2010年03月29日
認知症と外商
西武有楽町店が年内に閉鎖されるニュースは記憶に新しいところ。百貨店という商売の限界を感じさせるニュースではありますが、
百貨店既存のサービスである「外商」に別の問題があったようです。
style="MARGIN-RIGHT: 0px">認知症?の女性に高額販売 そごう外商、
7千万円分(2010/03/29 共同通信)
認知症の疑いがある広島県内の女性(87)に対し、大手百貨店そごう呉店(同県呉市)で外商を担当する50代の男性社員が、
2008年からの約2年間に貴金属や絵画など計約7千万円分の高額商品を販売していたことが29日、同店などへの取材で分かった。(略)
09年末、高額な取引を不審に思った金融機関が消費者生活センターに連絡して発覚した。
比較的裕福な人のところが外商のターゲットでもあるので、私個人的には、お付き合いのない職種です。外商には、
当然売上というノルマはあるはずなので、多少の無理はあるんでしょうけど、この社員については、やり過ぎ。
報道によると、8年には軽い症状が出ていたようなので、普通に接していれば容易に認知症の疑いを知る機会はあるように思います。
今後、こんなニュースも増えそうですが、後見制度を利用していれば、防ぎようもあるはずです。
そもそも裕福な層がターゲットなだけに、事件が発覚すると金額も大きいはず。
今後このような報道がなされないことを祈るばかりではありますが、ノルマノルマに追われた人間のプレッシャーを考えると、
氷山の一角でないかと心配してしまいます。