遺言 いごん(ゆいごん)
自分の財産を死後、誰に相続させるかを生前に指定すること
遺言執行者 いごんしっこうしゃ
遺言の内容を実際に実行してくれる人のこと。遺言者が遺言で指定する場合や、利害関係人の申立てによって家庭裁判所で選任される場合があります。
遺産 いさん
遺産は、被相続人が残した財産。被相続人のプラスの財産だけでなくマイナスの財産(被相続人の債務)も含みます。
遺産分割協議 いさんぶんかつきょうぎ
法定相続と異なる相続分や相続方法を、法定相続人の全員の協議で決める手続きのこと
遺産分割協議書 いさんぶんかつきょうぎしょ
遺産分割協議の内容を記載した書類。協議者全員の署名(記名)押印が必要となる。
遺産分割の禁止 いさんぶんかつのきんし
遺言の内容として、遺産の分割を5年間禁止すること
遺贈 いぞう
遺言で、財産を贈与すること
遺留分 いりゅうぶん
法によって確保されている一定割合の相続財産のこと
遺留分減殺請求 いりゅぶんげんさいせいきゅう
遺留分を侵害されている場合に遺留分を限度として、その不足分を請求すること
遺留分権利者 いりゅうぶんけんりしゃ
兄弟姉妹以外の法定相続人
改正原戸籍謄本 かいせいげんこせきとうほん
戸籍の様式が変更されると、新戸籍が作成されるが、その変更前の戸籍謄本のこと
家庭裁判所 かていさいばんしょ
家事(夫婦、親子、相続等)事件を扱う裁判所のこと
換価分割 かんかぶんかつ
相続財産を売却して、現金に換えその金銭を分ける分割方法です。
寄与分 きよぶん
共同相続人が、被相続人の財産の維持又は増加について特別の寄与をした額の事
検認 けんにん
家庭裁判所が遺言所の方式に関する一切の事実を調査して、遺言書の状態を確定し、その現状を明確にするもの
限定承認 げんていしょうにん
限定承認は相続によって得たプラスの財産の範囲で債務を弁済し、財産が残ればそれを相続するという方法です
公証人 こうしょうにん
公証人は、原則30年以上の実務経験を有する法律実務家の中から、法務大臣が任命する公務員で、 公正証書の作成、 私署証書や会社等の定款に対する認証の付与、及び私署証書に対する確定日付の付与等を行っています。
戸籍謄本 こせきとうほん
本籍地の市町村に備えおかれる、戸籍原本(戸籍に記載ある人全員)の内容をそのまま写したものです。
戸籍 こせき
日本国民の親族関係を登録(証明)するもので、夫婦及び夫婦と氏を同じくする子どもを単位としてつくられる身分関係の系譜です。
固定資産評価証明書 こていしさんひょうかしょうめいしょ
土地や建物等について課税する際の評価額を証明するもので、相続登記の際の登録免許税の算定基準となるもの
固定資産税評価額 こていしさんぜいひょうかがく
固定資産税など土地と建物にかかる税金の基準となる価格のこと
実印 じついん
市役所、区役所等に届け出てある印鑑のこと
受遺者 じゅいしゃ
遺言により遺産を取得した者をいう。 相続による場合は、含まない。
住民票の除票 じゅうみんひょうのじょひょう
他の市区町村に引越し(転出)したり、死亡したりすると住民票から除かれます。その除かれた後の住民票のこと
失踪宣告 しっそうせんこく
人の生死が一定期間不明となった者に対して、法律上死亡したものとみなす効果を生じさせる制度のこと
指定相続分 していそうぞくぶん
被相続人の遺言によって受け継ぐ相続財産の割合が指定された相続分のこと
除籍謄本 じょせきとうほん
本籍地を他の市区町村に移転したり、結婚、死亡等により戸籍に記載されている人全員が除かれた戸籍のこと
推定相続人 すいていそうぞくにん
相続が開始した場合に相続人となるべき者のこと
成年被後見人 せいねんひこうけんにん
認知症、知的障害などの精神上の障害によって判断能力がなく、家庭裁判所の後見開始の審判を受けた人のこと
相続欠格 そうぞくけっかく
被相続人の遺言書を偽造したり、破棄したり等をした相続人が、その相続人の資格を失うこと
相続財産管理人 そうぞくざいさんかんりにん
被相続人に法定相続人が誰もいない場合、その相続財産を整理をする人。
相続放棄 そうぞくほうき
被相続人の財産のすべてを放棄し、不動産、現金等の資産も借金等の負債も一切の財産を相続しないこと。相続開始を
知った時より3ヶ月以内に、家庭裁判所に相続放棄申述書を提出しなければなりません。
尊属 そんぞく
父、母、祖父、祖父母等の自分より上の世代の親族のこと
第一順位 だいいちじゅんい
法定相続人の順位で、被相続人の子
第二順位 だいにじゅんい
法定相続人の順位で、被相続人の直系尊属
第三順位 だいさんじゅんい
法定相続人の順位で、被相続人の兄弟姉妹
代襲原因 だいしゅうげんいん
相続開始以前の相続人の死亡、相続欠格、相続人の廃除等。
代襲相続 だいしゅうそうぞく
代襲原因(被相続人が死亡するよりも前に死んでいたときなど)により本来相続人になるはずだった人の子供あるいは孫が相続すること
代償分割 だいしょうぶんかつ
相続が開始したときに行う法定相続人間での遺産分割協議において、法定相続人のうち1人が、不動産全部を相続する代わりに、他の法定相続人にその代償として金銭、その他の物を与えるなどの分割方法を言います。
単純承認 たんじゅんしょうにん
被相続人の権利や義務を無制限に承認し、その一切を受け継ぐこと
嫡出子 ちゃくしゅつし
法律上の婚姻関係にある夫婦間に生まれた子のこと
直系尊属 ちょっけいそんぞく
本人の戸籍上の父母、祖父母
直系卑属 ちょっけいひぞく
本人の戸籍上の子、孫
同時死亡推定 どうじしぼうすいてい
子と親が同時に事故に遭い、死亡の前後がわからない場合等は同時に死亡したと推定し、相続は相互に開始しないこととなること
登録免許税 とうろくめんきょぜい
登記、登録の際に課される税金のこと。
特別縁故者 とくべつえんこしゃ
相続人ではないが、生前なくなった人と一緒に暮らすなど密接な関係にあった者のこと。
特別寄与者 とくべつきよしゃ
相続人であって、なくなった人の財産形成に貢献した者のこと。
特別受益 とくべつじゅえき
なくなった人が相続人に対して行った遺贈又は結婚のための持参金、事業の開業資金等の贈与のこと。
特別受益者 とくべつじゅえきしゃ
特別受益を受けた相続人のこと。
内縁の妻・夫 ないえんのつま・おっと
法律上の婚姻でなくとも夫婦同然に生活している者同士。
認知 にんち
婚姻関係にない男女間に生まれた子との親子関係を認めること。認知された子(非嫡出子)は、父に、婚姻関係によって生まれた子(嫡出子)があるとき、嫡出子に対して、2分の1の相続権しかありません。
配偶者 はいぐうしゃ
結婚した相手方のこと(女性配偶者なら妻、男性配偶者なら夫)。
廃除 はいじょ
被相続人が生前、相続人から虐待や侮辱を受けていた場合等に、その相続人の相続権を奪うこと。
被相続人 ひそうぞくにん
なくなった人のこと。
卑属 ひぞく
子、孫など自分より後の世代の者のこと。
非嫡出子 ひちゃくしゅつし
婚姻関係にない男女間に生まれた子のこと。
法定相続人 ほうていそうぞくにん
民法で定められている相続人のこと。
法定相続分 ほうていそうぞくぶん
民法で定められている相続分のこと。
養子 ようし
養子縁組(血縁とは関係なく親子関係を作り出すこと)によって成立した嫡出子の身分を取得した人のこと。
離縁 りえん
養子縁組によって成立した養親子関係を解消すること。