2013年08月26日
NEET株式会社
ちょっと前の記事ですが、
style="MARGIN-RIGHT: 0px">ニート300人集まって会社設立へ 全員が取締役に
(朝日新聞2013年8月21日)
【山本奈朱香】全国から集まったニート全員が取締役になり、会社を立ち上げる――。そんな企画が進行中だ。手を挙げたのは約300人。
なじめなかった社会で一歩を踏み出そうとする人もいる。この会社から、常識にとらわれない、新たな働き方が生まれるのか。
常識にとらわれない新しい何かが生まれるとすれば、それはそれで成功と呼べるのかもしれませんが、
非常識から何かいいものが生まれるとも思えません。また常識にとらわれない前提としてあくまでも常識を知っていることが大事であって、
世間知らずではだめだと思われます。
ニート300人が取締役になるというのは、ニュースとしては面白いかもしれませんが、実際に発起人300人、
取締役300人の会社を設立するとなると、その事務作業だけでもぞっとします。
会社を設立した後も、取締役会の開催も大変そうですし、株主総会も大変。これだけいれば「俺もう辞めた。」
ということも頻繁にありそうですから、株式の譲渡も大変ですし、登記だってかなりの負担がかかりそう。
「ニートが会社を立ち上げました。」という切り口は面白いかもしれませんが、
実際にその会社組織を運用しようとすると様々な弊害に悩まされることになると思われます。
常識にとらわれないとすれば、なにも取締役にこだわらず、執行役員ぐらいがちょうどいいのではないでしょうか。