2017年05月18日
司法書士が地面師
東京司法書士会から、情報が出ていなかったので、恥ずかしながら今更ですが、地面師が司法書士というお話。
不動産架空取引 地面師集団、巨額詐欺か 他に3件 賠償22億円超(産経新聞 5/18)
東京都墨田区の女性の不動産所有権が不正に移転された事件をめぐり、摘発された地面師グループが少なくとも他に3件の架空土地取引に関与し、東京地裁で計22億円超の損害賠償を命じられていたことが17日、訴訟記録などから分かった。(略)
港区赤坂の土地については、宮田被告らが所有権のない土地を大手ホテルチェーンに売却したとして、東京地裁が関係者に12億6千万円の損害賠償を命じている。
いずれの訴訟の案件でもグループは土地を所有していなかったが、偽造身分証を持った偽の所有者が被害者の前に現れたり、亀野裕之被告(52)ら複数の司法書士が介在したりするなどして、架空の売買契約を成立させていた。(引用ここまで)
司法書士が関与していたのなら、偽造文書の作成は楽勝でしょう。アパホテルさんが被害にあったのは、これだったんですね。
確かに業歴が長く、不動産取引もかなりやっているとしたら、地面師の指南役としては、ある意味完璧。。。
何がきっかけで彼が、こういった悪事を繰り返していたかは、わかりませんが、まさか同業がこんなことをやっていたなんて、かなりショックです。
今まで色々な懲戒を月報司法書士で読んできましたが、これは、過去最大の誤ち。司法書士なら精巧な権利証の作成も簡単でしょうし、なりすまし役に対して、決済のリハーサルをするのも簡単。
登記を担当してしまった司法書士は、本当にお気の毒です。なんらかの責任を追及されていることでしょうから、想像するだけでもぞっとします。
久しぶりにキレました。