2017年03月16日
初心忘るべからず
私がお酒好きなのは、皆さんとっくにご存じのこと。
焼酎ブームが来る前、バブル時代の飲み物といえば、イタリアンかフレンチでワイン。銀座の寿司屋で日本酒、クラブでシャンパン。
毎日のように、銀座の寿司屋に通っていて、有名な日本酒は、ほぼ飲んでました。
昔からブログを読んでいる方は、ご存じでしょうが、高知の「司牡丹」というところの幹事をしております。
きっかけは、私が東京のお母さん(こう呼ぶのも、失礼になるようなご立派で、明るくて、淑女で、お洒落で、頭脳明晰で、私には優しくて、そして厳しくて、まさに高貴な「社交界の花」のような方)と勝手に思っているAさんが、私が司法書士試験に受かったとき、白金のお寿司屋さんでお祝いをしてくれた時がきっかけです。
Aさん「原田さんは、日本酒は何がお好きなの?」
候補はたくさんありましたが、考えた末、
私「司牡丹ですかね~。」
Aさん「あら、丁度良かった。あなたも私と一緒に司牡丹の幹事におなりなさい。」
口答えは、できませんので、当然
私「わかりました。」
そんないきさつで幹事になりました。
先週の日曜日、子供を車に乗せ、彼女の自宅のそばを通りかかった時、「最近お会いしてないけど、お元気かな~?」と思い出しました。
虫の知らせだったんですかね。
月曜日お亡くなりになったと、連絡がありました。
年齢は30歳くらい違いますが、何回二人で飲んだだろう。
九州男児の私が、女性を徹底的にエスコートできるように教育してくれたのも彼女でした。
司法書士を開業したばっかりの頃に、応援してくれたのも彼女。
ちょっと事務所も軌道に乗った頃、ズバっと、
「初心忘るべからず」
と怒られました。
聡明な彼女のことだから、たぶん世阿弥が伝えたいことと同じ意味だったのかな。
彼女の訃報で、彼女の言葉を思い出し、改めて自分の未熟さに気づきました。
もっと芸を磨くよ。
もっと一緒に飲んどけば良かった。話を聞いてもらえば良かった。お話を聞きたかった。
貰ってばっかりで何にもお返しできてない。。。
頑張るね。
ごめん。