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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2013年09月27日

「半沢直樹」の最終回 会社法上どうなの??っていう箇所 その3

【その4】中野渡頭取が大和田常務に取締役への降格人事を伝える場面 つづき1

ドラマの銀行は東京中央銀行。そのモデルになっているのが三菱東京UFJ銀行。現在の三菱東京UFJ銀行は、
取締役17名監査役8名という構成です。

http://www.bk.mufg.jp/kigyou/executive.html

ドラマの取締役会も大きなテーブルを挟んで20名くらいが出席しています。それぞれの取締役は多忙なスケジュールの中、
取締役会に出席します。これだけの人数となると、スケジュールの調整もたいへんです。

頻繁に取締役会の開催はないはずですので、あの取締役会は定例の取締役会であったのではないかと推測されます。

また中野渡頭取が「大和田常務の処分は後日うんぬん。」と取締役会で発言していますので、
その後開催されたであろう臨時の取締役会で大和田常務の常務取締役の解任は決議されたはずです。

さらに中野渡頭取が「本日付をもって常務取締役職を解任し、」と言っているので、臨時の取締役会は、
大和田常務を呼び出した日に開催されたはず。

となると妙ですね。

とまたつづく(笑)。

2013年09月26日

「半沢直樹」の最終回 会社法上どうなの??っていう箇所 その2

昨日の続き
【その3】そもそもあれは取締役会なのか。
会社によっては、会社法で定義された取締役会以外に部門長も出席する経営戦略会議や常務取締役のみ出席するような常務会などがあります。
経営戦略会議であれば、内藤第2営業部長や半沢直樹が出席していても問題ないと思いましたが、ドラマの中で大和田常務が「取締役会」
とはっきり発言しているので、事前に内藤第2営業部長や半沢直樹が出席することに対して、取締役の了承を得ていたものだと推測されます。

【その4】中野渡頭取が大和田常務に取締役への降格人事を伝える場面
地方に出向を命じられることを覚悟していた大和田常務に、中野渡頭取がこういいます。

「大和田暁、本日付をもって常務取締役職を解任し、取締役への降格を命じる」

常務取締役は代表取締役や取締役と違って会社法に定義されている用語ではありません。会社内部で会長や副社長、専務取締役、
常務取締役という役職を定めたものです。これらを役付取締役と呼びます。

役付取締役の選任・解任は取締役会の決議事項です。大和田常務を糾弾した取締役会を閉会しようとした最後に、中野渡頭取が
「大和田常務の処分は後日うんぬん。」と話していました。とすると、あの取締役会で大和田常務の常務取締役の解任は決議されていません。

しかも「本日付をもって常務取締役職を解任し、」と言っていることから、取締役会の決議がこの日に行われたことになります。

するとここで疑問が。
長くなりそうなので、つづく(笑)。

2013年09月25日

「半沢直樹」の最終回 会社法上どうなの??っていう箇所

今日は、視聴率で家政婦のミタを超えたドラマ「半沢直樹」の最終回でのお話。
業界関係者(バンカーでなく司法書士業界)の人にはつまらない話なので、業界関係者は、読み飛ばして下さい。

会社法上どうなの??っていう箇所があったので、検討してみます。

 

【その1】 大和田常務の不正を取締役会で半沢直樹が追及する場面

半沢直樹が内藤第2営業部長に呼ばれて、取締役会に加わります。ドラマでは、
取締役会ってこんな感じなんだと思われるかもしれませんが、取締役でない部長の内藤第2営業部長や半沢直樹は普通は参加できません。
なんで参加できたかというと、たぶん取締役会規定。

 

たいていの会社の取締役会規定にはこんな規定があります。

第●条  取締役会が必要と認めたときは、取締役以外の者を取締役会に出席させて、その意見又は説明を求めることができる。

 

大和田常務の不正を追及するのに、内容に詳しい半沢に説明させたということですね。内藤第2営業部長があの場にいたのは、
なんででしょう。違和感はなかったですけど。

 

 

【その2】大和田常務の不正を追及する議案を半沢直樹が提出したようにみえる場面。

 

取締役会は、中野渡頭取が招集します。議案もそこで確定しているはずですから、中野渡頭取自身が、
大和田常務の不正を追及する議案を提出したものと思われます。岸川取締役の告白により大和田常務の不正が明るみに出ましたが、
岸川取締役が告白するかどうか微妙な段階でしたので、この議案提出には、相当なリスクがあったはずです。

でも実際問題、完璧な証拠を揃えて、取締役会を招集するとしたら、ドラマの面白みが全く無くなってしまうので、そこは、
つっこまないでおきましょう。

 

まだ気になった箇所があるので、次回へつづく。

 

全然関係ないですけど、伊勢島ホテルの湯浅社長を演じた駿河太郎さんは、笑福亭鶴瓶さんの息子さんです。へ〜(笑)。

2013年09月19日

電子証明書の有効期限切れ

司法書士法人ファルコに法人化して3期目に突入しました。法人にして2年が経過したのですが、今日それを再認識する出来事が。

どの司法書士法人でも一度は経験するであろうドタバタです。

今日いつもと同じ手順で定款の認証をしようとしたら、エラー。定款の認証をして今日申請する予定だったので、
のんびりはしていられません。

スタッフにエラーの内容を確認してもらうと、「有効期限切れ。」

そうです。電子証明書の有効期限が切れちゃいました。2年前に「とりあえず24カ月でいいや。」と申請していたのですが、
2年経過で当然有効期限切れ。

ちなみに電子証明書は3カ月から27カ月の中から選択できます。電子証明書に表示された事項(商号,本店,代表者の資格・氏名等)
の変更登記がされると、電子証明書は無効になるので、変更の可能性がある場合は、あまり長期間の証明期間だと損してしまいます。

電子証明書発行申請なんて久しぶりだったので、急いでいたものの、あたふたしてしまいます。

立て込んでいる時に、急に有効期限が切れると、ドタバタしてしまうので、2年後のスケジュールに予定を入れておきました(笑)。

まさかこんなことで振り回されるとは思いませんでした。

ご興味ある人は、電子証明書取得のご案内(法務省HP)をご覧下さい。
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji06_00028.html

2013年09月18日

妄想 半沢直樹

会務があったりとバタバタしていてブログの更新をさぼってました。
この間の3連休は台風に備え、自宅待機。当然日曜日は半沢直樹を観てました。面白いですね。次回いよいよ最終回です。

銀行員の方との話題には、半沢直樹があれば場持ち抜群。普段銀行員と接する機会の多い司法書士には、必見のドラマでしょうか。

ところで、主人公半沢直樹を演じている堺雅人さんは、実は宮崎県出身。というか私と同じ中学(宮崎大学教育文化学部付属中学校)出身、
大学も同じ早稲田です。大学が早稲田は珍しくありませんけど、中学が一緒だとかなりの親しみが湧きます。

出身中学が一緒というのも縁ですから、なんとかお会いする機会でもないかなとミーハーな私は、ドラマを観ながら妄想したりしています。

芸能人とお仕事する機会の多い港区。なんとかなんないかな(笑)。