亡します。(懐かしい用語のオンパレードでしょう(笑)。>日本史オタク)

日本史上では、いい政策とは言えなかった徳政令ですが、タイでは、どう評価されるんでしょうね?

話は多少ずれますが、港区表参道にある根津美術館で、4年半ぶりの国宝「燕子花(かきつばた)図」(尾形光琳)公開中です。ご興味のある方は是非どうぞ。私の業務日誌の読者の中にいる日本史オタクのため、ちょっとマニアックな内容になってしまいました(笑)。

2005年10月18日

税理士のための新会社法講座

昨日は、セミナー講師やってきました。内容としては、新会社法なのですが、対象が税理士さん。対顧客向けとは違う「税理士のための新会社法講座」です。

相手が税理士さんですから、我々司法書士とは当然視点が違います。普通に説明しても不満だろうというのがありますから、ちょっと(かなり)苦労しました。経験上、「司法書士受験生ならこのくらいの説明をすれば十分」とかは、予測できますが、税理士さんがどのくらいで納得してもらえるかは未知の世界です。

実は前もって、知り合いの税理士さんにヒアリングしてポイントを整理していました。だいたいどのあたりをやれば、「目からウロコ」となるか、事前に聞いておいて良かったと思います。講義全体としては、自分ではまあまあ良く出来た方じゃないかなと思いましたが、実際のところはどうだったんでしょうね?表面上は感謝されていましたが、私のいない所で「今日の講義は無駄だったよね。」と言われていない事を祈るばかりです(笑)。

数多い改正点の中で、「新会社法で有限会社はどうなるの?」というテーマがあります。株式会社であれば、2年に1回の役員変更がありますから、司法書士との接点も多いとは思います。ところが有限会社の場合は、必ずしもそうではありません。司法書士との接点が少ない有限会社が、新会社法でどうなっていくのか?有限会社にとっては、唯一の接点である専門家としての税理士さんが、彼らをどこに導いていくのか?興味を持って見守りたいと思います。

こんな私の拙い講義で良ければ、出前講座やります。小人数でもOKです。お気軽にどうぞ!(ちょっと宣伝(笑)。)

2005年10月17日

これからセミナーやってきます。

今日は、変な架空請求事件っぽい出来事がありました。結局事件でも何でもなかったのですが、手口としては、巧みな方法です。ここに方法を公開してしまうと、悪用されてしまいそうなので、非公開とさせて頂きます。興味ある方は直接お電話で、時間あったら説明します。

先週書きましたように、これからセミナーです。休日出勤して頑張ったのですが、レジュメはさっき完成しました(汗)。どんな内容になることやら?

これから行ってきます。