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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2004年09月22日

遺言の基本2

今週みたいにお休みが多いとうれしいですね。遺言の基礎知識をさらっとおさらいしようと思ったのですが、結構基礎部分が多く、中々本題に入れません。しばらくご辛抱を。
『第961条 満15歳に達した者は、遺言をすることができる。』
成人に達してなくても15歳で遺言作成はできます。未成年の場合、普通は親権者の同意が必要ですが、遺言には必要ありませんし、同意がなくても取り消せません。しかし実際のところ未成年で遺言する実益はあまりないように思います。でも一応この年齢でも遺言可能ということです。
『第963条 遺言者は、遺言をする時においてその能力を有しなければならない。』
よく裁判で揉めるところです。当然この遺言能力については判例もたくさんあります。今回私が遺言を早めに作成したほうがよいと説明しているのも、多くはこの部分に影響が出てくるからです。早めの準備があればいいのですが、現在遺言を作成される方のタイミングの多くは高齢になってからであり、大病した後です。現実的に死に直面してからでないと遺言を作成する気にならないのでしょう。
高齢になればなるほど、判断能力は低下していきます。全て完璧な法的に完成度・技術度の高い遺言は作成も理解も難しくなります。相手に判断力があれば、理想的な遺言が作成できるのに、この高齢者ではここまでの内容は無理だなとあきらめなくてはいけない事もでてきます。医師の診断が必要となるケースも多くなります。実際大丈夫だろうと思っていても、精神科の診断結果は厳しい場合も少なくありません。私も過去に困ったことがありました。
精神科で具体的にどんな診断をするのか、そのテストの内容については後日。

2004年09月17日

遺言書を作成するタイミング

忙しい時と暇な時と最近両極端です。満遍なくちょっと忙しいが続けばいいんですけど、業界が業界なので、そう都合良くはいかないようです。
さて今日から数回に渡り、シリーズ「遺言」について連載をしたいと思います。色んなパターンをご紹介しますので、多少なりともお役にたてれば幸いです。(ずいぶん前日誌に書きましたが、業界では「遺言」は「ゆいごん」ではなく「いごん」と発音してます。そのつもりで読んでいって下さい。)
今日はその1回目、「遺言書を作成するタイミング」です。
一般の方の感覚では遺言と遺書の作成のタイミングが同じ時期のような気がします。無論遺書は死ぬ直前に作成しますが、遺言は死ぬ直前である必要はどこにもありません。「まだまだ元気だから。」なんていうのは、遺言を書かなくてよい理由になりません。もし急に元気でなくなったら、法的に有効な遺言が出来なくなる場合だってあります。ボケちゃったら遺言は無理です。判断能力が低下し始めてから、周りに言われて遺言を作成するようでは、時既に遅しです。正常な判断ができるからこそ、ちゃんとした遺言が作成できるのです。
「でも早めに作成しても、後で気が変わったらどうするんだ?」遺言はいつでも取り消せますから、心配ご無用です。遺言はあなたのためではなく、残された相続人達が争わないためです。次回以降「遺言を書かなくてはいけない人」をご紹介しますので、その人に該当される方は本気で考えたほうがいいでしょう。
私が考える「遺言書を作成するタイミング」は「年金をもらえるようになったら」です。老後・死後について改めて真剣に考えるには、いい機会だと思います。もう1度念を押しますけど、遺言を作成するのは、もうそろそろあなたが死ぬからではなく、あなたの大切な相続人等のためです。冷静な判断ができる時期を逃すと遺言が作成できなくなるかもしれません。天国で後悔しないようにね(笑)。

2004年09月16日

広告の費用対効果

打ち合わせが長引いてしまい、遅い時間になってしまいました。昨日は、合格祝賀会だったこともあり、ちょっと疲労モードです。私がお酒は弱いほうではないと数日前書きましたが、私と違って世間にはお酒の弱い人がいるようで、いろんな事があった飲み会でした(笑)。やっぱりお酒は弱いより強い方が得ですね。昨日お集まりの皆さん、懲りずにまた飲みましょうね。
話変わって、看板ネタ。ちょっと前に司法書士原田事務所の広告を駅の構内に掲示する話をしました。皆さんからあまり反応がなく心配なのですが、結局名刺代わりのつもりで出すことにしました。駅を利用する一般の人向けなので、内容をどうするか、だいぶ悩みましたが、結果として、カッコイイものではなく、こてこての司法書士事務所っぽいものになりそうです。
最終的には来週中にデザインを決定し、10月1日には完成予定です。東京メトロ南北線の麻布十番駅のエスカレーターを降りたあたりです。10月以降麻布十番駅をご利用の方は是非見ていって下さい。
広告の費用対効果。どうなることやら。

2004年09月15日

刑の執行

今日これから祝賀会です。これから楽しもうと思ってるところですが、多くの新聞やテレビで取り上げられたので、ちょっとだけ昨日のニュースのお話。
「宅間死刑囚の刑の執行」
あまりにも突然な印象を受けた方も多いと思います。現在平均すると死刑の執行は年2〜3回あります。今回のようなニュースはあまりありませんから、日本で実際に死刑の執行がなされているという事もご存知ない方もいらっしゃると思います。
死刑の執行は取り返しがつきませんから、刑の執行は十分慎重になされます。それだけの理由ではないでしょうが、通常は死刑判決確定から刑の執行まで10年はあるところです。日本には現在、執行されていない死刑囚が60人ほどいるようです。このような今までの例を考えると、宅間死刑囚も執行まで10年以上はあるところです。
ところが今回は事情が違いました。事件の残虐さや社会への影響、被害者の親族の感情や世論などを考慮に入れた結果なのでしょう。今までにないスピードで刑が執行されました。
司法書士は法務省と非常に関係の深い職業です。当然今回の事に対して、批判的な意見も述べられませんし、積極的・肯定的な意見も述べられません。このことについてどうこうというコメントは今回控えさせて頂きたいと思います。
「死刑の是非」、本来はこのテーマだけで本になりそうなくらい議論されているところですから、単純に今日の日誌でどうだとも言えません。議論されている内容も深く、容易に結論も出ません。色々な意見があります。テーマが大きい割には、自分の意見が述べにくいため、薄い内容になってしまいました。失礼しました。

2004年09月14日

お酒の話

今日は来客が多くてちょっと疲れました。こんな疲れた日こそ飲みに行きたいのですが、明日考査の合格祝賀会をやりますので、控えたいと思います。サラリーマン時代は、平日は毎日当たり前のように飲んでいましたが、今はそれほどでもありません。だいたい週に2回ぐらいのもんです。
一応九州出身ですから、お酒が弱い方ではありません。何を飲むかというと、地元は宮崎ですから、焼酎が多いです。宮崎には、最近ブームの芋焼酎もおいしいのがいっぱいあります。宮崎の黒木本店の入手困難な「百年の孤独」や「中々」などは、もうすっかり有名ですよね。「百年の孤独」は1本13000円ぐらいしますし、お店で飲むと1杯1000円以上したりします。
最近のブームでようやく定着した焼酎ですが、東京では、ちょっと前まではおやじの飲むアルコールという存在でした。しかし地元ではメジャーな焼酎です。お店で出された熱燗の中身が平気で焼酎だったりします。わざわざ「日本酒下さい。」といっても焼酎が出て来たりします(笑)。
基本的には焼酎に限らず、なんでも飲みます。こんなお酒好きのためか、私は現在、高知県の司牡丹酒造株式会社(かなり有名)が主催する日本酒の愛好家が集う「司牡丹の会」の東京の幹事をなぜかやっています。私は高知県とは何の縁もありませんが、司牡丹の会の幹事さんと飲みに行った時に(この時はまだこの人が司牡丹の会の幹事とは知らない)、「日本酒の中では何が好き?」と聞かれ「司牡丹。」とピンポイントで答えてしまって幹事にされたという経緯があります。
10月にこの司牡丹の会が東京であります。ご興味ある方はお早めにご連絡下さい。(今ならまだ空席があるかも。)
今日の日誌は、内容が司法書士とはかけ離れてしまいましたが、同じ『司』繋がりということで(笑)。